就職活動を進める上で、正直気になる「福利厚生」。
企業の福利厚生は、社員が安心して働ける環境を提供し、長く続けやすい職場であるかを判断するポイントにもなります。
しかし、「福利厚生」と一口に言っても、その内容は企業によってさまざま。住宅補助や健康サポート、リモートワーク制度や育児支援など、どの制度が充実しているかによって、働きやすさや生活のしやすさは大きく変わってきます。
本記事では、「福利厚生まとめ②金融」と題し、Top企業の中から3社ピックアップ!企業ごとの福利厚生情報をまとめ、そのポイントを紹介します!
企業選びの参考にしていただき、自分に合った職場を見つける一助となれば幸いです。
Summary
【三菱UFJ銀行】
〇基本情報
休日、休暇
休日:土・日・祝(完全週休2日制)
休暇:年間(4月~翌年3月)を通じて、連続で年次有給休暇を取得する制度
6営業日連続休暇(土日を含めて10日間連続休暇、リフレッシュ休暇、看護休暇、介護休暇など
勤務時間
8:50〜17:10(1時間休憩を含む)
社宅、寮の有無
社宅、独身寮あり
福利厚生等
社宅・独身寮制度(全国コースのみ)、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度、従業員持株制度、ベネフィット・ワン、時短・時差勤務制度、保活コンシェルジュ、ベビーシッターサービス制度、MUFG企業内保育園 ほか
〇ここがポイント
「多様な休暇制度」
・連続休暇
年間(4月~翌年3月)を通じて連続で年次有給休暇を取得する制度
6営業日連続休暇(土日を含めて10日間連続休暇)
・リフレッシュ休暇
入社10年目、15年目、20年目に到達する社員が、年次有給休暇7日と特別有給休暇(リフレッシュ休暇)3日を組み合わせて、2週間連続して休暇を取得する制度
「育児と仕事の両立のための制度の充実」
・ベビーシッターサービス制度
子供の養育を目的に休業、若しくは働く時間を短縮している社員が、ベビーシッターを利用することで早期に職場復帰し、業務に継続的に取り組めるよう支援する制度です。
・MUFG企業内保育園
育休者が早期に復職し、継続的に能力を発揮できることを目指し、MUFG企業内保育園に社員専用枠を設けています。
・看護休暇
小学校3年生以下の子を養育する社員が、傷病の子の世話、疾病の予防を図るために必要な世話(予防接種、健康診断の受診を含む)を行う場合に取得できる制度
・育児休業
生後満2歳までの子供の育児を目的として、最長2年間休業できる制度
・育児短時間勤務
小学校3年生以下の子を就業しつつ養育する目的で、最大1時間半まで勤務時間を短縮できる制度
【三井住友銀行】
〇基本情報
休日、休暇
土日、祝日、年末年始(12/31、1/2、1/3)、その他政令に定める日
有給休暇(取得率82.7%(2022年度))※
※連続休暇(5連続営業日)、勤続休暇、子ども休暇制度等の各種制度あり
勤務時間
8:40~17:10(休憩:1時間、時間外勤務:あり)
社宅、寮の有無
各営業店に通勤可能な立地で独身寮及び社宅あり※入居に関しては規程による
福利厚生等
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険 等
〇ここがポイント
「多様で柔軟な働き方の促進」
・働く「場所」の柔軟化
在宅勤務制度やサテライトオフィスを導入しています。移動途中や、自宅近くにあるサテライトオフィスを活用した効率的な働き方を促しています。また、2020年には計1万台以上のテレワーク端末を配布し、テレワークを推奨するトップからのメッセージの発信や、活用事例などの紹介を通じ、従業員が制度を利用しやすい環境づくりに取り組んでいます。
・働く「時間」の柔軟化
スライド勤務(育児や介護等を含むプライベートな事由で利用可能な時差出勤)や企画型裁量労働制を導入するなど、従業員ひとりひとりが個々の事情に応じ、自らの働き方を主体的にコントロールできるようにすることで、働きがいの向上を図っています。
・働く「服装」の柔軟化
前例や常識に囚われず新しいことにチャレンジし易い環境をつくること等を目的に、TPOに合わせて自身で服装を選択可能とする「ドレスコードフリー」を導入し、組織のカルチャー改革に取り組んでいます。
「社外・社内副業の許容」
・社外副業
自律的な挑戦の支援や人脈形成・価値観の広がりによるイノベーション創出を目的とした社外副業を認めています。
・社内副業
