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ホワイト企業を見きわめる企業研究
ホワイト企業を見きわめる企業研究

ホワイト企業を志望する就活生が近年増え続けています。しかし、ホワイト企業を探すポイントをしっかり理解しておかないと、なんとなくで決めた入社先が実はブラック企業で、ギャップに苦しむことも。ホワイト志向だった筆者が気にしていたポイントや本選考で注意したことをご紹介します。

ホワイト企業とは

福利厚生や待遇が良い

そもそも、「ホワイト企業」は、劣悪な労働環境での勤務を強いる「ブラック企業」の対義語としてできた言葉です。入社後の福利厚生が充実している、もしくは待遇が優れている企業を指します。みなし残業やサービス残業などを避けたい就活生が増えている傾向から、ホワイト企業を目指して就活を進める学生も多いのではないでしょうか。

自分の時間を持てる

ホワイト企業の最大の魅力は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の充実です。仕事において責任を果たして自己実現を図りつつ、家庭や交友関係、趣味に充てる時間を十分に確保できることです。
就職活動の中では、どうしても「仕事の中での自己実現」にのみ焦点を当ててしまいがちですが、その企業に勤めながらどのような生活を送るかということも考えてみましょう。

ホワイト企業を探すポイント

そこで、ホワイト企業を探す際に気にしたいポイントをいくつかご紹介します。

残業時間・有給消化率

もっとも分かりやすい基準は、残業時間および有給消化率です。残業時間が少なければ、適切な分業で各社員に適切な分量の仕事が割り振られているだけでなく、テレワークなどの働きやすい設備が整っていると考えられます。政府は2020年までに平均有給休暇取得率70%を目標としていますが、ここ数年は50%前後と低迷しています。
社員が自由に有給を取得しても業務が円滑に進むような制度が進んでいるか、社内の風通しが良いかはこれらの数値から判断できると言えます。

勤務地

勤務地を重視する就活生も増え続けており、地元で働くよりも都心で働きたいという就活生は少なくありません。ワーク・ライフ・バランスを意識するという点では、本人の意思にそぐわない転勤や出向の可能性を事前に確かめておく必要があります。
たとえ勤務地を限定するエリア総合職などでも、企業によって勤務地の選定基準はさまざまです。入社してから想定していた勤務地と異なると、たとえ仕事内容に満足していても、思い描いていた生活とは違う形になる可能性もあります。

厚労省の認定

厚生労働省が、一定の基準を満たしている企業を認定する制度として「ホワイト企業マーク認定制度」があります。新卒採用WEBサイトなどに掲載できるので、就活生がホワイト企業を見極める基準になります。たとえば、「安全衛生優良企業公表制度(ホワイトマーク)」や、子育ての支援を推進している企業を認定する「くるみんマーク」などに代表されます。

新入社員定着率

最後に、企業の新入社員定着率(3年以内の離職率)がホワイト企業を見きわめる一つの基準になるといえます。定着率が高いほど入社前後のギャップが比較的少なく、働きやすい環境が整っていると考えられます。残業時間や厚労省の認定だけでは判断できない真の働きやすさがパラメータ化されています。

座談会に足を運ぼう

社員の雰囲気

これらの数値だけでは分からない社員の雰囲気や社風を感じるには社員座談会に足を運ぶことが大切です。たとえ、制度や福利厚生が充実していてもともに働く人との相性が合っていないと働きづらいと感じるかもしれません。

働き方改革の定着度

座談会では働くやりがいだけでなく、働き方改革がどれくらい定着しているのかについても質問してみましょう。残業時間だけでなく、テレワークやフレックス制度、育休制度などがどれくらい活用されているかを質問してみましょう。

選考で注意したいこと

ホワイト志向の就活生が選考で注意したいのは以下の2点です。

働きやすさだけではダメ

就活生のニーズに合わせて働きやすさをアピールする企業も増加しています。しかし、働きやすさを「だけ」をアピールしてる企業は選ばないことをオススメします。
業績や実績に自信がある企業ならば、働きやすさを一番最初にアピールしません。働きやすさとさらに自身が事業に全く興味を持てない企業を選ぶとと入社後に苦労することになります。

選考ではホワイト志向は伏せる

また、就活生側も働きやすさ「だけ」に惹かれたという志望動機は控えましょう。
「働きやすい環境だけなら他の企業でも良いのでは?」と言われてしまいます。その企業でしかあなたが達成できないことを中心に、事業内容や自分のポテンシャルに結び付けたスタンダードな志望動機を伝えることをオススメします。
筆者は働きやすさについて最後まで面接官に伝えずに就活をやり抜きました。ですが、どうしても働きやすさについて話したい場合は、社員思いな企業理念に絡めた魅力、もしくは社員のニーズに応えて働き方改革に着手したスピード感などを志望動機にしてみましょう。

仕事だけじゃなく生き方まで考えた就活を!

仕事はあくまでも人生の一部分でしかありません。その仕事に従事しながらどのような生活を送るのかといったワーク・ライフ・バランスに目を向けた就活をしてみませんか。