いよいよ今年の就活が解禁。志望動機を固めるために、企業で実際に働いている「中の人」に会いたいという方も多いのではないしょうか。今回は企業の社員に会えるOB訪問の効果的なやり方を商社・広告業界の最大手企業4社から内定をもらった内定者が語ります!
Summary
企業で働いている人を知るにはOB訪問がベスト
企業で実際に働いている人のことを知るには説明会、座談会、企業の採用ホームページなど様々な方法がありますが、やはりベストはOB訪問です。説明会や座談会は他の就活生もいるため自分が聞きたいことばかりは聞けないこと、企業の採用ホームページでは限られた情報しか手に入らないことがその理由です。実際に、大手企業から内定をもらった先輩内定者の多くが「OB訪問は大切だ」と話しています。
OB訪問のやり方
筆者は合計で50人のOBに会いました。1社で10人に会ったこともあります。それでは、OB訪問はどのように行えばいいのでしょうか。OBとの接触の仕方、OB訪問で聞くべきことなどをご紹介します。
OBの見つけ方
OBを見つけるために、まずは自分の志望企業で働いている部活のOBに連絡をとりました。そこから別の部署の同期社員、先輩社員などを次々に紹介してもらうという方式です。
この際に気を付けたのが「なるべく違うコミュニティの人に会う」ということです。どんな人がその企業で働いているかを知る上では、同じような人にばかり会っても意味がありません。新卒入社の部活OBに会ったあとは、違う部署の人、理系の人、中途採用の人と全く違う属性の人を紹介してもらうようにしていました。
OB訪問で聞くこと
4月の上旬までは自己分析・ES添削・面接のネタを仕入れるために、4月の後半からは模擬面接を目的にOB訪問をしていました。4月上旬に面接のために行なっていた質問は休日の過ごし方、平日のスケジュールといったライフスタイルと会社の好きなところがメインです。
はじめは企業が行なっている事業についても質問していましたが、大企業の場合「この事業に携わりたい!」と思って入社しても希望が通るとは限りません。そのため、事業について知ることよりもどういう人が働いているかを知るための質問をしていました。
OB訪問を選考にどう生かすか
OB訪問をどのように選考に活かせば良いのでしょうか。筆者の場合はOB訪問で知った社員の人柄を面接で志望動機の一部として話すようにしていました。具体的には、面接後の雑談の際に「実は○○さんや△△さんにお会いして、このような人になりたいと思ったのも志望動機の一部です」といったように実名を上げて話していました。
また、就活生は企業名や事業内容ですが、実際に働くとなると周りの人も重要な要素です。OB訪問でどのような人がいるか知ることで企業を選ぶこともできました。
OB訪問は数じゃない
ここまでOB訪問の重要性について述べましたが、筆者がOB訪問をして感じたのは「OB訪問は人数が多ければよいものではない」ということです。特に商社などはOB訪問の人数が選考にも影響を及ぼすと言われていますが、そんなことはありません。目的意識なく、その後の選考を意識せずに数多くの社員に会うことは効率的ではないと感じました。それよりも、「こんなことを面接で話したいから、OB訪問でこれを聞こう」と逆算して臨むことが大切です。