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公務員志望者の就活
公務員志望者の就活

公務員が第1志望だけど、試験に落ちた時に備えて民間企業も受けておきたい学生へ。公務員試験を受けるつもりだって伝えてもいいの?、公務員志望だと思われると落とされるなど公務員志望者ならではの悩みが出てきていませんか。結論から言うと、公務員志望者だと思われると不利な扱いを受ける可能性は高いです。だからこそ、民間を受ける際には公務員が第一だと思われないように気をつける必要があります。今回は公務員志望者のために就活を有利に進める3つの方策を紹介していきます。

公務員志望者は就活で不利?

「第1志望が公務員だと就活では不利になる」という話、聞いたことありませんか?
こういう噂が出てくる理由を紹介していきます。

内定辞退率を最小限に押さえたい企業

2019年の8月、リクナビが企業に内定辞退率を販売していたことが判明し、話題になりました。このニュースから分かるのは、内定辞退が企業にとって大きな痛手であることです。採用コストの平均を見てみると、上場企業だと1800万円もの費用をかけて新卒採用に挑んでいます。それだけのお金をかけて新卒採用をしているのですから、内定辞退率を低くしたいと思うのは当然のことでしょう。
企業にとって、公務員志望者は内定辞退のリスクがある人材です。そういった学生はずば抜けた能力がないと、早めのうちに切り捨ててしまおうと企業は考えてしまうのです。こうした企業の思惑を考えると、公務員試験を受けることは秘密にしておいた方が得策だということが分かったと思います。

エントリー時点ではじかれることも

「エントリーで公務員にチェックを入れると、ESで落とされる」という噂を聞いたことあるでしょうか。
リクナビやマイナビなどの就活サイトに登録する際、志望業界の選択をする項目があったと思います。そこで公務員を選んでしまうと、「ES提出しても通過しない」、「説明会の案内が来ない」という事態が発生するという噂です。。
真偽を確実に確かめる術はありませんが、筆者の友人が、公務員にチェックをいれた就活サイトAとチェックを入れなかった就活サイトBで大手総合商社C・Dにエントリーし、ほとんど似た内容のESを提出してみたそうです。そして、チェックを入れてエントリーしたC社はES選考で落とされ、チェックを入れずにエントリーしたD社は無事ES通過という結果になりました。この話を見ると、「エントリーで公務員にチェックを入れると落とされる」という噂には信憑性がありそうです。

公務員試験日とイベントが被る

公務員試験を受ける可能性が高いと思われると、公務員試験日に重要な面接、イベントを入れられることがあります。
国家公務員試験を受検する場合、1次試験が4月末、2次試験が5月末にあります。また、官庁訪問が6月下旬から7月の上旬にかけて開催されます。この日程に合わせて、企業は4月末や5月末に面接を実施したり、6月下旬や7月上旬に内定者イベントを開催するということを行うのです。これは筆者も経験したので、事実だと言えます。
試験日にイベントを入れられた時は、研究室で論文発表がある、部活の合宿があって抜けられないなど理由を作って、何とかスケジュール調整をしていきましょう。

公務員志望者が就活を有利に進めるために

公務員志望者だと就活が不利だと聞いて、どうしたらいいのかと思ってしまうかもしれません。ですが、こうした不利な状況を回避するための秘策が3つあるので、ご安心ください。

インターン選考では正直でもOK・本選考では隠すのがベスト

インターン選考までは公務員試験を受けることを隠さなくても、そこまで痛手になりません。公務員試験を受けるかどうか悩んでいるなどと伝えると、企業側が「学生時代は公務員志望だった社員」と面談の時間を作ってくれたりすることもあります。
ですが、本選考のフェーズでは、完全に民間志望にシフトした、公務員試験を受けるつもりがないというスタンスを取るようにしましょう。本選考で第1志望が公務員だと思われると落とされるリスクが生じます。
また、インターンで公務員試験をうけると伝えていると、必ず本選考で「結局、公務員試験は受けるの?」と聞かれます。その理由を伝えられる自信がない場合は、インターン選考時から公務員志望であることは隠した方がいいでしょう。

志望業界選択で「公務員」は選ばない

就活サイトや企業のマイページで、志望業界選択に公務員は選ばないようにしましょう。企業マイページ登録時のアンケートで、公務員試験を受けるかどうかを聞かれることもありますが、ここでも受ける予定がないを選択しておくと安心です。

公務員を受けない理由を作っておくこと

インターン時に公務員試験を受けるかどうか悩んでいると伝えていると、公務員試験を受けるかどうか聞かれます。インターン時に言ってなくても、「その志望動機だと国家公務員の方がいいんじゃない」「公務員は選択肢として考えなかったの?」と聞かれることがあります。
そうした質問に答えられるように理由を作っておくとよいでしょう。
「公務員だと企業との関係がどうしても遠くなる。お客様とは対等な関係で仕事がしたい」「国家公務員はシステム作り、環境作りはできるが、実際に課題を解決するのは民間セクターだと感じた」などの理由が考えられるので、参考にしてみてください。

民間就活・公務員試験をどちらも制するために

公務員志望者が民間就活で不利になりうる可能性、その回避策を赤裸々に伝えてきました。もちろん、公務員志望者は落とすスタンスの企業には最初から就職する気はないと考えて、正直に公務員が第1志望だと伝える人もいます。筆者の周りでも、公務員志望だと隠さずに打ち明けても、民間の内定を獲得できた猛者はいました。しかし、リスクをなるべく避けたいという人にはこの記事の秘策を取ることをお勧めします。
就活・試験の両立は大変ですが、この秘策を活用して頑張ってください。