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エントリー企業の決め方
エントリー企業の決め方

就職活動をしていれば多くの企業にそれぞれの魅力や課題があるということを知ります。そうした中で就活生は「全ての企業には応募できない!」「就職したい企業は1社だけ!」など様々な想いがあるでしょう。しかし、現実的にはどのような基準で何社エントリーするのが適切なのでしょうか。この記事ではエントリーする企業の選定方法を紹介し、無理のない選考スケジュールを考察します。

新卒就活生は何社エントリーするべきか

就活生の多くは、合同説明会やインターンシップを経て本格的に選考に臨む状況になった時、いざ本当にその企業の選考を受けるか迷ったり、受けようと思ってピックアップしたところ膨大な企業数になってしまうことも少なくないのではないでしょうか。また、周りの就活生がどのような企業に何社エントリーしているか知るごとに不安やプレッシャーが増してしまうこともあるようです。
全国求人情報協会の2019年卒学生の就職活動の実態に関する調査によれば、就活生は20社前後プレエントリーし、本選考にエントリーするのは10社強であるようです。では、先輩就活生はどのようにして20社、10社エントリー企業を絞りこんだり、拡大したりしたのでしょうか。
(参照:公益社団法人 全国求人情報協会 2019年卒学生の就職活動の実態に関する調査より)

エントリー企業の決め方

就職先に一番求めたいことを決める

始めにすべきことは、就職先に求めるものは何かということを明確にすることです。一般的に企業選びの軸を決めることとも言われています。やりたいことやできること、将来像などから選考を受ける企業の共通項を定めていきます。仕事とプライベートのバランスや福利厚生についても実際に働くことになった時に現実的に可能かどうか含め、スクリーニングの条件として詳細までピックアップしておき、さらにその優先順位を決めておくことが選考企業を実際に決める場合には効果的です。

志望企業群を決める

軸に沿ってスクリーニング条件を付けた上で志望する企業群を設定します。筆者は「働くことになっても5年頑張れそうだ」いう条件で優先した企業順から実際に受検する企業を決定しました。一生の決断だと考えるとなかなか決断しきれないからです。どんな企業で働きたいかよりもこの企業なら働くことができそうかどうかを念頭において考えることで、ある程度現実的に選考企業を絞り込むことに繋がります

選考スケジュールを重視する

最近は通年採用や早期選考ルートの存在、逆求人ツールの登場により様々な選考スケジュールがあり、業界によっても様々です。内定が早期にあるだけで採用されやすいことや自信につながるという点からも早期から動き出せる企業に積極的にエントリーする方法も視野に入れておくことで余裕をもって選考に臨むことができるでしょう。

企業エントリーと第一志望の関係

上記のような方法で選考を受ける企業群を設定することが可能です。このような方法を通して選考企業を決定すれば、1社しか選考を受けないということや、やみくもに100社の選考を受ける就活生はあまりいないのではないでしょうか。
そのうえで、次に気になるのは選考を受けることを決めた企業の中で順位があるか、付ける必要があるのかということです。筆者は志望する企業の条件に合う企業をピックアップした結果どの企業で働くことになっても満足できる自身があったので、その中から第一志望を決めることはしませんでした。しかし、大学受験の時などには第一志望を決めていた人も多いのではないでしょうか。就職活動においてはどのように折り合いをつけるのでしょうか。さらに、実際に選考で志望度について聞かれる場合もあるので、その場合について考察します。

第一志望企業を決める必要はあるか

筆者が思う結論としては、第一志望企業を決める必要はないということです。受験とは異なり、就活の選考は難易度の高低があるというよりはマッチしているかどうかの方が重要視すべきテーマであるからです。自分が選考を受けることを決めた企業については、どの企業で働くことになったとしても納得がいくことが望ましく、もし選考を受けて内定が決まっても入社の意思が無いのであればあまり選考を受ける意味がないからです。たしかに、選考も数をこなすほど精度は上がりますが、そのために内定辞退する前提で選考に臨むことは効率的な経験ではないからです。嘘をつくことになってしまうと自分の意思が揺らぐこともあるので選考を受けると決めた企業については、どの企業でも働く意思があるという程度で良いでしょう。

面接で「第一志望ですか?」と聞かれたら

上記の通り、面接で実際に「第一志望ですか?」と質問された場合は、まず、「はい、第一志望です。」と答えるのが望ましいでしょう。実際のところ、新卒で入社する企業は1社であることから選考時点では入社の意思がある、と言う意味で第一志望であることを伝えておくと良いでしょう。現実に複数内定が出たときに詳細まで精査して入社を決めればよいので、選考時点では複数内定に悩む必要はありません。

自分のペースに合わせたエントリーをしよう

選考企業を決めて実際に何社エントリーすべきかは自分が入社する意思を持てるかどうかという点が最も重要です。しかし、選考を受けるにあたりその動機や意思を伝えられるように企業を選ぶ軸を徹底的に深掘りして考えることや現実的に長い目で見たスケジューリングで早期選考と通常選考、オファー採用などの手法を駆使することでエントリー数をコントロールすることも可能です。就活には近道や正解もないので多くの情報や知識、経験を参考に自分にとってベストな就職活動ができることを願っています。