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新聞を紙で読むメリット
新聞を紙で読むメリット

皆さんは新聞を読む習慣はありますでしょうか。「新聞離れ」という言葉があるように、新聞を読む習慣の無い人は多いのではないでしょうか。しかし、新聞は就活に非常に効果的です。さらに、筆者は新聞を紙で読むことを強くおすすめしています。この記事では、新聞記者に内定している筆者が、就活生が新聞を読む効果から、紙で読むメリットとデメリット、紙の新聞の読み方を解説していきます。

就活生が新聞を読む効果

「最近気になるニュースは?」対策

就活の面接では、「最近気になるニュースは?」という質問がなされることが数多くあります。世の中にアンテナを張っているか、問題意識を持っているか、志望業界への関心があるかなどを見極めるための質問です。
新聞は、ニュースの背景から問題点まで非常に詳しく解説しています。新聞を読むことによって、そのような質問に対しても自信を持って答えることができるようになります。

業界・企業の最新の情報や一般常識を知れる

新聞には経済面があり、業界や企業に関するニュースが掲載されています。特に、日本経済新聞は、経済に特化した新聞であるため、業界や企業に関するより詳しい情報を得ることができます。就活生の間では、「就活では日経新聞」と言われているほどです。
業界や企業の現状や今後の見通し、新規事業などについて把握しておくことは、エントリーシートや面接の対策になるのはもちろん、業界研究や企業研究にも役立ちます。
また、社会人として知っておくべき一般常識も、新聞を読むことで同時に身につけることができます。面接の場や社会人との雑談の場で、一般常識の無さを露呈させないためにも、社会人としての常識を身につけましょう。

時事問題・小論文対策にもなる

業界や企業によって、時事問題を含む筆記試験や小論文試験を課すところがあります。時事問題のレベルが非常に高い新聞社でも、新聞を読む習慣があれば対応することができるほどです。
また、小論文試験では、時事的な内容がテーマとなることが多いです。小論文は事実をもとに、自分の意見を述べなければなりません。時事的な内容にアンテナを張っていないと、小論文試験では苦労すると言っても過言ではありません。

新聞を紙で読むメリットとデメリット

就活生が新聞を読むべき理由を紹介しましたが、筆者は特に”紙で”新聞を読むことをおすすめしています。紙の新聞を読むことの最大のメリットと、「新聞離れ」が進んでいる理由でもあるデメリットについても解説します。

メリット:圧倒的な一覧性

紙の新聞のメリットは「一覧性」という言葉に集約することができます。
まず、印刷サイズが大きい新聞は、記事ごとで大きさが異なったり、大見出し・中見出し・小見出しが付いていたりで、ニュースの重要性や内容を一目で判断することができます。その日押さえておくべきニュースが、記事の大きさと見出しで判断できるのは紙の新聞だからこその強みです。
また、新聞記事は、見出しとリード文を読めば、その記事の内容を大まかにつかむことができ、非常に効率的に情報収集することができます。ネットニュースでは、広告費のために「クリックしてもらうこと」を目的に付けられた見出しであるため、見出しを読むだけでは内容を理解することはできません。皆さんも見出しを見て「気になる!」と思いクリックしたけれども、思ったような内容ではなかったという経験をしたことはあるのではないでしょうか。見出しとリード文で大まかに内容を掴むことができる紙の新聞は、情報収集の効率性においては圧倒的です。
さらに、紙をめくる中で、ニュースとの「出会い」もあります。ネットニュースではクリックしなかったような記事も、紙面では自然と目に入ってきます。今まで興味のなかったニュースに出会うことができるのは、紙の新聞の大きな魅力です。

デメリット:サイズが大きく、手軽ではない

紙の新聞の最大のデメリットは、サイズが大きく手軽に読むことができないという点に尽きると思います。
新聞はサイズが大きく、広げて読む必要があります。一方、ほとんどの人が所有しているスマートフォンは非常に手軽で、電車でも快適に見ることができます。スマホが完全に普及した今、スマホで手軽に情報収集したいというニーズが強いのです。
実際に、そのニーズに合わせてさまざまなニュース(キュレーション)サイト・アプリが登場したり、既存の新聞社も電子媒体を出したりしています。ニュースサイト・アプリでは、「Yahoo!ニュース」や「SmartNews」、新聞社の電子媒体では「日経電子版」や「朝日新聞デジタル」が代表的です。
スマホで手軽に情報収集ができるようになったことは、より「新聞離れ」に拍車をかけていると言えます。

