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面接官の反応がよかった時や自分では自信があったという時に、面接で落ちてしまうと何が原因だったのか分からなくて悩むことがありますよね。原因が分からない不安から、次の面接に挑戦する意欲を失ってしまう人もいるかもしれません。今回はこの悩みを考える就活生に向けて、面接で落ちてしまう人の9つの特徴と、面接で落ち続けないための対処方法も合わせて紹介していきます。

面接で落ちる人の9つの特徴

面接で落ちる人には特徴があり、それが以下の9つです。
1. 声が小さい
2. 目を合わせない
3. 清潔感が足りない
4. 話に論理性や根拠がない
5. 質問に答えられていない
6. 時間が守れない
7. 緊張しすぎ
8. 業務内容を理解していない
9. 他社との差別化ができていない
この1つ1つについて、詳しく解説していきます。

声が小さい

声が小さいと話が聞き取りにくく、自信がない印象を面接官に与えます。声が小さい就活生はぼそぼそとしゃべる、早口といった特徴をあわせもっていることも多いです。
1次面接などの初期の面接ではブースで行われることが多く、すぐ隣で別の学生が面接を受けていることがよくあります。そのため、騒がしい中での面接になることが多く、声が小さいと面接官が聞き取りづらい状況が生じます。また、オンライン面接では、通信やマイクの関係で会話にラグが発生したり、少しこもった音声になる場合があります。
面接官は一日に数多くの学生を対応することも多いため、話の内容が聞こえなくても聞き返さず学生を落としてしまう可能性があります。対面・オンラインにかかわらず、普段よりも大きめの声ではきはきと話しましょう。

目を合わせない

面接官と目を合わせず、話を続けてしまうとコミュニケーション能力が低そう、自信がなさそうだという印象を面接官は持ってしまいます。場合によっては、嘘をついているのではと疑われるかもしれません。相手の目を見て、話すことを意識しましょう。熱意の高さを見せる上で相手と目を合わせることは非常に有効な手段です。どうしても目を見て話すと緊張してしまう場合は、相手のネクタイの結び目や鼻の先を見つめて話すと、相手の目を見て話しているように見えますので、試してみてください。

オンライン面接の場合は、事前にカメラの位置を調節しましょう。目線と水平にくる場所に設置できるのがベストです。画面に映る相手の顔を見てしまいがちですが、相手からは目線が合っているように見えません。カメラを見るように意識しましょう。

清潔感がない

髪に寝ぐせがついている、スーツがしわくちゃ、靴が汚れているなどで清潔感がないと面接官の印象が悪くなります。
スーツや靴については日頃の手入れが重要です。スーツにはいつもブラシ掛けをし、ほこりや髪の毛がつかないように気を付けましょう。スーツ用のハンガーにかけ、必要に応じて消臭スプレーを使用します。スラックスやスカートは二つ折りではなく、クリップ付きハンガーで挟んでつるすと皺ができにくくなります。靴もスーツと同様ブラシでほこりを落としましょう。週1回のペースでクリーナーと靴クリームでの手入れを行うと、物持ちが良くなります。
面接前は余裕を持って会場に到着・ログインし、寝ぐせ確認や汗拭きなど見た目の最終チェックをして臨みましょう。

時間が守れない

遅刻などするわけないと思うかもしれませんが、意外と電車の遅延や乗り間違えで遅刻する人がいます。最近ではオンライン面接もあり、通信環境や機材のトラブルで時間通りに始められないといった状況も発生します。
対面の場合は面接会場に15分から20分前には到着できるようなスケジュールをたてましょう。筆者はよく面接会場に行くまでに道に迷うことが多かったので、1時間から30分前に就くようにし、周辺のカフェで時間を過ごしました。身だしなみチェックや問答練習ができ、落ち着いて面接に臨めます。
オンラインの場合は、事前に通信環境やカメラ、マイクの設定を確認しておくことが重要です。可能なら、家族や友人に協力を依頼して、実際に面接で使うツールを使用してみてください。当日は、5〜10分前にログインしましょう。

話に論理性や根拠がない

話に筋道がない、答えに根拠がないと話を理解することが難しく、説得力がないと思われます。
論理性のある話し方をするために手っ取り早いのが、結論ファーストで話す方法です。その際に「私が重視している軸は3つあります」など、数を挙げるとより聞きやすい内容になりますし、話が長くなりすぎるのを防ぐことができます。
答えに根拠を持たせる場合、関連する自分のエピソードを話すと効果的です。「ストレス耐性があるか?」という質問に対して、「はい、あります」と一言で終わらせるのではなく、アルバイトで営業の経験がある、部活動で経験がない中でも踏ん張って部長を続けたなどのエピソードを盛り込むと人柄を伝えることができ、説得力が増します。
このように論理性や根拠をもって話す場合、エピソードを考えるなど事前の準備が必要不可欠になります。面接で予想される質問に対して、回答集を作っておくとよいでしょう。

