配属ガチャ
配属ガチャ

現在就職活動をしている方も、内定をもらい入社の日を待つ方も、配属は非常に気になるところなのではないでしょうか。希望する部署がある人も多いと思います。しかし、そんな人たちの希望を阻む恐ろしい言葉があります。「配属ガチャ」です。この記事では、配属ガチャとはどのようなものなのかを解説し、配属ガチャと向き合うための対策法を紹介します。

「配属ガチャ」とは

新卒での配属部署が「ガチャ」のように決まることを揶揄した言葉

日本では、総合職として一括採用され、入社後、”適性”と”希望”に応じて配属先を決定するという形をとる企業が多いです。これは、日本特有の新卒一括採用が影響しています。
新卒で配属部署が決まる際、人によって「当たり」「はずれ」が出ることを揶揄して生まれた言葉が「配属ガチャ」です。くじ引きのようなものと考えてもいいでしょう。

新卒では希望の6割は通らないとのデータ

それぞれ配属希望部署というものがある人がほとんどではないでしょうか。「このような仕事をしたい」「この部署でこういうことを成し遂げたい」。このようなことを面接でも伝える、または伝えたはずです。
しかし、新卒では、配属希望の6割は通らないというデータもあります(「マイナビ」調べ)。新入社員を待ち受ける厳しい現実です。

早期退職の原因に

今の時代、新卒で入社し、3年以内に辞める人が3人に1人だと言われています。代表的な退職理由の一つに挙げられるのが、「希望する部署ではなかった、やりたい仕事ができていない」というものです。配属ガチャによって「はずれ」を引いてしまった人は、会社を辞めるという判断を下すことも少なくないのです。

「配属ガチャ」対策

配属ガチャで「はずれ」を完全に回避する方法は残念ながらありません。しかし、配属ガチャ自体を回避する方法、配属ガチャで「はずれ」を引かないよう努力する方法もあります。

配属面談で希望を強く伝える

どの企業も、入社前、もしくは新入社員研修中に「配属面談」といったものがあるはずです。そこで、どの部署を希望するか、どのような仕事をしたいかなどといった新入社員の「希望」を聞きます。配属は新入社員の希望だけでは決まらず、その人の適性や人員数などの会社の事情などを総合的に判断して決まります。だからこそ、6割の希望が通らないという現在があるのです。
しかし、配属面談がある以上、「希望」する機会は与えられているのです。その配属面談で、希望部署への熱い気持ちを理由とともに熱弁しましょう。その熱意を伝え、配属を決める担当者の心を動かすことができれば、希望が通ることも十分考えられます。

希望する部署で求められる適性をアピールする

自分が配属を希望する部署のことを調べ、そこで求められる適性が自分にはあることをアピールするという方法があります。配属は「適性」も考慮されるのです。
適性を知る方法は様々です。そこで働く社員の方にOB・OG訪問などで聞くという方法が一番でしょう。どのようなスキルが求められるか、どのような人間が多いか聞き、それをアピールすることで、希望部署への配属に近づくことができるかもしれません。

配属制度についてOB・OG訪問などで聞く

就活中でまだ企業を選ぶ段階であれば、OB・OG訪問で社員の方に配属に関する質問をしてみましょう。聞く内容としては、配属の希望はどれほど通るのか、希望する部署にはどれほどの人が配属されるのかなどです。
人事などの採用担当者に聞くという方法もありますが、採用担当者は本当のことを言わないことも多いです。しかし、OB・OG訪問は、現場の社員が担当するので、実情を教えてくれるはずです。
社員に聞いた結果として、配属の希望が通りやすい企業であれば、そのまま受ければいいですし、ほとんど希望が通らないということであれば、「受けない」という選択肢をとることができます。

「いずれは希望部署に」と前向きに

数年単位で複数の部署を経験させる「ジョブローテーション制度」を取っている企業の場合、将来的に希望する部署に配属されることが期待できます。ジョブローテーションは、さまざまな部署・仕事を経験させ、ジェネラリスト(※)を養成する目的でできた制度です。
企業によって制度の具体的な部分はさまざまです。しかし、新卒で配属された部署に一生縛られるわけではないという点で、将来的に希望部署に行ける可能性は十分あるのです。
(※)ジェネラリスト:ビジネスにおいて、広範囲の知識や技術、経験を有する人材。

職種別採用・部署限定採用の会社を選ぶ

総合職一括採用ではなく、職種別採用・部署限定採用をとっている企業も数多くあります。ジェネラリストを養成することはできませんが、特定の分野に特化した人材である「スペシャリスト」を養成するのに有効です。また、就活の時点から配属される部署が決まっているので、配属のミスマッチを防ぐことができるのです。
配属ガチャのリスクが高いと言われている総合商社業界(※)でも、伊藤忠商事株式会社は一般採用の他に「配属先決め採用」という採用方式を取り入れています。希望する配属部署(伊藤忠の場合カンパニー)を先に指定したうえで受験することができる制度で、配属ガチャを回避することができます。
(※)「ラーメンからロケットまで」と言われるように、扱う商材が幅広い総合商社では、配属ガチャのリスクが高いと言われている。

「配属ガチャ」対策をしよう

新卒一括採用が主要となっている日本では、配属ガチャは高確率で皆さんの前に立ちはだかるでしょう。しかし、記事内で紹介したように、配属ガチャに対して対策することは可能です。働くなら自分が希望する部署で働きたいと思うのは当然です。就活生の皆さんも、入社を控える皆さんも「配属ガチャ」について知り、対策していきましょう。