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選考解禁
選考解禁

就活において選考解禁日は、いわば「就活の正念場」です。大手企業の選考が正式に解禁となり、内定も出始めます。6月1日の、就活生の目まぐるしい一日を取材しているニュースや新聞記事を見たことあるかもしれません。正念場となる6月1日以降をより良いものにするためのノウハウをこの記事で紹介していきます。

選考解禁日とは

経団連が定める指針で面接などの選考が解禁される日

東証一部上場企業を中心に構成された、日本経済の中心ともいえる「経団連(日本経済団体連合会)」は、新卒採用選考に関する指針を定めています(2021年度入社の選考から廃止)。
その指針において、経団連は、採用に関する広報活動、選考活動を開始する日をそれぞれ3月1日、6月1日と定めています。経団連加盟企業は、この開始時期を厳守することが求められています(裏で早期に選考が行われるなど形骸化している)。

事前接触のあった人に内定が出始める

前述したように、経団連の指針は形骸化しており、選考が解禁される6月1日以前に、何らかの形で企業が学生に接触するケースは多々あります。
例えば、インターン経由で早期選考が行われていたり、面談やセミナーと称して面接やワークなどの選考を行ったり、リクルーターによる選考が行われていたりです。企業は優秀な人材を囲い込むために、あくまでも選考とは言わず、指針を守っているように見せます。そして、あの手この手で学生に接触を図り、裏で選考を行います。
そして、6月1日以降は表立って内定(正式には内々定)を出すことができるため、選考解禁と同時に一気に内定が出始めるのです。

企業による引き止めが本格化

企業は内定を出した学生に、辞退せずに入社してもらうために必死です。あの手この手で学生を拘束し、自社に入社を決めてもらおうとします。以下、実際に見られる方法です。
・内定者懇親会を開催
・内定者研修と称して学生を拘束
・研修旅行を実施
・人事の目の前で他社の選考辞退の電話をさせる
・最終面接後、結果を連絡するかもしれないからと本社の近くで待機することを要求
・内定承諾後、飲み会を開催
・内定者をもてなし、良心に訴える
・内定辞退しないよう強迫
以上のように、身体的に拘束する方法と、心理的に拘束する方法に分けられます。

選考解禁を制すためのポイント

選考解禁となる6月1日以降を後悔なく、満足したものにするために押さえるべきポイントを紹介していきます。

企業の優先順位をつける

企業によって、選考の予約を電話で行う場合があります。限られた日程しか用意してもらえない場合もあります。他社の選考が入っていた場合に、どの企業を優先するかを電話口で素早く判断するためには、優先順位を付けておかなければなりません。後悔しないためにも、OB・OG訪問などを通して企業を深く理解し、優先順位を付けておきましょう。

スマホにシビアになる

就活生はスマホにシビアになっておきましょう。解禁日より前でも、企業からはさまざまな案内がメールや電話によってなされます。面接の予約は基本的に先着順です。自分にとって最適なスケジュールを組むためにも、できるだけ枠が埋まる前に予約をしたいところです。
また、解禁日以降は、電話での案内が増えてきます。選考終了後、当日中に選考結果と次の選考の案内がなされるケースも多くあります。非通知で電話を掛ける企業であれば、折り返すこともできません。解禁日以降はできるだけいつでも電話に出れる体制を取っておきたいところです。

選考間は時間に余裕を持つ

解禁日以降は、選考が一日にいくつも入ることになります。その際、選考と選考の間の時間には余裕を持つことを強くおすすめします。
選考が長引くことは十分考えられますし、電話が遅延することも考えられます。また、前の選考が思い通りにいかず、気分が落ちてしまうかもしれません。
しかし、十分な時間を取っておけば、選考に遅刻することも防げますし、気持ちを切り替えることもできます。
実際に筆者も、午前中の選考が思い通りにいかずに沈んでしまったのですが、3時間の余裕があったため、美味しい昼食を食べ、スターバックスでゆっくりして気持ちを切り替えることができました。どんなに会場が近かったとしても、最低でも1時間半~2時間程度は開けることをおすすめします。

場所の確認と移動手段の把握

選考が行われる場所や、そこまでの移動手段は入念に確認しておきましょう。企業のオフィスではなく、貸し会場で行う場合もあります。万が一迷ったり、遅れそうになったりすると絶対に焦ります。選考に平常心で臨むためにも、会場の最寄り駅はどこで、何口から徒歩で何分なのか、どの電車を使えばよいかまで調べておきましょう。

これは持ち歩こう!

就活生が持ち歩くべきモノを以下に挙げておきます。
・スマホ・・・選考通過結果や選考予約で必須
・スマホの充電器・・・スマホの充電が無くなったら致命的
・スケジュール帳・・・選考日程を管理する必要性
・折りたたみ傘・・・突然の雨でスーツが汚れるかも
・十分なお金・・・選考が長引きタクシー移動が余儀なくされることも

選考解禁まとめ

就活解禁以降は、企業と同様、就活生は最高レベルで忙しくなることでしょう。気持ち的にも余裕がなくなるかもしれません。一日にいくつもの選考を受けるという経験をそこで初めてするという人も少なくないはずです。一生に一度の就活はより良いものにしたいですよね。この記事で紹介したポイントを押さえて、後悔のない就活を送ってください。