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会社を選ぶうえで、労働環境は気になるポイントの一つです。今回は日本を代表するIT企業「楽天」の働き方に迫るべく、現役社員の方にお話を聞かせていただきました。急成長を遂げる一方でブラック企業と噂されることもある楽天の実態とは、現役社員が語るリアルな楽天の働き方を紹介します。

楽天のリアルな労働環境

楽天では生産性を高めるため積極的に働き方改革を行っているとも言われていますが、実際の労働環境はどうなっているのでしょうか。楽天の働き方について詳しく教えていただきました。

45時間以上の残業は原則禁止

気になる残業についてですが、楽天で残業が認められているのは原則月45時間まで。どうしても45時間以上の残業が必要な場合は、残業理由と残業が終わる予定の時間を添えて上長への申請が必要になります。申請が通れば残業を行えますが、それ以上の残業は基本的に禁止されています。

近年は特に厳しく残業を規制

楽天では1年ほど前から、特に厳しく残業を規制しています。以前から45時間以上の残業は禁止されていましたが、上長への申請は必要ありませんでした。そのため、ルールを守らず残業する社員もめずらしくなく、残業禁止のルールは形骸化されている面もあったそうです。しかし、1年ほど前から上長への残業申請が義務化され、残業をしている人はリストで表示されるようになりました。こうした取り組みにより、社員の間でも残業禁止の意識が高まっています。

リモートワークや時差出勤を積極的に導入

今では新型コロナの影響でリモートワークや時差出勤を取り入れる企業も多くなっていますが、楽天では以前からリモートワークや時差出勤を積極的に行っていました。現在はまだ正式な制度とはされていませんが、社員が働きやすいように実験的に取り入れてみたところ90%以上の社員が満足する結果となったため、継続して取り入れていく動きになっています。

社員の希望に合わせた柔軟な働き方が可能

ルールはあるものの、楽天では枠にとらわれない柔軟な働き方ができます。

成長のための自己学習は大歓迎

45時間以上は残業禁止としていますが、より成長を望むのであればプライベートの時間を活用して自己学習を積むのは推奨されています。社内には図書館なども完備されており、学習の場が提供されています。自分の努力次第で、成長できるチャンスはいくらでも広がっています。

都合に合わせて勤務スタイルの変更が可能

フレキシブルに働けるのも、楽天の働き方の特徴の一つです。明日の出社時間を変更したい場合は、前日の夜にメールを送るだけでOK。また、子どもが急に熱を出してしまった時など不測の事態が発生した場合は、当日であってもリモートワークに切り替えるなどの柔軟な対応が可能ですので、無理なく働くことができます。

お客様の満足度も向上させた楽天の働き方改革

楽天では、社員が働きやすいよう積極的な働き方改革を行っています。過去には取引先と営業時間が異なることで無駄な残業時間が生まれていたことから、取引先の営業時間に合わせた働き方を実験的に取り入れました。この改革によって社員の残業時間が減っただけでなく、時間に余裕が生まれたために仕事のミスも減少するという嬉しい効果が得られたといいます。また、仕事の質が向上するにつれてお客様の満足度も上がり、売り上げも上昇するなど、楽天にとっても取引先にとっても大成功の結果となりました。

ブラック企業との噂もある楽天の実態とは

楽天はブラック企業と噂されることもありますが、社員の方はどのように感じているのでしょうか?気になる実態に迫りました。

深夜勤務が当たり前の時代もあった

労働環境が過酷な時代があったのは事実です。楽天は23年間という短い期間で成長を遂げました。やはり急成長を遂げるには相当な努力が必要で、ベンチャー企業時代には深夜勤務が当たり前という風潮もあったそうです。

企業の成長とともに働き方も変化

しかし、メガベンチャーに成長してからは無理な働き方ではダメという意識が生まれ、労働環境も大きく変わりました。現在はどんなに仕事が遅くなったとしても、終業時間が22時を超えることはほとんどありません。かつての話を聞くとブラック企業と言われるのも納得できますが、今となっては楽天で働いていてブラックだと感じることはありません。

働き方の変化に社員は対応できてる?

昔と今とでは楽天の働き方が大きく変化していますが、社員は働き方の変化に柔軟に対応できるものなのでしょうか。

納得できる理由説明がスピード感のある対応を生む

楽天では非常にスピード感をもって、働き方の変化に対応できています。また、方針が変わる際にも頭ごなしに方針を押し付けるようなことはしません。なぜ方針転換が必要なのかしっかりと理由が説明されるので、社員も納得して方針転換に従うことができ、結果としてスピード感のある対応につながっています。

社風が浸透していることでスムーズな転換が可能

日頃から楽天の社風を共有できていることも、スピード感のある対応を後押ししています。楽天では毎日のように自社の事業やイベントに関する社内動画があげられており、自然と社員が会社の方向性を理解できる仕組みがつくられています。日頃から会社の方向性を理解できているため、方針転換を言い渡されてもスムーズに受け入れやすい、というワケです。

自分らしく働ける環境が楽天にはある

楽天には夢を実現しやすい環境が広がっています。同社には70以上の事業があり、ポジションも多様で選択肢が多いため、希望にあった働き方を見つけやすくなっています。仕事に打ち込むこともできますし、プライベートの時間を大切にしながら働くこともできます。社員の希望を聞いてくれる配属面談も行われ、希望するポジションで働くことが自分や会社、社会にとってどのようなメリットをもたらすのかしっかり説明できれば、会社もあなたの要望を受け入れてくれます。楽天は可能性に溢れていて、自分の夢を実現するのに最適な会社だといえるでしょう。

YouTubeで動画も公開中

今回の楽天での働き方を伺ったインタビューの模様はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼楽天はやはりブラック企業? | 楽天人事が語る進化し続ける働き方改革の実態