面接やグループディスカッション、エントリーシートに力を入れて就職活動を行っている人は多いと思います。そんな中、後回しにされやすい筆記試験。多くの企業が選考に導入しており、筆記試験で痛い目をみた先輩方は多いようです。この記事では実際にSPIを解いて、自分の学力を確認していきましょう!
Summary
筆記試験について
企業の選考の1つである筆記試験。webで受験したり、テストセンターに赴いて受験したりとさまざまな形式があります。企業が導入している主なテストを紹介すると、SPI、玉手箱、TGーWEBや企業オリジナルのテストが挙げられます。企業オリジナルのテストは主にマスコミや出版で見かけるテストで、時事問題やクリエイティビティが求められるテストです。その中でも今回は多くの企業が導入している、テストセンターでのSPIについて見ていきましょう。
2020年卒の先輩から習え
「テストセンターなんてめっちゃくちゃ簡単だよ!」「テストセンターの試験なんて直前にちょっとやれば大丈夫!」こんな言葉を耳にした就活生は多いのではないでしょうか?これら言葉がきっかけで筆記試験は最後にやれば十分という気持ちになり、後回しになってしまう人も多いと思います。ですが実際のところ筆記試験対策が間に合わずに落ちてしまった人が毎年、後を絶たないのです。2020年卒の内定者に就職活動の後悔を聞くと、多くの人が筆記試験を早くから対策するべきだったと答えています。筆記試験は侮れません。しっかり現状の学力を知り、自分の学力に合った時期から筆記試験対策をしましょう!
お待たせしました!実際にやってみましょう!
紙とペンの用意はできましたか?今回は非言語分野を解いてみましょう
非言語(10分)
1. 携帯電話の利用者400人にアンケートを取ったところ、A社を利用しているが225人、B社を利用しているが124人いた。A社とB社の両方の携帯電話を利用している人が42人の時、A社、B社、両方の携帯電話を使っていない人数は何人か。
2. 学校の修学旅行で神社に行った。入場料は900円だが、50名を超える場合は超えた人数について150円引きになる。合計金額が79500円だった時、人数は何人か。
3. 時速180㎞で走っている電車が長さ850mの橋を20秒で通過した。電車の長さは何mか。
4. タブレットを24回の分割払いで購入することにした。最初に全体の1/10を支払い、その後23回に分けて均等に払うことにした。なお、利子はかからないものとする。
12回目の支払いを終えた時点で支払い済みの額は全体の購入金額に対してどのように表せるか。
5. 従業員Aだけだと14日、従業員Bだけだと8日かかる仕事がある。二人一緒にこの作業をした場合、何日で仕上げることができるか?
6. A校の卓球部には、男子3人と女子4人の計7人である。この7人の中から幹部を2人選びたい。選び方は何通りあるか。
7. あたりが6本ではずれが40本入ったくじがある。この中から続けて3回あたりのくじを引く確率はいくつか。ただし一度引いたくじは戻さないものとする。
8. 500gで濃度10%の食塩水がある。この食塩水を5%の濃度にしたい。そのためには何gの水を加える必要があるか。
9. X,Y,Zの3通りの発言があった。
X:オレンジジュースとコーヒーがある。
Y:コーヒーがある。
Z:2種類以上の飲み物がある。
以上の発言は、必ずしもすべてが正しいとは限らない。次のア、イ、ウのうち正しいのはどれか。
ア Yが正しければXも必ず正しい
イ Zが正しければYも必ず正しい
ウ Xが正しければZも必ず正しい
A.アだけ
B.イだけ
C.ウだけ
D.アとイの両方
E.アとウの両方
F.イとウの両方
G.アとイとウのすべて
H.すべて正しくない
10. じゃがいも・なす・玉ねぎを9個買った。3種類について、次のことが分かっている。
1. 3種類とも少なくとも1個は買った
2. じゃがいもの数はなすより多い
このとき、必ず正しいといえる推論はどれか。
ア 玉ねぎが2個ならば、なすは3個である
イ 玉ねぎが2個ならば、なすは2個である
ウ 玉ねぎが5個ならば、なすは1個である
A アだけ
B イだけ
C ウだけ
D アとイ
E アとウ
F イとウ
G アとイとウ