質問に答えられていない

面接官の意図からズレた回答をしてしまうと、当然評価は下がってしまいます。自己PRや学生時代頑張ってきたことを面接官が尋ねる場合、単純に結果を知りたい以上にその人がどのような考えで行動したのか、どのような工夫をしたのかを知りたいと思っています。それに対して、結果だけを答えると質問に答えられていないという評価になるのです。
面接官のした質問の意図が分からない、答え方が分からない質問が来た場合は、面接官に「○○という意味でよろしいでしょうか。」など質問しなおすとよいでしょう。

緊張しすぎ

緊張しすぎてしまい、受け答えが不自然になってしまう、話そうと思っていた内容をど忘れし焦ってしまうなどして、本来の力を出せずに落選してしまうパターンです。
一番の解決方法は場数を踏むことです。本命の企業群を受ける前に他企業の面接を受けて、練習すれば練習するほど緊張しなくなります。また、場数を踏むことである程度質問が予想できるようになるため、そういった質問への受け答えを事前に準備するとよいでしょう。

業務内容を理解していない

企業分析、業界分析をしていないと、業務内容とはズレた志望動機を語ってしまい、志望度の低さが面接官に伝わります。例えば、大企業や中堅企業との取引がメインとなることが多い銀行に対して、中小企業支援をしたいという志望動機を述べると、入社後にギャップを感じそうだと判断され、落とされます。
意味のある企業分析の方法として、企業説明会やOB訪問など自分の足を使っての情報収集をお勧めします。ネット上の業界分析、企業分析では古い情報がもとにされていたり、根拠のない主張がされているものもあるからです。また、有価証券報告書やIR情報など企業側が公開している情報をもとに分析するのもよい考えです。

他社との差別化ができていない

企業は新卒採用のためにかなりの費用と労力をかけています。そのため、内定を出した学生が他社に流れないかどうかに、かなり注意を払っているのです。
志望動機で他社との差別化ができていないと、自社が第1志望ではない、他社に流れるのではと考えられ、落とされることになります。選考フローの後半になればなるほど、学生の人柄だけでなく、学生の志望度の高さを重視するようになり、差別化ができているかどうかが重要度を増します。裏返すと、なぜその企業でないといけないのか、説得力をもって話すことができれば内定獲得が現実的になります。

面接で落ちないために自分の問題点を把握する

ここまで9つの特徴を挙げましたが、当てはまるものはありましたか。基本的なことがほとんどであるため、自分はできている、当てはまるものなんてないと考える人も多いでしょう。ですが、意外とできているつもりになっているだけの人が結構いるのです。ぜひ、自分の問題点を発見するために以下の方法を実践してみてください。

キャリアセンターで面接練習

大学のキャリアセンターでは面接練習をキャリアサポーターの方が行ってくれます。自分では気づいていない癖、無意識のうちにしてしまっている行動を指摘してくれるため、落ちる理由が分からないと悩んでいる学生は受けてみることをお勧めします。筆者も面接練習をしたおかげで、答える前に「まあ」と言ってしまう、集中すればするほど無表情になっているなど無意識のうちにしている自分の癖に気づくことができました。基本的なことが本当にできているか再確認していきましょう。

OB訪問で確認

企業分析、業界分析という目的でOB訪問をすると良いでしょう。なぜ他社ではなく、その企業への入社を決めたのか、就活を進めていくうえでなぜその業界に絞ったのか聞いてみるだけでも、企業の強み、業界ごとの違いを知ることができます。また、自身の志望動機を伝えて、他社との差別化ができているか、説得力があるかどうか相談することもできます。OB訪問は周りがしているからという理由で行うのではなく、目的をもって質問しましょう。

録画をする

面接が差し迫っていて、人と練習することができない場合、録画をしてみるとよいでしょう。録画をするというだけでも緊張するため、練習になりますし、自分の受け答えを客観的に見ることができます。録画をしてみると、あまりの酷さにショックを受けますが、声の大きさは大丈夫か、語尾があいまいになっていないかなど細かい所まで確認していきましょう。

落ちてしまう理由を把握して、次のステップへ

面接で落ちてしまう人の特徴を9つ挙げていきました。自分は大丈夫だと思う人も、面接練習をすることで、その特徴に当てはまっていないか再度確認してみることをお勧めします。落ちてしまう理由が分からないという人ほど、「自分ではできているつもり」状態になっていることが多いからです。しっかりと問題点を把握し、改善することで面接選考を突破していきましょう。