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文章力に自信のない就活生必見
文章力に自信のない就活生必見

就活で作文を書く機会は、ESや面接と比べるとあまりないため、対策をしていないという方多いのではないでしょうか。作文に苦手意識がある人でも、ルール、書き方のポイントを押さえれば、企業から高評価を貰える文章を書くことができるようになります!書き方のポイントから見直しのポイントまで一気に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

作文選考とは?

作文選考のある業界

作文選考のある業界はマスコミ、新聞社、出版社だけだと思われがちです。もちろん、これらの業界では作文選考は必ずでてくるので、対策をしておきましょう。ですが、それ以外の業界、デベロッパー、金融などでも作文選考がある企業が存在します。そのため、マスコミ業界志望でなくても、作文の書き方を事前に把握しておくことをお勧めします。
選考フローの中に作文のあった企業を一部まとめましたので、確認してみてください。
集英社:なぜわたしは◯◯をしてしまうのか。(原稿用紙2枚)
日経新聞社:作文(1時間)
3つのテーマから自分の好きなものを選択(800字)
テーマ例:保護主義、品質不正、平成、貿易戦争、スタートアップ、災害
三井不動産:
「両親以外の人に叱られた経験について」「これまで理不尽に感じたことについて」(300字)
JETRO:
Society5.0や地方創生などの問題の整理とそれに関してJETROに何ができるか(800字)
三井住友銀行:
1.「成長」とはどのようなものだと考えるか、具体的なエピソードを含んで回答
2.10年間のキャリアビジョン
3.他社選考状況

作文選考をなぜ行うのか?

企業側にとっても、作文選考は採点に時間がかかり、労力の必要な試験と言えます。では、なぜその労力を払ってまで、企業は小論文を課すのでしょうか。
学生に小論文を書かせる目的は、面接試験では測り切れない能力を確認する事です。具体的には、「理解力」と「論理性」の二つがあります。
まず、「理解力」とは第3者の要求を誤りなく、把握する力のことです。テーマや課題に対して、適切に答えられているかどうかで、判断されます。そのため、テーマからズレた解答をしてしまうと、評価が悪くなると言えるでしょう。
「論理性」とは筋道を立てて、物事を理解する力です。自分の考えを整理した上で、首尾一貫した主張をしている文章が書けるかどうかを見ることで、企業は論理力があるかどうか判断しています。作文選考は時間制限があるため、慌てていきなり文章を書き出してしまう学生も多くいます。ですが、頭に浮かんだまま文章を書くと、まとまりのない、分かりにくい文章になります。そして論理性のない学生だと評価されてしまうのです。そのため、いきなり文章を書くことはしないようにしましょう。

頻出テーマ

企業が就活生に課す作文のテーマ、課題は大きく分けて4つあります。自分の将来に関するもの、自分の過去の経験に関するもの、時事問題や一般論に関するもの、志望職種や志望企業に関するものの以上4つです。とくに時事問題は予備知識がないと書けないため、ニュースや新聞を読むようにしないといけません。

様々なテーマがありますが、どのようなテーマ、課題がきても、企業や働き方に結び付けて書くように気をつけましょう。企業側としては自社の業務内容や社風と、価値観や適性があっているかどうかも確認したいと考えています。そのため、それに対応した文章を書くことができれば、高評価を得ることができるでしょう。

作文の書き方

アイデアを出す

課題に対するアイデアを考えられるだけ出していきましょう。その中で、文章を書きやすい、論を展開しやすいアイデアを一つだけピックアップしましょう。
この段階で1つに絞ることで、首尾一貫した主張ができるようになります。
また、反対意見を把握することで、その反対意見に反論しつつ自分の意見を主張しやすくなるというメリットもあります。そのため、自分の意見ではなく、課題に対するアイデアを考えうる限りあげるようにしましょう。

アウトラインの作成

自分の意見を一つに絞ることができたら、アウトラインを作成しましょう。オススメとして、序論/本論/結論と書き出すスタイルがあります。
序論では問題提起を行い、それに対する自分の主張を書いていきます。本論では、序論で述べた主張について、説得力のある根拠を提示していきます。説得力のある根拠を書くために、具体例を提示するようにしましょう。結論では、序論で述べた主張と本論で述べた証拠をつなげて整理していきます。

文章の書き出し

2つの段階を経てから、ここで初めて文章を書き出していきます。いきなり文章を書くよりも、文章は書きやすくなりますし、時間配分も考えやすくなります。そのため、この2つの段階を必ず踏むように意識しましょう。

5つの見直しポイント

作文選考では、1時間や2時間といった制限時間がある分、焦ってしまいがちです。ですから、普段はしないミスをしてしまうことも多々あります。以外とやりがちなミスをまとめましたので、そのミスがないように気を付けて文章を書いていきましょう。

文体の統一

「です・ます」で書き始めた場合は最後まで「です・ます」で通すなど、文体は統一させましょう。「です・ます」、「だ・である」のどちらを選んでも評価には影響しないので、書きやすい文体を選択したら、それを貫きましょう。

一文は短く

ESの文章作成と同様、一文は短くしましょう。一文を長くすると、文章が読みにくくなり、まとまりのない文章になりがちです。細かく文章を切るように意識し書くことをお勧めします。

主語と述語のねじれをなくす

主語と述語の関係性のおかしい、ねじれ文になっていないか確認しましょう。
例えば、「わたしの夢は、小説家になりたいです。」という一文。
「わたしの夢」が主語で、「なりたいです」が述語になり、主語と述語との関係性がねじれていることが分かります。そのため、「わたしの夢は、小説家になることです」と書き換えないといけません。文章が長くなればなるほど、ねじれ文になりやすいので、それを防ぐためにも文章は短くしましょう。

誤字・脱字に気を付ける

パソコンやスマホを長く使っていて、手書きで書くことに慣れていないと、誤字脱字が多くなりがちです。漢字に自信のない場合は分かりやすい単語に書き換えるべきです。また誤字・脱字確認のためにも、ラスト10分は見直しできるように時間を配分しましょう。

課題から内容をずらさない

出されている課題とはズレた答えをすると、理解力のない学生だと判断されてしまいます。例えば、「日本経済の問題点とその解決策について答えよ」というお題に対し、問題点しか指摘できずに終わると、課題に適切に答えているとは言えません。文章を書き出す前に、自分の出した答え、意見が課題に呼応したものであるか確認した上で、取り掛かるようにしましょう。

これで就活の作文は完璧に!

作文の書き方と見直しポイントについて、一気に紹介していきました。いきなり文章を書くのではなく、2つの段階を設けることで、読みやすく、分かりやすい文章になりますので、ぜひ実践してみてください。