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学部・学科や、ゼミ・研究室での専攻と全く関係のない業界を志望する学生は少なくありません。学部や専攻を選んだ理由・この業界を選んだ理由は面接で問われますが、論理的に答えることが大切です。今回は、志望業界に合わせて学業をアピールする方法をご紹介します。

専攻と志望業界の結び付け方

大学での学部やゼミ・研究室での専攻が志望業界と大きく異なる場合は、「〇〇学部ですが、どうしてこの業界を志望しましたか?」という質問や、「〇〇学部で学んだことは会社に入ってからどのように役立つものですか?」という質問をされることが多いです。こうした質問には、自身の専攻や研究での経験を絡めて志望動機に論理的に伝えることが必須です。

具体的には、
1.その業界の志望動機
2.学部・ゼミを選んだ理由、学んだこと
3.専攻と異なる業界に対する自分の考え・価値観
4.その企業の志望動機
この4段階に分けて話しましょう。

まずは簡潔に業界・志望動機について伝えたあとに、段階を踏みながら自分が学んできたことや価値観も伝え、あらためて業界・企業を志望する理由に結び付けましょう。今回は、2番と3番に関するアドバイスをお教えします。

「なんとなく選んだ」はNG

「『なんとなく』で学部・ゼミを選びました。」と正直に答える就活生はいないと思いますが、選んだ理由がちゃんと理にかなっている内容かどうかを確認しましょう。

大学受験を控えた高校生のころから明確な将来像を思い描いた上で学部を選択したという方は多くないと思います。自分の学力で合格した大学の中から、偏差値や知名度を基準に大学を選択した方、またその選び方をしたせいで自身の専攻が好きではない方もいるのではないでしょうか。

しかし、そうした基準や理由を「なんとなく」で言いくるめてはいけません。例えば、「優秀な学生仲間からの刺激を受けたいから」「〇〇の知識を蓄えることで価値観を豊かにしたかったから」のように何かしらの理由を紐づけましょう。そのうえで、次のステップで専攻と志望業界のギャップを埋める説明に進みます。

専攻とは異なる業界に対する考えを示す

自身の大学(院)での専攻と志望している業界のギャップに対してどのように感じているのかを伝えましょう。その伝え方は「異なる分野に見出だす共通点」「分野が異なるから感じた違い」の2通りに大きく分けられます。どちらの手法で伝えるか事前に決めておきましょう。

伝え方1.分野が異なるから感じた違いを話す

(例)金融業界を受検する理系院生

例えば、機械力学を専攻していた理系院生が金融業界を受検するとします。研究分野が活かせるメーカーやIT企業ではなく何故金融業界なのかは質問されるはずです。

ものづくりより人との信頼構築に魅力を感じる

上述の業界を受検しないのは、ものを作ること自体よりも作ったものが社会に貢献すること、および作る過程でチームメンバーと協力することに魅力を感じていたからではないでしょうか。

多くの人々と信頼関係を構築し、チームとして顧客や社会に貢献したいという思いを伝え、金融知識には劣るかもしれないが研究室で学業に全力で打ち込んだ姿勢を応用できるとアピールしてみましょう。

伝え方2.異なる分野に共通点を見出す

(例)IT企業を受検する文学部生

次に、文学部生がIT企業を受検するとします。歴史などについて広く学ぶ専攻は、一見システムエンジニアやシステムインテグレータとは共通点がないように思えます。

新しい価値を発掘する

文学部での学問は歴史などの古い史実をひたすら調べるという印象がありますが、ひたすら調査して学ぶというのはあくまで過程です。歴史から学んだことを、現代に価値ある新しい研究成果として社会に提供することに本質があります。

企業に入社した後も、システムエンジニアとして一から知識を蓄えつつ、将来は利便性という普遍価値を提供することで顧客や社会に貢献ができるはずです。こうした面から最も自己実現できるのはIT業界だと伝えてみましょう。

話す際の注意点

今までの勉強を自分で否定しない

専攻とは関係ない企業を受検していると、「大学での勉強が社会に出てから役に立たないのではないか」と考えてしまうときがあります。確かに、社会に出てからもずっと大学での勉強を活かせる業界はほんの少しです。
しかし、軽はずみな発言で自分が今まで勉強してきた学問を否定してはいけません。自分の継続してきたことに誇りを持っていないと、行動に意志が伴っていない学生生活を送っていたと受け取られかねません。

志望動機が必ずしも学問に関係する必要はない

ここまで志望動機と学問の結びつきについてお話してきましたが、文系の学部生だとサークルや部活動などの課外活動での気づきや発見が志望動機に大きく影響していることのほうが多いはずです。そのため、必ずしも学問が志望動機の主軸に直結している必要はありません。

しかし、課外活動の話だけで乗り切れるほど面接は易しくありません。「学業に対してはどれくらい向き合っていたか」「学業が自身の価値観に影響を与えたか」という質問で就活生を総合的に評価するはずです。

例え学業において大きな成果がなくても自身の学生生活から切り離さず、志望動機との結びつきを最低限考えておくべきです。

分かりやすい説明&姿勢が一番大切

学業について面接官が質問する意図の一つには、分かりやすく相手に物事を伝える論理力を試す意図があります。研究内容はなるべく平易で簡潔に、「その勉強、会社に入ってから役立つの?」と聞かれても、何事にも全力で取り組んだ姿勢をアピールするチャンスにしましょう!