ページ上部バナー
日銀・DBJ・JBICの選考フロー
日銀・DBJ・JBICの選考フロー

業務の唯一無二性、公益性の高さから人気を集める政府系金融機関。しかし、採用人数が少ないためかネット上に情報があまりない、もしくは情報が古いことが多く、情報収集に苦労することも。
今回は政府系金融機関でも最難関とされる、日銀・DBJ・JBICについて、特に情報が出てこない選考フローに着目して解説していきます。「面接は何回?」「どのプロセスが最難関?」など気になるところ、確認していって下さい。

日銀・DBJ・JBICの概要

簡単にそれぞれの金融機関について解説していきます。DBJとJBICについては以下の記事で詳しく紹介されているので、そちらをご参照ください。

DBJとJBICについては、こちら!

日本銀行

政府系金融の中では一番の知名度を誇ります。弊行の商品はこれですと言って、財布からお札を取り出すのが名物だそうです。
そのジョークの通り、日本銀行は紙幣を発行し、国民が、どこでも、いつでも、安心して「お金」を使える状態を維持することを目的として、物価の安定、金融システムの安定に努めています。具体的には、金融機関を相手とする貸出や債券の売買などにより、短期金融市場の資金量を調整するなどの金融政策を運営し、物価の安定を目指しています。また、金融機関の監視統制、経済調査(日銀短観)も行っています。
日本銀行は国内唯一の中央銀行であるため、業務の特殊性、唯一無二性は随一だと言えるでしょう。

日本政策投資銀行(DBJ)

民間金融機関ではリスクが高いために手が出せない案件に対して、出資・投資を行っています。大企業、中堅企業を相手に仕事をすることが多いため、大規模プロジェクトへの参画も多いようです。また融資や投資だけでなく仕組債やM&Aアドバイザリーも行っており、業務の幅が広いという特徴があります。

国際協力銀行(JBIC)

「海外資源の開発及び取得の促進」、「日本産業の国際競争力の維持・向上」、「地球環境の保全を目的とする海外事業の促進」、「国際金融秩序の混乱の防止・対処」の4つをミッションに掲げています、その名の通り、国内企業の海外展開への出資・投資に特化しています。

選考フロー解説

日本銀行


【説明会・座談会】
日銀ではES提出前に説明会と座談会が開催されます。筆者が参加した際、ガクチカや日銀に興味をもったきっかけを聞かれてメモに記入されたため、選考に関係があると考えた方がいいと思います。説明会の参加数をカウントしているという噂もあります。
【ES・適性検査】
そしてES通過後は、リクルーター面談を3回から4回(人により回数は異なる)実施します。その後、適性検査を受けますが、これは性格検査のみだそうです。何故かネット上で日銀はSPI最難関とされていますが、誤情報ですので注意を。適性検査後は人事面接、本店面接、最終面接を経て内定に至ります。
【リク面・面接】
日銀は経済分析・調査など専門性の高い業務を担当するため、社会人になっても学び続ける姿勢があるかどうか重視するようです。そのため、大学で学んでいる内容や研究内容について聞かれる場面が多い傾向にあります。できる限り専門用語を用いないで研究内容を話せるように
準備しましょう。
2つ目の傾向として、他企業のリク面・面接と比べると、行員と議論をする場面が多いようです。日銀の政策や他の社会問題を理解するだけでなく、それに対して自分なりに意見を言える段階まで準備することをお勧めします。

日本政策投資銀行(DBJ)


【説明会・座談会】
DBJではES締め切り前に説明会と座談会が開催されます。職員がメモを取る作業などは一切なく、後の選考でも特に話題にならないため、選考要素は無いと考えてもらって大丈夫です。ですが、参加すると志望動機の補強になるので参加をお勧めします。
【ES・適性検査】
その後、ES提出と1回目の適性検査(性格検査)があります。DBJの適性検査は日銀と同じく何故か最難関とされていますが、言語検査や非言語検査などは一切なく性格検査しかありませんのでご安心ください。ですが、この性格検査がその後も2回ほど面接の合間合間に課されるため、一貫性があるように答えたほうがいいと思われます。
ESが通過すると計5回(支店採用の場合は6回)の面接があります。以前は最終面接前に小論文が課されていましたが、今は廃止されています。
【リク面・面接】
1次、2次は人事部相手ではなく現場社員との面談になります。志望動機、ガクチカは一通り話せるようにしておきましょう。そして、面談する社員の部署も面接前に通知されるため、その部署の業務内容についての質問を準備しておくと話が弾むのでお勧めです。
3次からは人事部が出てきて、面接難易度が跳ね上がります。ちなみに、DBJは2~3年ごとのジョブローテーションがあるため、幅広く興味関心がある人を採用したいようです。そのため、特定の業務しか関心がないと思われると落とされるので気を付けてください。

国際協力銀行(JBIC)


【説明会・セミナー】
JBICはES提出前にセミナーが開催されます。筆者が参加したものは説明会形式のもので担当者がJBICの業務内容と担当者本人の就活話を紹介してくれました。参加人数も多く、担当者がこちらに質問するという場面も無かったので選考要素はないと思われます。ですが、この説明会形式の他に、プロジェクトファイナンスセミナーなど2時間で実際の案件に関する資料を読み込み、シミュレーションするセミナーもあります。こちらのセミナーに参加するとよりJBICの業務内容を理解できますし、面接でもそのセミナーを話題にできるため参加しておいた方がいいかもしれません。
【ES・適性検査】
ES提出と同時に、適性検査があります。形式はヒューマネージのテストセンターです。四則演算が大量に出るという特徴があります。他にこの形式を取っている企業があまりないため、対策が不十分になりがちです。心配な人は問題集を解く、他企業で練習するなどの対策をしたほうがいいでしょう。
【リク面・面接】
面接は計4回あります。DBJとJBICは併願されることが多いためか、なぜDBJじゃないのか詰められることが多いようです。JBICが第一志望だと判断されるように志望動機はよく考えたほうがよいでしょう。DBJも海外事業に力を入れていますが、JBICの方がやはり海外事業に強いため、そこを話せるといいと思います。
あとその業務内容故か、関心のある国際情勢について聞かれることがあります。普段、国際情勢についてチェックしていない人は新聞を読み込んで議論できるトピックを1つは準備しておきましょう。

最新の情報で選考を制す


政府系金融機関、特に日銀・DBJ・JBICは採用人数が少ないため、情報が少ない、古いことが多いです。今回の記事は20卒の筆者が実際に選考に参加した上で書いているので、情報は最新のものになります。企業研究、ES提出、面接などそれぞれの段階でこの記事をお供に頑張ってください。