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自動車業界、と聞くと「トヨタ自動車」、「本田技研工業」「日産自動車」などの会社が思い浮かぶのではないでしょうか。今回紹介したいのは、もう一つの自動車業界、「商用車業界」です。BtoBであるがゆえに知名度は低めですが、大いなる将来性を秘めたこの商用車業界について解説します。

商用車業界の概要-急拡大する市場と技術革新のインパクト

業界各社の説明に入る前に、商用車業界を概観してその将来性、求められる資質をご紹介します。

急拡大する商用車業界

PwC Japanのレポートによると、自動車需要全体に占める乗用車の割合は、現在の25%程度から、2030年には52%に到達すると見込まれています。これは経済成長に伴い、モノ・ヒトの移動量が倍増することに加え、乗用車を所有する時代から移動サービスを購入する時代への転換を背景としたものです。自動車業界の主役が乗用車から商用車へと転換していく時代が到来しつつあるといえるでしょう。

社会の「負」を解決する仕事

全日本トラック協会の調査によると、日本の物流の総重量のうち、約半数をトラックが占めており、トラックの革新は物流の革新であると言っても過言ではありません。ネット通販の配送サービスの需要が高まる中、物流業界は貨物量の増加とドライバーの不足に悩まされています。配送サービスは都市部の問題としてとらえられがちですが、人口の少ない地方では物流が生命線となっており、日本全体で共有する課題です。
そうした中注目されているのが商用車メーカーです。完成車業界で取りざたされているトレンドとして、”CASE”というものがあります。これは
Connected:コネクテッド化
Autonomous:自動運転化
Service:サービス化
Electric:電動化
の頭文字をとったもので、ダイムラー社が提唱した自動車業界の大きな流れを指します。このトレンドに挙げられるような技術革新を実現できれば、日本の抱える物流の「負」を大きく前進させることができます。コネクテッド化で情報システムを構築することで物流ロスを大幅に削減できたり、自動運転化で人手不足を改善することもできます。こうした社会的インパクトの大きさは他業界を圧倒するものがあるといえるでしょう。

グローバル市場で戦う日本メーカー

経済を発展させるためには物流が、物流を発展させるためにはトラックが必要です。新興国の急速な発展を受け、必然的にトラック需要も急拡大を続けています。販売台数が毎年二桁%の成長を続ける一方、主要各社のシェア争いも激化しています。現在世界シェアTOP3社を合わせても市場全体の3割にも満たないことが競争の激しさを物語っています。主戦場はアジアで、海外志向の強い学生は歓迎される業界といえるでしょう。日本メーカーは外国企業との提携や技術開発など積極的な戦略を展開しており、今後劇的な展開が予想されます。

大手商用車メーカー3社を一挙紹介

いすゞ自動車

いすゞ自動車は日本最大の商用車メーカーで、売上高は約2.1兆円(連結)に上ります。グローバル競争に勝ち抜くべく各社が合従連衡を繰り返す中、いまだ独立系を貫いている特殊な会社でもあります。いすゞ自動車を特徴づけるものとして第一に挙げられるのは、高品質なディーゼルエンジンです。同社のディーゼルエンジンはその出力と環境性能、信頼性から高い評価を受けています。活躍の場はトラックに留まらず、乗用車から重機まで幅広く用いられています。近年注目されている”CASE”トレンドに関しても積極的な開発を行っており、「MIMAMORI」という商用車テレマティクスシステムが既に稼働しています。グローバルの売り出しにも注力しており、内定者によると新卒の総合職採用は海外勤務のチャンスがかなり大きいようです。
いすゞ自動車採用ホームページ
http://www.recruit.isuzu.co.jp/shinsotsu/

日野自動車

日野自動車はトヨタグループに属する大手商用車メーカーです。特に大型・中型トラックに強みを持ち、なんと1973年以来45年連続で国内シェアNo.1を達成しています。日野自動車の強みの一つとして、グローバル展開が極めて大規模に進んでいることが挙げられます。販売台数でも、海外比率が64%と過半数を占めており、世界中に拠点を抱えています。CASEを中心に技術競争が苛烈を極める中、トヨタグループであることの意義はより大きくなっていくのではないでしょうか。

日野自動車採用ホームページ
https://www.hino.co.jp/recruit/fresh/index.html

三菱ふそう

三菱ふそうはダイムラーグループに参加しており、ダイムラー・トラック・アジア(DTA)の主要メンバーとしてグローバルな組織体制を確立しています。ダイムラーグループのアジア市場攻略の牽引役が三菱ふそうということですね。三菱ふそうは先述した”CASE”トレンドに関しては攻めの姿勢をとっており、他者がハイブリッド(HV)車の開発を継続する一方、三菱ふそうはHV車を介さず、直接電動車を開発する路線を突き進んでいる。コネクテッドカー領域でも「トラックコネクト」システムを実用化するなど、存在感を示しています。

三菱ふそう採用ホームページ
https://www.mitsubishi-fuso.com/content/fuso/jp/aboutus/career/video.html

将来のイメージに輪郭を与えよう

今回は商用車業界と主要3社を紹介させて頂きました。こうしたメーカーに興味を持てない、という方も少なくないと思います。その原因は「よくわからないけど、営業なのかな?」といった漠然としたイメージによるものかもしれません。この業界で生きていく自分に何ができるのか、より詳細に、具体的に落とし込むことでもう一度検討してみて下さい。