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日本製鉄(新日鐵住金)の本選考フロー
日本製鉄(新日鐵住金)の本選考フロー

鉄鋼業界でも就活生から随一の人気を誇る日本製鉄。企業研究が必要なのはもちろんのこと、理系は研究発表(技術面接)、文系はリクルーター面談がカギとも言われている本選考。その狭き門を突破する為に選考フローをきちんと理解して対策を練る必要があります。今回は日本製鉄の選考を突破するワンポイントアドバイスと合わせて選考情報をお伝えします!

選考フローまとめ

日本製鉄の選考フローは以下のようになっています。

  • 大学OBによる座談会
  • エントリーシート(ES)・WEBテスト
  • 製鉄所見学
  • 研究発表(技術系)
  • リクルーター面談(4~6回:事務系)
  • 人事面接(1~2回)
  • 内々定(5月下旬)

企業WEBサイトで公表されているのは、「ES」「WEBテスト」「(複数回の人事)面接」のみですが、上位校生を対象に開催される大学別の座談会から事実上の1次選考が始まっています。つまり、対象の大学でなければこの選考フローに乗れない(学歴フィルターにかけられる)と言えます。ご自身の大学のキャリアセンターで日本製鉄に就職されたOBの方の就職体験記を読み、まずは自分の大学の選考ルートがあるのかを確認しましょう。

リクルーター面談通過≒内々定?

日本製鉄の選考では例年、「オフィスでの人事面接はただの意思確認で、カフェで行われるリクルーター面談(リク面)が事実上の本選考だ」と言われています。確かに、1人の学生に対して最高6回もリク面を行うのは相当力を入れている証拠です。ただのOB訪問だと思わず、1回1回集中する必要があります。そして、回を重ねるごとに質問内容も徐々に変わることにも注意が必要です。

1~2回目:逆質問がメイン

1回目、2回目のリク面では就活生側から社員に質問する逆質問がメインです。営業や開発、原料部署など様々な社員がリクルーターとして学生に付くので、その職種に関する質問を話の流れで聞くことで日本製鉄への志望度をアピールしましょう。
とはいえ、製鋼業界へ関心を持ったきっかけや他の志望業界や併願状況なども聞かれます。この段階ではよほど的外れなことを言わない限りは通過できますし、志望動機のフィードバックをしてくれる社員もいるので有効に活用しましょう。

3~5回目:選考色が一気に強くなる

リクルーター面談が中盤に差し掛かると逆質問の時間は減り、その分自分が働く上で大切にしたいことや学生時代に頑張ったことなど、通常の面接と同じような質問をカフェで聞かれます。他のお客さんの存在が気になってしまいがちですが、恥ずかしがらずに熱意を伝えきることが大事です。
志望職種を選んだ理由はもちろん、転勤への耐性など本格的な質問が続く上に、「JFEじゃなくて日本製鉄なのは何故?」という質問は鉄板です。両社を併願している就活生が多いとは思いますが、明確に区別しておく必要があるでしょう。

5~6回目:人事部の社員が登場

6回目(人によっては5回目)のリクルーター面談では、ついに人事部の社員が登場します。もはや現場で活躍する社員の訪問ではありません。まだオフィスで面接をしたこともないのに入社意志の確認が続きます。
鉄鋼業界の志望理由に始まり、その中での志望順位、そしてJFEより日本製鉄を選ぶ理由を論理的に説明する必要があります。「第一志望で入社を決めている」という心持ちで臨みましょう。悩んだり迷ったりしている素振りを見せると容赦なく落とされます。そして、「新日鐵(旧社名)と鉄に人生を賭ける覚悟はあるか」と何度も強く問いただされます。「覚悟」という言葉を使われたという就活生は非常に多く、合格ラインまで到達した就活生に対してこの言葉を必ず用いて本当の志望度を測っているようです。

新形式:研究発表

技術系では、2020年卒の採用からオフィスで技術系社員に向けて自身の研究をPowerPointで発表するという新しい方式での選考が行わました。従来は数千字の文章にまとめて電話面談、もしくは直接発表するという形式だったため、2021年卒の選考フローではどちらの形式になっているかはまだ分かりません。

内容はもちろん、プレゼン力も

会場のオフィスに着くと、技術系の社員4人と人事部の社員1人、そして同じく参加している就活生十数人の前で、自作のPowerPointを用いてプレゼンテーションを行います。大学院生でしたら学会などで発表する機会は幾度かあったと思いますが、自分の命運がかかっていると考えるとどうしても気を張ってしまうものです。
まずは研究内容をきちんと説明できること。次にそれが日本製鉄のどこに役立つのかがプレゼンに入っていること。そして、可読性があるスライドのデザインになっていることさえ満たしていれば、多少緊張して上手に話せなくても研究発表で求められている「プレゼン力がある」をクリアできていると言えるでしょう。
時にはアドバイスや鋭い指摘が飛び交うので、事前に予想される質問と回答を考えておく、あるいは少し上級テクニックですが、質問を突っ込ませるようなスライドの作りにすることをお勧めします。

粘り強さが必要な耐久勝負

事務系で求められるのは何度もリク面を突破するコミュニケーション力、技術系で求められるのは入念に準備をして作り込むプレゼンテーション。そして双方で求められるのは「粘り強さ」と入社したいという「熱意」でしょう。最後まで諦めずに選考にアタックしましょう!