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隠れ優良企業の見つけ方
隠れ優良企業の見つけ方

上位校の就活生に目立つのがとにかく有名な企業ばかりを受けるいわゆる「大手病」の学生です。もちろん大企業に行くことも大事ですが、日本には隠れた優良企業も多数存在します。そこでこの記事ではそんな「隠れ優良企業」の見つけ方をご紹介します!

隠れ優良企業とは

隠れ優良企業には様々な定義がありますが、多くの場合定着率が高く離職率が低いこと、年収が高い、残業が少なくワークライフバランスが充実している、残業代が出る、有休取得率が高いなどの指標があります。これらの指標に基づいた優良企業の探し方をお教えします。

定着率が高く離職率が低い企業の見つけ方

離職率を公表している企業なんてあるの?と思う方もいるかもしれませんが、実は就活生の強い味方・就職四季報では3年後離職率が記載されています。
ただし、この離職率は離職した人数ではなくパーセンテージが表示されています。例えば2019年の新卒入社が1名でその1名が離職した場合、その企業の3年後離職率は100%になってしまいます。入社人数が少ない場合はここ数年の3年後離職率にきちんと目を通すことをおすすめします。離職率がNAとなっている企業は離職率が高いことを隠そうとしている場合もあるので注意が必要です。
また、就活四季報で離職率がわからない場合には採用数と従業員数に着目してみましょう。春から冬にかけて従業員数が急激に減少している場合は要注意です!

離職率が低い業種・企業

では、具体的に離職率が低い企業はどのような企業があるのでしょうか。離職率の低い業界として上位に上がっているのがガス・水道・電気といったインフラ業界です。その次に採石業・鉱業が並びます。やはり国の基幹を担う業種は安定しており、離職する人も少ないのかもしれません。

年収が高い企業

年収が高い企業というと、ついつい大企業を思い浮かべてしまいますが実は中小企業でも年収が高い企業はたくさんあります。中小企業のランキングは就職四季報の「優良・中堅企業版」から見ることができます。年収が高い中小企業の業種は様々ですが、中には従業員数が110名にも関わらず平均年収が2000万円を超えているという企業もあります。これらの企業の中には成果報酬制度をとっている企業もあります。

残業が少ない企業

続いて、残業が少ない企業の探し方をご紹介します。まず、残業が多い企業はみなし残業制をとっていることが多いです。みなし残業とは、あらかじめ基本給に残業代数十時間分を含ませることを指します。大抵の場合、このみなし残業で定められている残業時間よりも長く働くことが多いです。また、離職率が高い企業も残業時間が長い可能性が高いです。
その他にインターネットでは残業時間が少ない企業のランキングが一覧になっていることもあります。そういった企業の中から、さらに年収が高い企業、離職率が低い企業を選ぶのがおすすめです。
一方で、みなし残業制をとっている会社でも21時完全退社など退社時間が指定されている会社は比較的残業時間が少ない傾向もあるので、企業の就業時間もチェックしてみてください。

残業が少ない業種・業界

残業が少ない業種・業界には医療機器メーカーのルート営業、信販・クレジット会社、その他BtoBの営業などがあります。

有休取得率が高い企業

続いて、有休取得率が高い企業の見分け方をご紹介します。有休取得率は付与された有休の日数に対して実際に取得できた有休の日数を計算したものです。
そのため、元々付与されている有休の日数が少ない場合は有休取得日数が他社に比べて少ないとしても有休取得率が高くなることがあります。企業の有休取得率はランキングを様々な経済誌が発表しているためそのランキングを参考にするのがおすすめです。

有休取得率が高い業種・業界

有休取得率が高い業界として挙げられるのが自動車業界です。ランキングのトップ10はほとんどが自動車メーカーや自動車部品メーカーなどが占めています。その他、重機などの製造業も有休取得率が高い企業にランクインしています。
また、金融業界は普段の休日がカレンダー通りでお盆・年末年始の休みがない代わりに有休の付与日数が多いという事情もあります。そのため、金融業界の有休取得率は低くなっているという場合があります。

大手だけじゃない。自分に合った優良企業を探そう

このように、大手ではなくとも年収が高い、離職率が低い、残業が少ないという優良企業は多数存在しています。知名度に踊らされることなく、こういった「隠れ優良企業」もきちんと探し、自分に合った企業を見つけましょう。