多様なスキル・経験の習得を推進するため、就業時間の一部を副業部署の業務に充当する社内副業も実施しています。
【みずほフィナンシャルグループ】
〇基本情報
休日、休暇
土日、祝日、年末年始
その他長期休暇制度等の有給休暇あり(※)
※A連休:連続5営業日、B連休:連続2営業日、C連休:連続2営業日、スポット休暇、結婚休暇、生理休暇、配偶者出産休暇、看護休暇、介護休暇、検診休暇、自己啓発休暇、リフレッシュ休暇(勤続10年以降5年毎に連続5営業日)
産前産後休業、育児休業、出生時育児休業(産後パパ育休)、介護休業 等
勤務時間
始業時刻8時40分、終業時刻17時10分
※一部部署で、始業時刻9時00分、終業時刻17時30分
※勤務する部署においてフレックス勤務制度が導入されている場合には、その時間運営に従う
社宅、寮の有無
独身寮(ワンルームタイプのマンション)あり※利用料2万円
福利厚生等
短時間勤務、バースサポート、企業主導型保育園入園サポート、ベビーシッター費用補助、保育料補助、配偶者転勤同行休職、介護支援金、ホームヘルプ費用補助、住宅関連制度(マンションワンルームタイプの独身寮、住宅補給金等)、財産形成支援制度、自分磨き休職、週休3日・4日、自己啓発費用補助、インフルエンザ予防接種費用補助、人間ドッグ・脳ドッグ費用補助、検診費用補助、持株会、余暇支援制度 等
〇ここがポイント
「充実した休暇制度」
・ABC連休
有給休暇取得推進のため、以下3つの連続休暇制度を設けています。
<連続休暇A>年次休暇5日の連続5営業日
<連続休暇B>「土曜日・日曜日」+年次休暇2日の連続2営業日
<連続休暇C>年次休暇2日の連続2営業日
・スポット休暇
年次休暇1日を、年間5回(上期2回+下期3回または上期3回+下期2回)取得することが可能です。
なお、スポット休暇1日を連続休暇Aまたは連続休暇Bまたは連続休暇Cと接続することも可能です。
・リフレッシュ休暇
勤続10年、15年、20年、25年、30年、35年、40年を経過したとき、連続5営業日の休暇を取ることができます。
「自由な働き方」
・週休3,4日制
〈みずほ〉では社員一人ひとりが自分らしく働くことを支援するために、週休3,4日制を導入しています。大学院や資格取得などの自分磨きのほか、育児や介護との両立に利用している社員が多くいます。
・フレックスタイム
〈みずほ〉では効率的で生産性の高い働き方を実践するために、柔軟な勤務時間を認める「フレックスタイム勤務(コアタイムあり/コアタイムなし)」を導入しています。始業・終業時刻を自主的に決定することができるため、それぞれの部署の業務特性や家庭の事情などに応じて活用することができます。
・時短勤務/時差出勤
始業時間の繰り下げ、終業時間の繰り上げのいずれか、または両方により所定労働時間(7時間30分)を短縮する「時短勤務」や、1日の所定労働時間(7時間30分)はそのままに、業務内容により勤務する時間帯を変える「時差出勤」があり、社員一人ひとりが柔軟に勤務時間を設定することができます。
・リモートワーク
“場所”に捉われない柔軟な働き方ができるよう、サテライトオフィスを設置しているほか、全社員を対象とした在宅勤務制度(リモートワーク)を導入しています。
「副業・兼業制度の導入」
・副業制度
〈みずほ〉の就業時間外に、社員自ら企業・自営により業を営むことを認める「副業制度」を導入しています。会社の閉じた世界から外に飛び出し、業務外の時間を活用して新たなビジネスに触れ、さまざまな刺激・気づきを得ることで、社員のビジネスパーソンとしての成長を促進します。
・社内兼業制度
週1回程度現在の業務外の部門で働く「社内兼業制度」もあります。社員自ら募集に対して手を挙げて、自身の可能性拡大と専門性の深堀りのため挑戦しています。
まとめ
いかがでしたか?企業の福利厚生は、働く環境やライフスタイルに大きな影響を与える重要な要素です。
特に就活生の皆様にとっては、自身の働き方や将来の生活設計に合った福利厚生が用意されている企業を選ぶことが、充実したキャリアと生活の両立に繋がります。この記事でご紹介したように、各企業は独自の福利厚生制度を整えており、基本的な制度からユニークな施策まで多岐にわたります。
就職活動では、単に「どんな制度があるか」だけでなく、その制度が自分の価値観や目標に合っているかをよく考えることが大切です。
ぜひ、この記事ををうまく活用し、自分に合った働き方を実現できる企業を見つけてください。
皆さんの就職活動が成功することを心より願っています!