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かつては、「終身雇用」と呼ばれた日本の雇用システム。もうそんなシステムはなくなったと言われて久しく、学生のみなさんも転職を念頭に就活をしていることと思います。
しかし、中途での採用がほとんどない企業があるのもまた事実。一回しか使うことができない新卒カードをいつ使うのか見極めるためにも、新卒でないと入りにくい企業を知っておきましょう。

なぜ中途だと入りづらいのか?

ポテンシャルで見てくれない

新卒入社では、資格がなくとも、目だった実績がなくとも内定を得られることが多いです。
下の図は経団連が実施した「高等教育に関するアンケート」の回答結果です。これを見ると、「主体性」「実行力」「課題設定・解決能力」といったポテンシャルに関わるものを重視し、「専門資格」「外国語能力」といった資格は重要視していないことが分かります。やはり日本では入社後、社員を育てるという意識が強いのでしょう。

しかし、中途入社の場合、企業側はポテンシャルがあるかどうかではなく、即戦力であるかどうかを見ることになります。特定の分野で使える資格があるか、実績を上げているかどうかを重視されるため、自ずと難易度が上がることになります。転職の際には、自身の得意分野を見極め、その能力をアピールするための資格をとるようにしたほうが良いと言えます。

退職者が出にくい

正社員は福利厚生がしっかりしており、雇用期間の定めがないといったメリットがあります。企業から辞めさせられるリスクが比較的小さく、居心地もいいのであれば退職者は出にくくなります。しかし、退職者が出にくいということは、転職者が入る余地がないということです。そのため、正社員として中途入社するのは至難の技だと言えます。

新卒でないと入りにくい企業一覧

東洋経済オンラインにて、『「新卒でないと入りにくく給料も高い」134社』が紹介されているので、その結果をもとに分析していきたいと思います。
詳細を知りたい方は下のリンクを参照ください↓
https://toyokeizai.net/articles/-/209212?page=5

新卒でないと入りにくく給料も高い50社


新卒でないと入りにくい会社の中でも、給料の高い企業が選ばれているだけあって、大企業が多く並んでいます。
やはりこうして数字を見ると、新卒採用数に比べて、中途採用数は非常に少ないことが分かります。まずは自分の志望企業がランクインしていないかをチェックしておきましょう。

新卒でないと入りにくい業界

東洋経済オンラインのランキング上位50社を業界別に分けて集計した結果が上の表です。ランキングを見て、予想がついたと思いますが、金融が1位でした。金融の中でも特に地銀が12社中6社を占めており、地銀は中途入社が難しいことがよくわかります。
次がインフラ業界です。50社中10社がランクインしていました。そのインフラ業界の中でも、電力会社が10社中6社を占めているため、電力会社を志望している人は新卒での入社を目指した方がいいでしょう。
その次のメーカーは8社ランクインしています。より細分化してみると8社中2社が化学メーカーであったため、メーカーの中でも化学メーカーは中途採用難易度は高いかもしれません。
第4位は同率で建設、商社でした。5大商社のうち、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の3社がランクインしているため、総合商社は新卒市場、転職市場、両方とも競争が激しいことがよく分かります。

自分のキャリアを長期的に考えよう

就活をしていると、どうしても早く内定がもらいたい、内定もらえたらもういいやという短期的思考に陥りがちです。しかし、中途入社が難しい企業があることも事実。新卒採用で挑戦しておけばよかったと後悔しないためにも、自分の志望企業、業界の動向はよく把握しておきましょう。