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伊藤忠商事の本選考対策
伊藤忠商事の本選考対策

五大総合商社【伊藤忠】の難所は面接だけじゃない、グループディスカッション(GD)や図形配置といった意外な落とし穴も。まずは選考フローを深く知ることから始めましょう。超人気企業の本選考を選考ステップごとに分析し、内定ゲットのコツを伝授します。

採用コース

伊藤忠が新卒で募集している職種は以下の2つです。

  • 総合職
  • 業務職(いわゆる一般職)

例年、総合職では100~110名程度・業務職では10名前後採用しています。なお、業務職では短大生も受検可能となっています。

選考フロー

  • Webテスト(SPI,性格・言語・非言語・英語・構造把握)
  • ES
  • 動画選考(ESと同時提出)
  • 一次面接(学生2:人事2)
  • グループディスカッション(ディベート)
  • 二次面接(GDと同日,学生3:人事3)
  • 性格検査(GDと同日,TAL 図形配置)
  • 小論文・最終面接(学生1:人事3~4)

伊藤忠では、構造的把握力まで含まれるWebテストや、チームに分かれて討論する形式のGD、更には図形配置と小論文など、面接以外にも多彩な選考が就活生に課されています。思わぬ落とし穴にハマらないよう、各選考のポイントをご紹介します。

エントリーシートから一次面接まで

短文に短答するES

2020年度の採用では、以下の12問が出題されました。括弧内は指定字数。

  1. あなたの強み(20)
  2. あなたの弱み(20)
  3. 志望理由(50)
  4. あなたの信念(30)
  5. やりがいを感じるとき(30)
  6. 困難に直面したときの克服の仕方(30)
  7. ストレスを感じるとき(30)
  8. ストレスへの対処法(30)
  9. チームへの関わり方(30)
  10. 意思決定で気をつけていること(30)
  11. 人生最大の「葛藤」(30)
  12. 将来果たしたい「使命」(30)

文章力が試されるというよりは、面接資料を提出するという意味合いが強いです。そのため、WebテストはしっかりできたのにESで落とされるといったことはあまりないでしょう。
まずは分かりやすく端的に答えることが大事で、自分が今まで話してきた自己PRやエピソードに題名を付けるイメージで記入してみましょう。その中で、面接官が深掘りしたくなる(質問したくなる)引っかかりを作ることで、面接当日の受け答えが事前に想定しやすくなります。

動画選考

動画選考では、「自分がどのような人間か、その理由」「伊藤忠で何を実現したいか」の2問を各1分で撮影して提出するというものが課されました。動画選考のコツは下記の記事にて詳しくご紹介しています!
就活の新定番!エントリーシートでの自己PR動画|【レクミー】

一次面接はハキハキと

一次面接は参加する学生が多いこともあり、オフィス内のとても広いイベントスペースで一斉に行われ、各ブースをパーテーションで分けただけの会場は賑やかで騒がしくなっています。選考の規模感に気を取られずまずは落ち着いて臨むこと、そして伝わるよう大きな声で話すことは最低条件です。
各ブースには学生2人に対して面接官2人のグループ面接で、1回の所要時間は30分程度です。質問内容もいたってシンプルで、なぜ総合商社・なぜ伊藤忠か、学生時代に頑張ったこと、自己PRなどです。

グループディスカッション~性格検査

GDから二次面接、性格検査(TAL)はすべて同日に行われます。学生は3人×2組、面接官は3人で、まずは2組でディベート形式のGDを行います。次に片方の組がグループ面接、その間にもう片方の組が性格検査を行い、終わったらその逆、と進みます。トータルで2時間程度かかります。

