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クレペリン検査
クレペリン検査

クレペリン検査という言葉を耳にしたことがある方は少数派だと思います。就活で受ける適性診断と言えば、自分に最も当てはまる項目を選ぶタイプや、図形を組み合わせて性格を見極めるものがメインです。対してクレペリン検査という変わった名前の適性診断はあまり知られていません。その内容や特徴を理解して、本番で落ち着いて臨めるように準備しておきましょう。

クレペリン検査の基礎情報

足し算を繰り返す

メインは一桁の足し算をひたすら繰り返すことです。検査では指定の用紙に数字が記載されており、隣り合った数字の和の下一桁を記入するします。
例えば
「 3 5 8 4 6 2 9 」と書かれていれば、左から準に
「 8 3 2 0 8 1 」と回答します。

制限時間と問題数

テスト時間は前半15分、その後5分間の休憩をはさみ後半15分と計35分間となります。また、問題と回答が一体となった用紙には、1行116個の数字が数十行にわたって記載されています。
試験中は一番上の行から順番に計算をするわけですが、1分ごとに放送されるアナウンスに従って次の行に進みます。計算が左端まで終わらなかったとしても、アナウンスがあれば次の行の計算を始めなければなりません。

最後に性格についてのアンケートがある

計算問題が終了した後に、自身の性格や思考に対する質問に答えます。こちらはよく見かけるような、自分にもっとも当てはまる項目をマークで回答するという形式です。

何を見ているのか

計算量

1分間でどれだけの計算ができたのかという計算量が評価されます。単純な足し算を行う計算処理なので、平均して行の半分程度を埋めることが理想と言われています。逆に行のすべての計算をこなすのは非常に難しいため、全部埋めることができなかったと落ち込む必要はありません。

正答率

計算量が多ければ大丈夫というわけではなく、どのくらい計算ミスがあるのかという正確性も重要です。それぞれの行の上下間隔が狭いので、上下の行の数字を一緒に計算するといったようなミスにも気を付けてください。

作業曲線

作業曲線とは、すべての計算を終えた時に回答できた、各行の末端の数字をすべて結んだときに現れる曲線です。例えば、序盤は計算量が多かったが中盤にかけて集中力がやや落ちてきて計算量が減少し、終盤はラストスパートをかけて再び計算量が多くなるという場合、作業曲線はアルファベットのUを右に傾けた形になります。
この作業曲線がどういった形を取るのかというポイントも検査の評価項目です。一般的な場合、作業曲線が先ほどのようなU字型になります。さらに前半よりも計算にある程度なれた後半の方が作業量が増え、曲線が右にシフトすると言われています。

実際に筆者が受験してみました

数字だけで適性が本当に分かるのか

計算量や作業曲線だけで学生の性格を正しく判断できているのか疑問に思うかもしれません。就活中、筆者もこの検査を受けましたが、ただ足し算をずっと繰り返すだけという印象でした。しかし、当時クレペリン検査を実施した企業から検査結果が送られてきたので、その内容を知ることができました。

筆者が受験した他の適性検査の結果と比較すると……

結論として筆者の検査結果はバッチリ当たっていました。さらにインターネットで受験した複数の自己分析ツールと同じ結果が記載されていました。検査の信憑性という点では、企業がそれを採用する時点で大きく保証されていますが、やはり他の適性検査と同じような結果を得ることができるようです。
また、筆者が受験したクレペリン検査では受験者を16タイプに分類し、受験者の特性を細かく正確に分析していることからも、計算問題と言えど侮れないことがよくわかりました。

受験して感じた注意したいポイント

手がかなり疲れる

制限時間内でひたすら計算をするため、鉛筆を握っている手が非常に疲れました。特に日頃からペンを握る力が強い方は、緊張も相まって手の疲労を感じやすいと思います。

消しゴムは使えない

ややマイナーで特殊な検査なので事前に注意事項について案内がありますが、特に気を付けたいことは消しゴムが使用不可である点です。間違えた場合は上から斜線を書いて訂正します。いつもの癖で消しゴムを使ってしまうと時間のロスだけでなく、監督者から注意されてしまうため、気をつけてください。

鉛筆が折れたりシャーペンの芯を切らさないように

ペンを落としたり、芯を切らすと大きな時間ロスになります。前もってペンを数本持参しましょう。

行を飛ばしても気にしない

計算に集中するあまり、1つ下の行ではなく2つ下の行に書いてしまうことがあります。その場合はそのまま計算を続行しましょう。検査ではそういったケースを見越して予備の行があります。とはいえミスがないことが重要なので事前に行数を確認し、ミスを防ぐようにすることが大切です。

計算問題と割り切って落ち着いて臨む

通常の適性検査であればこう答えればいい評価に繋がるだろうと予想できますが、クレペリン検査は数字しか書かれておらず、その予想が困難です。しかし、検査の対策法はインターネットですぐに見つけることはできます。とはいえ適性検査であることは変わりないので、できる限り自然体で臨むことが理想です。もし計算そのものに苦手意識があるのならば、計算練習を行うことをおすすめします。

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