サマーインターンの段階では順調に通過していたESが、冬や本選考になって急に通りにくくなってきた——そんな経験はないでしょうか。
この記事では、就活に慣れてきたからこそ陥りやすいポイントを中心に解説します。
就活を始めたばかりの方にも参考になる内容ですので、ぜひESを書く前に一度確認してみてください。
気をつけたい3つのポイント
文章構成や誤字脱字といった基本的な注意点はもちろん、以下に挙げるポイントも意識しながらESを書いてみてください。
志望動機の深度を上げる
サマーインターンでは通過できていたのに、冬や本選考になって急に結果が出なくなった場合、志望動機に課題がある可能性が高いです。
インターン選考の時期は就活をはじめたばかりの学生が多いため、企業への理解が浅くても大きな問題にはなりにくい傾向があります。
しかし本選考では、より踏み込んだ志望動機が求められます。
「御社の〇〇という理念に惹かれました」というような表現だけでは、他の学生との差別化が難しくなってきます。
たとえば、サークルの新歓をイメージしてみてください。
「このサークルの目標に惹かれました」と言う学生より、「このサークルの活動を通して〇〇を実現したい」「自分の〇〇という強みを活かせると思う」と語る学生の方が、受け入れる側にとって魅力的に映るはずです。
ESの読み手に「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるかどうかが、志望動機の本質的な評価基準です。
自分がその企業でどう活躍するかを具体的に描いて伝えることが、通過率を上げる鍵になります。
複数設問での一貫性を意識する
設問が複数あるESでは、回答全体に一貫性を持たせることが重要です。
アピールしたいことが多いと、設問ごとに別々の強みや経験を詰め込みたくなりがちです。
ただ、それでは人事担当者に「この人はどんな人なのか」が伝わりにくくなってしまいます。
全体を通じて一つの軸が感じられるよう設計することで、自分という人物像が読み手に鮮明に伝わります。
設問に答えながらも、「自分がどういう人間か」というメッセージが一貫して伝わるかどうかを、仕上げる前に必ず確認しましょう。
漠然としたフレーズを見直す
ESの中で、具体性に欠ける表現を使っていないか改めて振り返ってみてください。
特に指定字数が多いESで曖昧な表現が続くと、思考の浅さとして評価されるリスクがあります。
以下に、よく見られるフレーズとその改善の方向性を紹介します。
-「顧客の課題解決をしたい」
コンサルティング業界を志望する学生がとくに使いやすいフレーズですが、この表現だけでは差別化になりません。
世の中のほとんどの仕事は、広い意味で「顧客の課題解決」に当たるからです。
大切なのは、「どのように・誰の・どんな課題を解決したいのか」という部分です。
5W1Hを使って自分の考えを深掘りすることで、具体性と説得力が増します。
-「成長したい」
成長意欲を伝えること自体は問題ありません。
ただ、「〇〇を通して成長したい」という言葉で終わってしまうと、もっとも伝えたいことが抜け落ちてしまいます。
成長はあくまで手段であり、目的ではありません。
「成長した先に、自分はどうなりたいのか」というビジョンまで書くことで、はじめて読み手に刺さる表現になります。
ESをさらに磨く2つの方法
第三者に添削してもらう
自分では完成度が高いと感じたESでも、他者の目を通すと意外な欠点が見つかることがよくあります。
「伝える」ではなく「伝わる」ESにするために、先輩や大学のキャリアセンタースタッフなどに添削をお願いしましょう。
過去に通過しなかったESを見てもらうのも効果的です。
自分では気づきにくい課題を顕在化させることで、次の選考に活かせる改善点が見えてきます。
字数別にパターンを複数作成する
たとえば志望動機であれば、200字版と600字版のように、同じ内容を異なる字数でまとめる練習をしてみてください。
200字では、「結論→自分のビジョン→就活の軸→その中で貴社を選ぶ理由」という構成を意識しながら、短い字数で要点を伝えることを優先します。
600字では、200字の内容をベースにしながら、ビジョンを抱くきっかけになった原体験を加えるなど、5W1Hで深みを持たせていきます。
実際に文字に起こす作業は、頭の中を整理するうえでも非常に有効です。
書くことで思考が磨かれ、どの字数設定にも対応できる柔軟な表現力が身につきます。
慣れてきた今こそ、丁寧に向き合う
ESは選考フローの最初の関門であり、面接でも参照される重要な書類です。
慣れてきたと感じているときほど、基本に立ち返って一つひとつ丁寧に仕上げることが、通過率の向上につながります。

