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4大生命保険会社の企業分析
4大生命保険会社の企業分析

これまでの人生で、生命保険に関わった学生は少ないと思います。しかし、生命保険業界の規模はとても大きく、多くの就活生が志望する業界の一つです。この記事では、生命保険会社のビジネスモデルと、4大生命保険会社の特徴について述べていきます。

生命保険会社2つのビジネスモデル

ここでは、生命保険会社が収益を上げている2つのモデルについて説明していきます。

生命保険業務

生命保険会社の収益の主軸となるのが、生命保険料等収入です。契約されたお客様から生命保険商品の保険料収入としてお金を集めます。お客様に万が一のことがあった場合、集めたお金を保険金としてお支払いする、という仕組みとなっています。

資産運用業務

生命保険会社では、上記の保険料等収入と保険金支払の差益を利用して、資産運用を行って収益を得ています。しかし、本業である保険金支払に支障をきたさないように、極めて安全性の高い運用が求められます。そのため、元本が保証されている確定利付資産への運用が大半を占めています。

4大生命保険会社の比較

ここでは、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命4社の業績、特徴、社風について説明していきたいと思います。

日本生命~業界を牽引する最大手~

生命保険業界のリーディングカンパニーとして業界を引っ張ってきたのが、日本生命です。保険料等収入は2018年3月期で5兆4220億円、経常利益は4718億円にも上ります。国内では、大手生命保険会社の三井生命を買収し、国内の基盤をより強固なものにしています。また、海外でのM&A事業も積極的で、特に資産運用力強化のために海外アセットマネジメント会社に新規出資しています。
社風としては、業界1位の誇りを持ち、自信がみなぎっている社員が多い印象です。ある内定者からは、営業総合職を中心に、体育会系が多いと聞いています。

第一生命~海外事業を先導する業界2番手~

第一生命は、4大生保唯一の株式会社という体制をとっています。保険料等収入は2018年3月期で4兆8845億円、経常利益は4719億円となっており、日本生命を追随しています。第一生命の特徴は、業界内で1歩進んでいる海外事業です。特にアジアではM&Aを通してその影響力を強めており、第一生命の傘下であるTAL社は豪州内の市場シェアで1位を獲得しています。
上記のように、第一生命は海外への推進力が強く、他の生命保険会社に比べて「挑戦」を大切にする企業です。そのため、熱意を持って仕事に取り組む社員が多いと言われます。ただし、内定者のお話を聞く限りでは、体育会系が多いわけではないとのことです。

明治安田生命~アフターフォローを大切に、穏やかな3番手~

「人に一番やさしい保険会社」を目指す明治安田生命は、海外進出がトレンドとなっている業界の中でも、国内ビジネスを中心とした経営展開をしています。2018年3月期での保険料等収入は3兆243億円、経常利益は3701億円を計上しています。明治安田生命は三菱系企業であるため、大企業の顧客基盤が強く、国内団体保険のシェアの29.8%を占めています。また、2014年にはJリーグとのパートナーシップ協定を結び、「保険の若者離れ」に対応した広告を展開しています。
「アフターフォロー」「やさしい」というキーワードの通り、明治安田生命は温厚な社風が特徴です。社員の方からは「良くも悪くも普通の子が多い」と聞いています。

住友生命~若年層の基盤拡大を軸に、追う4番手~

健康増進型保険「Vitality」を中心に、商品開発力に強みを持つのが住友生命です。2018年3月期の保険料等収入は2兆6887億円で、経常利益は2817億円です。「健康増進」という現代のお客様のニーズを捉え、革新的な商品を開発してきました。海外事業にも積極的に取り組んでおり、2016年には米国の生命保険グループを買収し、生命保険大国のアメリカへと進出しました。その他、ベトナムや中国などアジアにも進出しています。
住友生命は、人とのつながりを大切にしており、福利厚生も充実していることから、職場が暖かい雰囲気に包まれていると社員の方は話しています。さらに、生命保険会社の中でも風通しの良い会社で、若手の意見が通りやすい環境が整っています。

生命保険業界分析のまとめ

今回は、生命保険会社のビジネスモデルと4大生命保険会社の特徴について説明しました。それぞれの会社のカラーは全く異なっているものの、業界の特徴として「人の命を預かる」ため、就活生の人柄を徹底的に見ます。是非、この記事 を参考に、業界、会社分析を進めていってください!!!