H アとイとウいずれも必ず正しいとはいえない
答え・解説
1. 93人
まずA社の携帯電話だけ、B社の携帯電話だけ使用している人を出す。
A社・・・225人ー42人=183人
B社・・・124人ー42人=82人
つまり400人中、A社だけを使っている人数は183人、B社だけを使っている人数は82人、A社・B社の両方を使っている人数は42人とわかる。つまりA社・B社の両方を使っていない人数は400人ー(183人+82人+42人)=93人
2. 96人
これは割引対象外者の合計金額と割引対象者の合計金額の和で求めることができる。
まず割引対象者の人数をXと置く。
割引対象者の入場料は150円引きなので750円。
つまり
900円×50人+750円×X人=79500円 X=46人
(割引対象外者)(割引対象者)
Xは割引対象者の人数なので、割引対象外者の人数である50人を足すと 46人+50人=96人
3. 150m
求める電車の長さをXと置く。
橋を通過するということは電車の先頭から末尾まで通過するという意味。つまり橋を渡り切るまでの実際の走行距離は、従来の橋の長さである850mに電車の長さXを足したものになる。
また分かりやすいように、時速表示を秒速表示に、km表示をm表示に切り替える。
つまり時速180kmは秒速50mと表せる。
この列車が移動した距離は
50m/s×20秒=850+Xという式で求めることができる。 Xは150m
4. 61/115
まず分割払いとして支払う金額は全体から見て 1-1/10=9/10と表せる。
そして23回の分割払いのうち、1回あたりの値段は 9/10÷23=9/230と表せる。
12回目の支払いの合計ということは最初に支払った金額と分割払い11回分の合計の金額となる。
つまり 1/10+9/230×11=122/230=61/115
5. 6日
まず従業員A・従業員Bの1日当たりの仕事量を表す。全ての仕事量を1と置くと
従業員Aは1÷14=1/14
従業員Bは1÷8=1/8 と表すことができる。
両者が協力すると1日の仕事量は
1/14+1/8=11/56 とあらわすことができる。
11/56の仕事量で1の仕事を終わらせるので、1÷11/56=5.09
つまり6日あれば終えることができる。
6. 21通り
7人の中から2人を無作為に選ぶ。つまり組み合わせの公式より、7C2と表せる。
7×6/2=21通り
7. 1/759
1回目に当たりを引く確率は6/46。当たりのくじは戻さないので、2回目に当たりを引く確率は5/45。3回目に当たりを引く確率は4/44と表すことができる。
つまり3回連続で当たりを引く確率は
6/46×5/45×4/44=120/91080=1/759
8. 500g
食塩水の濃度を求める公式は食塩/水+食塩(食塩水)×100=濃度で求めることができる。
まず10%の食塩水に含まれている食塩の量をXと置く。
それぞれ当てはめると、
X/500×100=10% X=50 つまり50gの食塩が含まれており、水は450gと分かる。この濃度10%の食塩水を5%の濃度にしたい。そのため加える水をYと置くと、
50g/450g+50g+Yg×100=5% Y=500g
9. C
それぞれ検証していく。
ア・・・コーヒがあることは確定するが、オレンジジュースがあることは確定しない。アップルジュースかもしれないし、ミルクティーかもしれない。
イ・・・2種類以上の飲み物はオレンジジュースとミルクティーかもしれないので、コーヒーとは絞れない。
ゥ・・・オレンジジュースとコーヒーの2種類の飲み物があるので、Zは正しい。
10. C
それぞれ検証していく。
ア・・・玉ねぎ2個、なすが2個、じゃがいもが5個という場合がある。
イ・・・玉ねぎ2個、なすが3個、じゃがいもが4個という場合がある。
ゥ・・・じゃがいもがなすより多い、それぞれ1個以上という条件を満たす例外が見つからないため正しい。
自分の学力はわかりましたか
いかがでしたか?できた人、できなかった人それぞれいると思います。今回は非言語だけだったので次は言語も勉強しましょう。そして自分の学力を測り、どの時期から勉強をすればいいのかきちんと計画を立てましょう!