就活と電話番号のリアル
就活と電話番号のリアル

非通知設定で企業が学生に電話をかけるのは就活あるある。しかし、近年では「050」から始まる謎の電話番号でコンタクトを図る企業も増えています。検索しても見つからないことも多く、不安に感じる就活生も多いはずです。今回は筆者の経験も交えながら050と就活のリアルに迫ります。

突然の着信体験談

実際に筆者が体験した、電話にまつわる体験談を2つご紹介します。

非通知で連絡すると事前予告

筆者が本選考を受検した日系のIT企業にESを提出した際、提出完了のメールが届きました。その際、「選考にかかわるご連絡を非通知設定の電話番号からお知らせする場合があります。」という注意書きで事前に予告されていました。
実際にその後の通過通知はすべて非通知設定の電話を通じてのやり取りで、面接の予約も電話口で行いました。はじめは非通知設定の着信に抵抗がありましたが、受検した企業かもしれないと意を決して電話を取りました。

内定通知は050から

また別の企業では、「050」から始まる電話番号から内々定の連絡をいただきました。非通知設定とは異なりこちらから掛けなおすことができるので、一度着信が終わるのを待ち電話番号をWEB検索で調べました。
しかし電話番号を調べても、受検した企業群の名前はおろか、どの連絡先もヒットしませんでした。不安を感じながら掛けなおすと3月に面談した企業からの内々定通知で、最終面接だったことを知らされていなかったこともありとても驚いたのを覚えています。

なぜ電話番号を隠す?

企業が学生にコンタクトを取る際、内容はリマインドや合否通知がほとんどです。しかし、どうしてわざわざ電話番号を隠して就活生にコンタクトを取るのでしょうか。理由は3つ考えられます。

採用活動解禁前だから

筆者の体験談はそれぞれ5月と3月に経験したもので、どちらも採用活動が解禁される6月より前のコンタクトになっています。面談と称した事実上の選考に関する内容の場合も多く、表向きは6月まで採用活動をしないことになっているために証拠を残さないようにする意図があると考えられます。

折り返し電話に対応すると効率が悪いから

膨大な数の学生に電話をしてデータをチェックする作業を繰り返す中、就活生からの折り返し応対まで含めると業務が煩雑になってしまいます。ですから、非通知設定から掛かってくると学生からは発信できず再度着信を受けるまで待つ形になるので、作業の効率化のために非通知発信している可能性が考えられます。

採用専用の回線を用意している

学生とのコンタクト回数が一気に増える時期のみ、050から始まる電話回線を採用のために契約している場合も考えられます。

050とは?

050の電話番号についても基本知識を押さえておきましょう。

050はIP電話

050から始まる電話番号はIP(Internet Protocol)電話と呼ばれています。従来の電話線ではなく、インターネットの回線を活用した電話番号です。従来とは異なり電話番号の取得が容易なため、上述の通り採用活動のオペレーター数と回線数を増やして企業の新卒採用を対応していると考えられます。
その一方で、取得の容易さから近年では電話を用いた詐欺の新しい方法として活用されている現状もあります。

電話を受信する際の注意点

不正な活用法も見られる非通知や050からの電話を受信する際に気を付けたい点は以下の通りです。

050の場合

050から始まる番号は一度着信を断っても、こちらから掛けなおすことができます。ですから、見知らぬ番号から着信があった際は一度自分でWEB検索してみましょう。
迷惑電話の場合は、自分以外の方からも検索数が上昇している場合がほとんどです。
もしも迷惑電話としてヒットしなかった場合は、自身が選考を受けている企業が臨時で設置した電話番号である可能性が高いのでこちらから掛けなおします。その際には自分が受検中の企業を整理しておき、電話の要件をある程度想定しておきましょう。

非通知の場合

非通知設定の着信はこちらから掛けなおすことができないため、着信に気づいた際はすべて電話に出ていました。企業からの電話を無視してしまい選考のチャンスを逃してしまうリスクを考えると、多少は不安に感じても電話を受けざるを得ませんでした。無言電話などだった場合はすぐに切りましたが、就活の時期にはだいたい企業からの電話でした。
非通知の場合にも同様で、普段から自分が受検している企業をあらかじめ自分の中で把握し、着信がくるかもしれない(選考結果の合否通知があるかもしれない)企業をリストアップしておくことが大切です。

電話のマナー

電話の受け方には最低限のマナーがあります。
まずは「はい、◯◯です。」と自分から名前を名乗りましょう。先方が企業名と名前を名乗ったら「いつもお世話になっております。」と挨拶をしましょう。
電話で要件を聞き終わったら、相手が電話を切るのを待ってから切ります。
非通知設定の場合、とりあえず電話に出ようとして、電話を受けるのにふさわしくないシチュエーションの場合があります。そうした際は、「申し訳ありませんが、ただいま〇〇でして落ち着いてお話ができません。●分後に掛けなおしていただいてもよろしいでしょうか。」とお願いをしましょう。
その他の電話マナーに関しては以下の記事に詳しくまとまっているのでぜひこちらもご参照ください。
https://www.recme.jp/media/20181002971

電話の発展が招いた就活の新常識

電話が様々な形式に発展したことで企業が様々な方法で学生にコンタクトを図り、困惑してしまう就活生もいるのではないでしょうか。今回ご紹介した対応法はほんの一例で、完全なマナーは存在していません。しかし、新たな常識や考え方を身につけておくことでその場に適した丁寧な対応をできるように心がけることが大切です。