ディベート形式のGD

GD選考は就活でも珍しいディベート形式です。3人1組のチームで、「新卒の通年採用に『賛成』か『反対』か」「印鑑廃止に『賛成』か『反対』か」などのテーマが与えられます。ただし、どちらの意見が良いか選ぶことはできません。テーマと同時に「こちらのチームは『賛成派』として討論してください」と伝えられます。はじめに賛成派・反対派の各チームで5分ほど意見を取りまとめてから15分間ディスカッションします。
「相手を論破してやろう」とつい熱くなってしまいがちですが、あくまでも相対する意見を交わす中でより良い結論を導くという意識を持ちましょう。理にかなっていない無茶な反論をするよりは、譲歩も織り交ぜながら論理的に、冷静に議論に臨みましょう。
最後に「どちらが勝ったと思いますか?」という質問がありますが、学生が決めた勝敗が選考に影響を与えることはありませんし、GD中は勝敗を意識しないほうが客観的に取り組めるはずです。自チームに挙手しなくても・負けたチーム側でも通過した就活生は多くいるので、正直に思ったほうに挙手しましょう。

GDの内容も考慮した二次面接

総合商社では、GDと二次面接を同日に行う企業も少なくありません。伊藤忠も例外ではなく、通常の質問に加えてGDでの役割や感想などが問われることもあります。自分がES・一次面接で伝えてきたパーソナリティに一貫した考え方に基づいてGDに取り組んだことを伝えましょう。
一次面接よりは鋭い指摘や深掘りも増え、やや圧迫気味な面接官も少なくありません。ただし、その他の質問内容は一次面接と概ね変わらず、自己紹介や志望動機、自己PRなどが問われます。強いて言えば、学生は3人ですが面接の時間は30分程度ですので、一次面接以上にコンパクトに伝えたいことをまとめる点に注意が必要です。

TAL・図形配置問題

例年就活生を悩ませる図形配置問題に関しても、過去の記事で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。
就活で最も戸惑う瞬間!図形配置問題は何を見ているの?|【レクミー】

小論文・最終面接

抽象的な自己PRの小論文

最終面接に向かう前に、控室で簡単な小論文を書きます。過去数年は、「あなたを○○(動物、色など)で例えるなら」「あなたの譲れない信念」「働くとは」「商人として必要な素質」「興味関心があること」といった抽象的な出題が多いです。
こうしたお題で、先に答えから考えると難しい場合も多々あります。ですから、文章自体のゴールがESや面接での発言に則した自己PRになるよう、頭の中で逆算してから書き始めるのがコツです。小論文の評価点はそこまで大きくないようですが、最終面接での資料として用いていたので、時間以内に書き終えることは必須です。

志望度を最大限にアピールする最終面接

最終面接では初めて学生側が1人になることもあってか、他社の選考状況や志望度の再確認などパーソナルな情報をかなり深く質問してきます。第一志望であること
はもちろん、「他社の選考を辞退して来たこと」などは説得力があるアピールになるでしょう。また、高確率でOB訪問の有無や印象に残ったOBを尋ねられます。OB訪問をした方は、事前にこれまであってきたOBのお話を整理してから臨みましょう。志望度に具体性を持たせられる絶好のチャンスです。
そして、OB訪問をしてこなかったという方には、「第一志望のOBに会ったことがないのはどうして?本当に第一志望?」という質問が来ることでしょう。この質問に面接官全員が納得する回答を用意するのは至難の業かもしれません。伊藤忠に限らず、総合商社ではOB訪問の有無を重視する風潮があります。上述の通り、自身の志望動機を社会人のエピソードに照らし合わせることで具体性や説得力が強まるので、一度はOBを訪ねることを強くお勧めします。

緻密な対策こそ勝負の決め手

面接、そしてあなたの適性が伊藤忠とマッチするかどうかが一番重要であることには変わりません。ですが、同じ通過ラインに立たされた時に一歩でも他の就活生より前に出るためには入念な準備が欠かせません。
レクミーメディアでは、伊藤忠商事に内定した先輩方の就活体験レポート&アドバイスおよびES&面接対策記事を公開中です。こちらも参考にしながら、6月の本選考に備えましょう! 伊藤忠商事に関する記事はコチラ