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カード業界の理解を深めよう
カード業界の理解を深めよう

2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げに伴い、減税のためのキャッシュレス需要が増加しています。そのキャッシュレス決済の中心ともいえるカード業界を紐解き、代表的な日系4社(クレディセゾン・JCB・三井住友カード・三菱UFJニコス)の業界理解・企業理解を深めていきましょう!

クレジットカード業界

みなさんにも親しみのあるクレジットカード。私たち消費者目線で見ると、現金払いもクレジットカード払いも同じ額を払います。さらにクレジットカードで支払うとポイントがつくカード会社もあるので、どちらかというとクレジットカードで支払った方がお得かもしれません。ではどのようにしてクレジットカード業界は収益を得ているのでしょうか。

クレジットカード会社の収益構造

図を用いて見てみましょう!

大きく4つの項目から収益を上げています。加盟店手数料とはクレジットカードが使用されたお店からクレジットカード利用手数料として売上の一部をクレジットカード会社に支払う手数料のことです。つまりクレジットカードが使われれば使われるほど、手数料が入る仕組みです。年会費とはクレジットカードを所有することでかかる費用です。キャッシングや分割払い、リボ払いの利息は文字通り利息によって収益を上げます。

どんな仕事をするの?

クレジットカード業界がどのように収益を得ているのかをお伝えしました。それでは具体的にクレジットカード業界で働く人はどのような仕事をしているのでしょうか?

イシュイング

イシュイングとはカードを発行する業務を指します。つまりカード発行数を増やすことで自社のカードの使用率を増やしていくビジネスモデルです。

アクワイアリング

アクワイアリングとはクレジットカードを利用できる店舗を増やしていく業務です。つまり消費者にクレジットカードをどこでも使ってもらうように加盟店を拡大していきます。

その他の業務

その他にもプロセッシングという加盟店と会員の管理をする業務があります。会員の購入履歴というビッグデータを活用しながら、加盟店へのコンサルティングも行います。また顧客の悩みを解決するコールセンターや安心安全にクレジットカードを使用してもらうためのシステム管理も業務の1つです。

代表4社徹底比較

ここまでクレジットカード業界について説明してきました。次は企業ごとの特色について見ていきましょう!今回はクレジットカード会社の大手4社を比較してみました。

クレディセゾン

業界売上高実質1位の会社です。(業界売上高はイオンフィナンシャルサービスが1位ですが、クレジットカードだけの収入でなく、銀行や保険での収入も含めているため除外します)クレディセゾンは数々のイノベーションを起こしてきた会社で、サインレス決算や永久不滅ポイントの導入など、顧客獲得に貢献してきました。今後もイノベーションを引き起こす中心企業になるかもしれません。

JCB

なにより「JCB」という国際ブランドを持っています。クレジットカード会社は大きく2つに分かれ、国際ブランド会社とクレジットカード発行会社に分かれます。国際ブランドとはどの店舗で使えるかを示すマークで、世界に7社しかありません。有名な国際ブランド会社はVISAやMaster Cardが挙げられ、そのうちの1社としてJCBがあります。国際ブランド会社はロゴのライセンスを提供することで収益を得ています。つまりJCBは国際ブランド会社としての業務とクレジット発行会社としての業務の双方を経験できます。

三井住友カード

先進性と顧客体験に力を入れている会社です。先進性の観点では、日本で初めてVISAを導入しました。そのため現在でもVISAと強い繋がりがあり、VISAと一緒に様々な事業に取り組んでいます。顧客体験の観点では、コールセンターが挙げられ、コンタクトセンター・アワードを受賞するなど、世の中から顧客に寄り添った経営が認められています。

三菱UFJニコス

三菱UFJフィナンシャルグル―プ(以下、MUFG)の一員で多角的にビジネスができます。またMUFGが日本に培ってきた信頼は盤石で全国にネットワークを築いています。特にJAグループと連携しているため地方のノウハウがあり、地方のキャッシュレス決済を推進しています。地方創生に興味がある就活生はぜひ見てみてください!

クレジットカード業界の将来

クレジットカードの業界分析・企業分析を通して理解を深めてきました。では次に将来性について考えていきます。キャッシュレス市場は今後、更に拡大していくと考えられます。経済産業省によると、2015年現在、日本のキャッシュレス決済比率は18.4%で他の先進国と比べると非常に低い水準となっています。しかし政府は2027年までに40%に引き上げることを目標にしています。つまり国が力を入れている事業なのです。また訪日外国人の増加も市場拡大に大きく影響するでしょう。しかし競合が増加していることも確かです。今までの競合はクレジットカード会社だけでしたが、これからはQRペイといった他決算分野ともシャアを争うことになるでしょう。

実際にカード業界を見にいこう!!


いかがでしたか?今後も成長するクレジットカード業界を見てみたくなったでしょうか?この記事はあくまでクレジットカード業界の導入ですので、説明会に足を運び、実際に働く方の話を聴くことで、さらに深掘りしてみてください。