image2
image2

インターネットなどデジタルの台頭が激しい昨今、日の目を浴びなくなった出版社。雑誌や本の発行部数は年々減少し、「これからもさらに衰退していくんだろうな」と思っている方も多いと思います。しかしその情報は本当なのでしょうか?この記事では出版社の「イマ」を考え、興味を持つきっかけを提供していきたいと思います。

出版社とは

出版業界と出版社

出版社とは出版業界の中にある1つの要素です。出版業界は主に3つの要素に分けることができます。著者家が書いた本を印刷・出版する出版社。出版された本を売り場に運送する取次(とりつぎ)。最後にみなさんにも親しみのある、本の販売をする書店。その中でも、出版社は本の根幹を担っており、0から本を作成する会社です。もちろん本を書くのは著作家なので、出版社で働く人は著者家のサポート役として活躍しています。

有名な出版社

ここでは代表的な出版社を見ていきましょう。それぞれの特徴も簡単にご紹介します。

講談社

「おもしろいくて、ためになる」という想いのもと、社会に貢献しています。雑誌系に強みがあり、「ViVi」や「Friday」といった雑誌があります。また近年大ブームを起こした「進撃の巨人」も講談社が扱っています。

集英社

週刊少年ジャンプを擁する集英社。漫画に強みがありキャラクターコンテンツ事業にも力を入れています。ONE PIECEやドラゴンボール、NARUTOといったみなさんも一度は聞いたことがあるような漫画を出版しています。海外でも人気のコンテンツを持っているため、海外進出にも積極的です。

小学館

多様な本を出版しています。週刊少年サンデーなどの漫画やCanCanといった雑誌、図鑑や辞典まで出版しています。児童書に強みがあり、ドラえもんなど子ども向けコンテンツを擁しています。

新潮社

新潮文庫は歴史的有名作家の作品を多数扱っています。例えば、夏目漱石の「こころ」「坊ちゃん」や芥川龍之介の「人間失格」など、誰もが一度は耳にしたことがあるような作品を扱っており、安定的な収益源となっています。

文藝春秋

文春砲という流行ワードを生み出したことで知られる週刊文春で有名です。雑誌がとても有名ですが、文春文庫は司馬遼太郎などの有名作家の本も扱っています。

出版社の将来性

出版社の将来はどのようなものでしょうか。もちろんこれは出版社ごとに変わると思いますが、デジタルへの転換や新規事業に積極的に挑戦し、紙に頼らないビジネスモデルを確立しています。例えばキャリアコンテンツを駆使してイベントを開催したり、日本の出版物を海外に提供していくことで、海外進出に挑戦したりしています。出版社はコンテンツを売る企業のため、紙へのこだわりというものはあまりなく、世の中で流行しているさまざまな媒体を用いて、これからもビジネスを展開していくようです。

出版社のイマを考えるー業界編ー

売上は下がっている?

近年出版物の発行部数は減少しています。しかし売上が下がっているのかというと、そういうわけではありません。紙以外の事業を積極的に行うことで、異なる分野での売上を産出しています。また漫画村のような無料で漫画を読めるサイトに対して厳罰化したため、売上が上がっているそうです。つまり紙の時代が終わったから出版社も終わるのではなく、紙の時代が終わったからこそ、出版社は次のビジネスモデルを探し売上を上げています。

どんな仕事をするのだろう

出版社ではどのような職種があるのでしょうか。ここでは代表的な職種をご紹介します。編集は作家と一緒にコンテンツを企画したり、執筆依頼やスケジュール管理を行ったりしています。校閲は作家が書いた文章に間違いや矛盾がないかどうかを確認します。営業では取次や書店に対してのコンサルティングをしたり、広告を獲得したりします。もちろん経理といった事務系の職種もあります。

出版社のイマを考えるー働き方編ー

多忙なイメージは本当?

残業も多いし、全く寝れないというイメージを持っている人も多いのではないのでしょうか。そこでこの記事の筆者はある出版社の社員に働き方についてお話を伺ってきました。その社員さんがおっしゃるには確かにひと昔前は相当大変だったそうです。残業も毎日のようにあり、電車で帰ることのできる日が限られていました。しかし今は働き方改革の影響もあって、毎日電車で帰ることができているそうです。その分、朝が早くなったそうですが、帰りには英会話教室に行って自己研鑽に励むなど、きちんとプライベートの確保もできています。確かに多忙ではありますが、寝れない・帰れないといったことはあまりないそうです。

給料はどのくらい

これも出版社の規模により異なりますが、大手出版社になると相当な高給取りになります。ただし給与には残業代も少なからず反映されているため、残業代を含む給与といて認識しておくことが必要です。出版業界は株式非上場の企業が多いため、詳しい平均年収は分かりません。しかしある出版社の社員にお話を伺う限り、40歳までに年収1000万円という話もありました。

出版社も変わろうとしている

いかがでしたか?紙の業界だからもう衰退していくんだろうなという印象はなくなったでしょうか。ただ出版社の就職活動は相当厳しい道のりになります。もし出版社に入社したいと考えている人がいたら、生半可な気持ちで受けるのではなく、徹底的に企業研究をしたうえで選考に臨んでください。