その他のメリット・デメリット

以上で紹介したもの以外にも、紙の新聞にはさまざまなメリット・デメリットがあります。
【紙の新聞のその他メリット】
・地域面があり、地元の情報が手に入る
・目に優しい
・折込チラシが入る
・再利用できる
・縦書きに慣れることができる
【紙の新聞のデメリット】
・お金がかかる(高い)
・古紙の処理が面倒
・論調が社によって異なる
・旅行中・帰省中は読むことができない

紙の新聞の読み方

筆者が自信を持っておすすめする、紙の新聞の読み方を紹介します。

隅から隅まで読む必要はない

新聞にはさまざまな記事が掲載されていますが、すべての記事を読む必要はありません。新聞の朝刊の文字数は、新書2冊分に匹敵すると言われています。その文字数を毎日すべて読むのは、時間がいくらあっても足りません。以下の手順で読むことで、効率的な情報収集ができます。

一面の記事はすべて読む

新聞の一面は、その日押さえるべき重要なニュースが掲載されています。一面の記事はできるだけすべて読むようにしましょう。時間がないときは、見出しとリード文を読むだけでも、そのニュースの内容は押さえることができます。
ただ、重要なニュースがあまり無い日には、連載記事・特集記事が一面に載ることもあります。通常の見出しとは異なる題名が付いているのが特徴です。連載記事・特集記事については非常に深いところまで熱を入れて取材をしたもので、内容的には面白いですが、優先度的には高いわけではありません。したがって、連載記事・特集記事については、時間が無ければ優先的に読む必要はありません。

すべての面の見出しに目を通す

新聞をめくりながら、記事の見出しを拾い読みしましょう。新聞には、政治面や経済面、社会面、運動面、国際面、文化面などさまざまな面があります。まずは見出しだけ読み、その日のニュースを把握しましょう。

気になった記事を読む

見出しに目を通し、その日のニュースを何となく把握したら、目を通す中で気になった記事を本文まで読みましょう。気になる記事を読むだけでも、多くの情報を収集することができます。就活生であれば、自分が志望する業界や企業に関する記事は意識的に読むことをおすすめします。時間がない場合は、リード文を読むだけでも大まかな内容は掴むことができます。

電子版の紙面ビューアーもオススメ

紙で新聞を読むことをおすすめしてきましたが、実は新聞社が出している電子媒体では、「電子ビューアー」という形で、実際の紙面をスマホやタブレットで読むことができます。
実際の紙面と全く同じであるため、紙の新聞の最大のメリットである「一覧性」をスマホの画面でも保つことができるのです。
全国紙5紙はどこもデジタル展開しており、紙面をスマホやタブレットで読むことができます。大手3紙の電子媒体を以下に紹介しておきます。
・読売新聞オンライン
2019年2月以降提供開始、ヨミウリ・オンラインと有料版の読売プレミアムが統合、紙の新聞の購読者限定で無料(新聞購読料は4400円)
・朝日新聞デジタル
シンプルコース(月300記事まで・紙面ビューアー非対応)980円、デジタルコース3800円、ダブルコース(新聞購読者)新聞購読料4037円+1000円、就活割コース2000円
・日経電子版(日本経済新聞)
電子版4200円、日経Wプラン(新聞購読者)新聞購読料4900円+1000円

まとめ

新聞は就活で非常に役に立つアイテムです。もちろん必須とまでは言いませんが、大きな効果を発揮してくれることでしょう。また、紙で読む最大のメリットは「一覧性」にあると紹介しました。最近では、新聞社が紙面ビューアーを提供しているので、スマホでも一覧性を保ったまま、手軽に情報収集ができる時代です。ぜひ、記事内で紹介した新聞の読み方を実践し、就活に新聞を役立ててみてください。