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「録音」のメリット・デメリット
「録音」のメリット・デメリット

面接で失敗する理由が分からない…けどどう振り返ったら良いのか分からない。「面接を録音出来たらな…」と思ったことはありませんか。面接官との実際の会話を分析できるのはかなり良さそうです。ですが、そもそも面接の録音は禁止されているのでしょうか。録音の是非からメリット・デメリットに関して20卒内定者の筆者が、実体験を交えながら分析していきます。

面接の録音はアリ?

面接を突破するためにそれまでの面接経験を活かすことは大事です。面接官に毎回フィードバックしてもらえれば問題ないですが、そこまで親切な企業はそうそう無いです。そこで「面接を録音する」方法があります。結論から言うと「面接の録音はOK」です。下で詳しく紹介していきます。

法律的には問題なし

まず録音は「盗聴」とは違います。プライバシーの侵害なのではと思う方もいるかもしれませんが、面接官が話していることなので自らプライバシーを開示していると言えるでしょう。なので、面接の録音そのものは全く違法でありません。

気を付けるべきこと

録音そのものは違法ではありませんが、その音声データを公開するとかなり怪しくなってきます。SNSなどで拡散され、企業が不利益を被ってしまうと「名誉棄損」となってしまうことがあります。そうなるとプライバシーの侵害に抵触してしまうので気を付けましょう。公開は厳禁です。また、当たり前ですが録音禁止とされている場合は控えましょう。

筆者の実体験

では、就活の様々な場面で録音をしてきた筆者の実体験を、目的と成果に注目して紹介します。

OB訪問

OB訪問を始めたばかりの頃はよく録音をしていました。目的は「大事な話を聞き逃さない」ことでしたが、結果としてOB訪問を「自己分析に活かす」ことも出来ました。自分が話したことと実際に考えていることが違うことが多く、自分の話で疑問を持った部分を徹底的に深堀りしたことで、自分の芯が明確になってきました。

座談会

筆者は座談会も録音していました。目的はOB訪問と違って「初対面の社員さんが、自分の考えにどう反応するのか知ること」でした。結果としてこれは大成功でした。自分の質問に対して社員さんが引っかかるポイントを知ることができました。「面接官が聞きたいこと」に対して「面接官に良い印象を与える回答」で返すことが出来るようになりました。

グループディスカッション

恥ずかしながら、筆者は最初のグループディスカッションであっさりと落ちてしまいました。しかし振り返ろうにも材料がなく次に活かせなかったので、これ以降グループディスカッションも録音の対象としていました。目的は「自分の役割を果たせているか知ること」でした。当初は司会進行のようにまとめ役をしないといけないと思っていました。しかし録音データを聞いてみると、他人と異なる切り口を提案して議論をブラッシュアップしていく役割、いわゆる「アイデア出し」が最も向いていると気づきました。それ以降のグループディスカッションは全勝でした。

面接

「自分が伝えたいことを正しく伝えられているのか」を知るために面接を録音していました。最初の方は、自分が企業に必要な人材であるかを一貫してアピールできていないことが多く、録音した話し方に手を加えて「より良く印象に残る話し方」を錬成していきました。最終的には、伝えたいことを印象付けるためにどんな伏線を張っておくのかまで考えていました。ここまでは必要なかったかもしれません(笑)

録音するメリット

筆者の体験談にもみられるように、就活置において録音することはメリットが多いです。3つのメリットを紹介します。

正確な振り返り

なんといっても実際の受け答えを分析できるので、面接官に良く反応されるところとあまり刺さらないことが明確に分かります。面接を振り返るには最適な方法でしょう。

伝え方を修正できる

多くの学生が気づいていないものが口癖です。筆者の口癖としては「えーっと」「はい」「そうですね」でした。聞き手としては、同じ言葉を繰り返されるとダラダラしたような印象を受けます。面接官に気持ちよく自分の話を聞いてもらうためにも、なるべく口癖を省くようにしましょう。

次回の面接につなげる

最大のメリットが次の面接対策ができることです。自分が話したことや面接官から質問されたことを基に、次回の面接でどんなことを聞かれるのか想定できます。
筆者は実際に最終面接で「この前の面接では〇〇って言ってたけど、違った視点で△△だったらどう思う?」という質問をされたことがあります。対策していたのでしっかり答えることができ、無事に内定をいただけました。

録音するデメリット

では、録音するデメリットとは何でしょうか。

印象が悪くなる

もし自分が話している相手が、自分との会話を録音していたらどう思いますか。あまり良い印象は持てないでしょう。面接官も全く同じで、初対面なのに悪い印象を持たれてしまったら尚更です。そこからイメージをひっくり返すのは難しいでしょう。許可を取るのもリスクが大きいです。録音際はリスクも考慮した上で行うようにしましょう。

もし流出したら

前述のとおり、万が一音声データが流出してしまったら法律に抵触してしまうリスクがあります。データはあくまでも自分で聞くためだけに使いましょう。

録音することで効率的な選考対策を

面接はもちろん、OB訪問・座談会・グループディスカッションなども録音することでより効率的な振り返りが可能となります。録音が禁止されている企業ではもちろんダメですが、録音することのメリットはかなり大きいです。誤った使い方をしないように、目的をしっかりと定めるようにしましょう。