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日系投資銀行部門の選考対策
日系投資銀行部門の選考対策

高収入、転職に有利ということで就活生の人気が集まる投資銀行部門(IBD)ですが、部門別採用を実施しているため内定獲得者が少なく、選考に関する情報がなかなか見つからないとお悩みの方多いのではないでしょうか。投資銀行部門の選考では人事と面接をし学生のことを根掘り葉掘り聞く通常の面接ではなく、現場社員数名への質問会という特殊な形式がとられるため、独自の対策が必要です。今回は日系IBから内定を獲得した筆者から、選考を突破するためのノウハウを伝授していきます!

特殊な選考形式

現場社員への質問会形式

通常の面接では人事の方が学生に対してひたすら質問を行っていきますが、IBDの選考では現場社員への質問会という形式がとられています。そのため、通常の面接と比べて質問の機会が非常に多く、業界や業務内容を十分に理解し質問を準備しておく必要があります。

質問の質が重要

1次面接など選考の初期段階では、学生に対して質問を全くせず、学生に質問があるかと尋ねてその質問にただ答える社員もいます。つまり、学生側は逆質問の場で自己アピールをしていく必要があります。社員の経歴を踏まえてその人にしか聞けない質問をする、社員に志望度の高さをアピールする質問をするなどの工夫をするとよいでしょう。
ちなみに筆者は社員の経歴とその中で最も印象に残った案件は何かを毎回尋ね、そこから話を広げられるように意識していました。

即座の対応力も必要

筆者は業務内容の理解が必要であると聞いていたため、質問でIBDについてしっかり勉強してきたアピールをすればよいと考えていましたが、企業のリクルーターからは知識アピールではなく、即座の対応力やコミュニケーション能力の方がより重要だというアドバイスをもらったことがありました。相手の話を深掘りして話を広げて言ったり、相手の話に関連する話題を新たに提供するなどのコミュニケーション能力が重要になってきます。基本的なことのようですが、相手の話を理解しつつ、その場で質問を考える必要があるので意外と難易度が高いです。その分、社員からは頭の回転が速い、対応力があるという高評価を貰える可能性が高まるのでぜひ意識してみて下さい。

質問例

【おすすめの質問例】
・若手のうちにプロダクトで専門知識を身につけたあと、最終的にはカヴァレッジとして顧客企業からファーストコールを受けられるバンカーになりたいと考えているのですが、プロダクトでの経験がカヴァレッジにて活かされたということはありましたか?
→自身が入社してからどうなりたいのかを踏まえて質問すると、入社後のことをしっかりと考えていると評価され、志望度が高いと思われます。
・お話をお聞きしていて、金融法人相手のM&Aでは向こうも金融の知識がある分、IBDに対して求めるクオリティがより高いような印象を受けたのですが、どうですか?
→社員の話を聞いていて、受けた印象や推察をぶつけてみるパターンです。相手の話をしっかりと聞いている、それを踏まえて即座に質問ができているという評価を得られると思います。
【反応の悪かった質問例・避けたほうがいい質問例】
・将来どのようなバンカーになりたいと考えていますか?
→「これ毎回聞かれるんだよねー」と少しうんざりしたような反応が返ってきました。
社員がカヴァレッジであろうとプロダクトであろうとできる質問であるため便利ですが、ありきたりな質問という印象を持たれるかもしれません。
・評価が二分化している案件に関する質問
→IBDでは日経新聞に出てくるような大規模案件を取り扱うことも多く、それに対して評価が二分化していることがあります。例えばIPOでは上場直後は株価が上昇したが、その後は低迷という状況だと上場時での価格設定が高額すぎたのではないかという批判がなされていたりします。その案件を担当した社員に対して、株式の価格設定が高額すぎるという批判がありますがどうお考えですかなどと聞くと反論が返ってきて上手くこちらが応対できないことになります。もちろん、業務内容やその案件について知識があり、議論を楽しみたいというスタンスで臨む場合であれば別です。ですが、学生と社員では知識に絶対的な差があり、議論になりにくいので、お勧めはしません。

本選考を突破するために

インターン参加をしていると圧倒的に有利

IBD志望の学生はインターンに参加しておくことを強くオススメします。インターンに参加することで学生になじみの薄いIBDの業務内容について理解が深まることはもちろんですが、インターン組は早期選考が組まれる・内定のほとんどがインターン参加組が獲得するなどと言われているからです。内定者の全員がインターン参加組だったという企業もあるほどで、インターンに参加していないと非常に不利な立場に置かれます。

業務内容を事前に十分理解する

質問をする機会が非常に多いため、個々人でIBDの業務内容について理解を深めていく必要があります。本選考に突入する前に、OB訪問や書籍を購入して情報収集に励むことをオススメします。

逆質問を制して、内定獲得へ

IBDの選考では通常の面接ではなく、現場社員への質問会という特殊な形式をとるため独自の対策が必要です。逆質問の場で、コミュニケーション能力の高さ、志望度の高さをアピールし内定を獲得していきましょう。