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面接官の質問にどこまで答えるか
面接官の質問にどこまで答えるか

面接で質問に対してどこまで具体的に話していいのか。この悩みは多くの就活生が抱えているものではないでしょうか。就活に関する書籍やインターネットには、面接で長く話しすぎないようにと書かれています。かといってあまりにも端的だと会話がぎこちなくなってしまうのも事実です。この「どこまで話すべきか問題」をどう乗り越えるべきか、解説します。

こんなにある!長く話すことのデメリット

質問を聞いていないと誤解される

話が長いときは多くの場合、質問の内容から脱線していることがあります。質問と関係のないことまで話してしまうと、面接官から話を聞かない人間だと評価されかねません。

アピールできる回数が減る

面接は数十分という限られた時間の中で、自分の人となりを社員にアピールする必要があります。1つの質問に対する回答が長すぎると、全体の質問回数が少なくなってしまい、アピールの機会も減ってしまいます。
質問によっては、面接官に評価してもらえる答えを言える可能性もあります。さまざま質問をしてもらい、自分を知ってもらうチャンスを増やしましょう。

面接官が内容を覚えきれない

人の話を長い間ずっと聞いているのは楽なことではありません。さらに面接官は、前後の時間でほかの学生の話も聞いています。そのためこちらが長く話しすぎると内容をほとんど覚えてもらえません。

面接の受け答えの基本

1分をめどに話す

1つの質問に対しては、長くても1分を目安に伝えましょう。もちろん端的に答えられる部分は一言で伝え、ガクチカや自己PR、志望動機などその理由や背景を答えるのに時間がかかるような答えを1分程度で伝えて下さい。
先ほどの面接全体の質問回数と面接官の集中力という点からも、特にしゃべりすぎてしまう方は意識してみて下さい。

結論ファースト

大学のプレゼンでも、ビジネスパーソンになってからでもこの結論ファーストは常に求められます。しかし面接という場だと緊張して忘れてしまうこともあります。話のテーマを最初に伝えないと何が言いたいのか自分でもわからなくなってしまい、結果的に話が長くなることもあります。
普段から結論ファーストを意識して、面接本番でも落ち着いて受け答えできるようにしておきましょう。

一つの質問に対して言いたいことは3つまで

3種の神器や石の上にも三年など、人は「3」という数字を好む傾向があると言われています。ビジネスの場ではこの3の法則を利用することが多く、もちろん面接でも応用することができます。
もし志望動機を伝える時に理由が5つなど多すぎる場合、面接官は覚えてくれません。多すぎず少なすぎずを目安に理由は多くても3つに絞りましょう。そのためにも伝えたいことをまとめ、内容が重複していないか、ズレていないか確かめることが必要です。

どこまで具体的に話すか見抜く方法

1分以上話す場合は面接官から事前に伝えられる

話す時間は1分が目安とお伝えしましたが、場合によってはそれ以上になることもあります。例えば、
「自己PRを2つ教えてください」
「学生時代に頑張ったことをより具体的に教えてください」
といったような、質問の時点で回答が長くなることを前提としているタイプです。こういった質問は、セットで「○○分程度で話してください」と面接官から指定されることが多いです。時間が決まっていればそれに合わせて答え、時間が指定されなければ1分半から2分の間に収まるようにするのがコツです。

どこまで話すべきか尋ねる

これは筆者が複数のキャリアアドバイザーから聞いた方法です。一見そんなことを聞いて大丈夫なのか不安になりますが、あくまで前提条件を確認するだけなので問題ありません。
その聞き方として、例えばガクチカを答える際に、始めに頑張ったことやその結果を一言で伝えます。その後に、
「具体的に申し上げてよろしいでしょうか?」と聞くことで、そのまま話を続けるべきかどうか判断することができます。

会話の流れから面接官のタイプを見抜く

一口に面接官と言っても、質問の仕方や雰囲気などはバラバラです。これは質問にどこまで話すべきかという問題にもあてはまります。話をすべて聞いてから質問する面接官がいれば、学生に端的に答えさせて、気になったことを逐一聞いてくるというタイプの面接官も存在します。
このような人による違いに対しては、こちらからどこまで話すか聞いてしまう方法のほかに、会話のやり取りから察するというテクニックがあります。一例ですが、質問に対して一言で端的に答えたときに面接官のリアクションが無く、一瞬の沈黙が生じた場合はもっと具体的に話すべきであるということが分かります。
会話の間や雰囲気から具体的に答えるか否かを見分けるこの方法は、面接官と対話をしているという気持ちで話すことがポイントです。

面接官と「会話」をするためにも面接練習をしておく

頭の中で言いたいことが固まっていたとしても、本番でアウトプットできるとは限りません。本命企業の選考前に面接練習を行って、自分がしゃべりすぎていないかを確認し、質問にどこまで答えればいいのかという状況を実際に経験しておくことで、本番でも落ち着いて答えることができます。