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テーマパーク
テーマパーク

誰もが一度は行ったことがあるテーマパーク。現在はインバウンド需要の増加により、さらなる収益拡大が期待されている業界です。とはいえ、実際に働いている社員の仕事はどのようなものなのか、実態が分かりづらいという方もいるかと思います。この記事では、東京ディズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの仕事内容や選考スケジュールをご紹介します。

訪日客獲得のためにしのぎを削る二大テーマパーク

現在、日本で多くの入場者が訪れているテーマパークと言えば、「東京ディズニーリゾート」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の二つが挙げられます。2018年の来場者数は、ディズニーが3,200万人を突破しています。USJは米国の親会社の意向で非公開にしていますが、過去のデータから2,000万人の大台を超えていると考えられます。さらに、2020年夏の東京オリンピック開催に向けて膨大なインバウンド需要の拡大が見込まれており、テーマパーク業界は現在最も盛り上がっている業界の一つだと言えるでしょう。

テーマパーク総合職の仕事は?

そんなテーマパークに総合職として就職すると、どのような業務が存在するのでしょうか?

フードオペレーション

フードオペレーションとは、パーク内に点在する飲食施設の運営を担う業務です。店舗の売り上げデータから利益を最大化する売上戦略を策定したり、顧客の満足度をさせるために店のキャストを育成したり、パークで展開する新メニューを開発したりと、その業務は多岐にわたります。社員一人につき複数店舗を兼任するケースが多いようです。店舗のマネジメントに一から関わることによって、経営者的な観点を身につけることができるでしょう。

商品開発

チケット収入と共に、テーマパークの経営を支えているのが「お土産」の購入による収益です。パークとして押し出したいキャラクターや季節ごとのイベントにマッチした商品を開発したり、本国とのキャラクターライセンスなどの権利関係を締結するのが主な業務になります。今までと同じ商品ばかりだと飽きられてしまうので、常に新しいアイデアを取り込み続け、ゲストの視線に立った商品開発を行うことは大変な仕事ですが、その分やりがいも大きいです。

イベント企画

季節ごとに行われるイベントも、テーマパークの満足度を高めるうえで欠かせない要素の一つです。ハロウィーンやクリスマスなどの一年で盛り上がる季節以外だけでなく、閑散期にも魅力的なイベントを展開し、一年を通じて安定的な来園者数を獲得することが一つの大きなミッションになります。本国で好評のイベントをそのまま模倣するのではなく、あくまで日本人の嗜好にマッチしたイベントの提案をすることがカギになります。

テクニカルサービス(理系)

テーマパークではアトラクションの安全性も非常に重視されます。一度アトラクションで事故を起こしてしまうと大きくニュースで取り上げられ、どんなに需要を喚起する施策を打っても入園者数が激減する恐れがあります。そのため、アトラクションの定期的な安全確認やリスク対策を行うテクニカルサービスの意義は大きいです。しかし、ただ安全であればいいわけではなく、スリルと安全のバランスを両立させる必要があります。そこでのバランス感覚こそが、この仕事に求められる資質でしょう。

マーケティング戦略

これまでに紹介した業務よりも一段階上の視点から、来園者数の増加と収益の向上に取り組むのがマーケティング戦略です。具体的な業務としては、来園者に来訪理由・家族構成をインタビューして今後の運営に関するデータを集めたり、新イベント・アトラクションの告知をSNS等を通じて宣伝したり、日本を超えて海外の旅行者に向けてテーマパークの魅力を伝達したりと、よりスケールの大きい業務が多くなります。その分、社内の関係各所との調整業務なども増え、施策を推進する腕力や論理的思考力が必要になります。

各社の選考情報

選考スケジュール(20卒)

ディズニーの運営会社であるオリエンタルランドは、
エントリーシート①(3月下旬)→エントリーシート②(4月上旬)→WEBテスト(4月下旬)→グループディスカッション(5月中旬)→一次面接(5月中旬)→ジョブ(5月下旬)→最終面接・内定(6月上旬)
という形になっています。
USJの運営会社であるユー・エス・ジェイは、マーケティング採用とそれ以外の採用でフローが異なります。マーケティング採用はインターンへの参加が必須となっており、
WEBテスト(7月上旬)→グループディスカッション(7月下旬)→一次面接(7月下旬)→インターンジョブ(8月下旬)→エントリーシート(9月中旬)→最終面接(9月下旬)→内定(10月中旬)
というフローになっています。
非常に参加者のレベルが高いため、フレームワークをきちんと使いこなせるように準備してから望みましょう。

求める人材像

求める人材像については、オリエンタルランドは「一丸となって、より良くやり切る」人材を、ユー・エス・ジェイは「世界に視野を向け、戦略的に考え、何事にもチャレンジする強いリーダーシップを持ち、そして実行できる」人材を求めています。
両社とも強い当事者意識をもって、これからのテーマパーク業界を変えていくような行動力のある人材を採用したいという思いが伝わりますね。

テーマパーク業務では様々なキャリアを積める

今回の記事では、あまり目には見えにくいテーマパークの総合職の仕事内容についてご紹介しました。この記事を参考に、少しでもテーマパーク業界に興味を持っていただければ幸いです。