就活 簿記
就活 簿記

就活のために簿記を取得している、あるいは何となく将来役に立ちそうだから勉強しているという学生の方は少なくないと思います。今回は簿記という資格は役立つのかという疑問に、就活と社会人の2つの側面から解説します。

簿記の「資格」は就活であまり重視されない

必ず有利になるわけではない

こちらの記事で述べられているように、レクミーに登録しているトップ企業内定者は資格をもっていないことが多いです。
参考記事はこちら:就活・就職に資格は必要なのか

また、簿記は2級までであれば商学部や経済学部生なら数か月勉強すれば取得できてしまいます。しかし、簿記を持っていることをESに書けば面接官が興味を持って質問してくる可能性もあるので、すでに資格を持っているのならアピールしましょう。

就活のために勉強するのなら英語の方がおすすめ

簿記2級の取得に必要な勉強時間は100時間と言われています。もし就活直前になって何となく簿記の勉強に100時間費やすのなら、英語の勉強や選考対策に時間を当てる方がおすすめです。大手企業は海外展開を進めており、英語スキルは今後ますます求められます。そういった意味でも簿記より汎用性の高い英語の勉強に注力するのがベストです。
また、WEBテストが苦手なのに簿記の試験勉強を始めるのは本末転倒です。加えて日本の採用形式はポテンシャル採用なので、入社後いかに活躍してくれそうかを評価しています。そのため、面接官にどれだけ自分をアピールできるかが重要になってきます。面接が不安な方はある程度数をこなして慣れておくためにも、選考対策に時間を使うのが内定への近道です。

簿記の「知識」はビジネスマンに求められるスキルである

前述の内容と矛盾しているように感じますが、ここでは簿記という資格についてではなく、会計における簿記の「数字」を理解するための能力についてご説明します。

ビジネスマンの三種の神器の1つ

ビジネスマンの三種の神器という言葉はご存知でしょうか。近年、社会人に求められると言われている3つのスキル「英語・IT・簿記」の総称です。英語とITに関しては、グローバル化とITビジネスの隆盛からその必要性は理解できます。そこになぜ簿記が含まれるかというと、会計において数字を読み取るスキルはどのビジネスマンにも求められるからです。例えば営業職であれば、顧客の財務諸表(簿記における企業の経営・財政状態を示す表)を読んで提案方法を柔軟に変えることができます。人事が扱う社員の給料などの人件費も簿記が大きく関わっています。そういった意味でも、資格とまではいかなくても簿記に関する知識を持っているだけで大きなアドバンテージになります。

特に財務3表は理解しておくと便利

財務3表とは、財務諸表の中でも特に重要な「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3表を示す会計用語です。企業はお金を集めて投資を行い、利益を生む組織です。財務3表にはこの3つのフェーズが記されています。つまり財務3表を理解できるようになれば、企業のお金の流れを読み取ることができるのです。財務3表については多くのインターネットで詳しく解説されています。かなり基本的な知識ですが、これを利用すればなぜあの企業はニュースで話題になっているか理解することができます。さらに自分が働く企業の3表を新人のうちから見ておくことで自社をより理解し、中堅社員になってから経営者に近い視点をもって働くことができます。

業務で簿記の知識を使う機会が多い業界・職種

コンサル業界

コンサルは顧客の業務改善やプロジェクトを遂行するのが仕事です。そのためには顧客の経営状態を知らなければなりません。どこから利益を出してどのような投資活動をしているのかを知るためには、簿記の知識が必要です。実際、BIG4と呼ばれる外資系大手総合コンサル4社では入社3年以内に簿記2級の取得が求めらると言われています。

金融業界

証券や銀行では、簿記の資格自体が絶対に求められるということはあまりありません。しかし証券では外務員試験で、銀行では銀行業務検定で財務諸表の読み取り方が出題されるなど簿記の部分的な知識が必要になります。中には簿記の資格が昇進の条件になっている企業もあります。

経理・財務・会計

当たり前の話になってしまいますが、経理や財務の部署で働く場合は簿記の知識が関わってきます。ただし入社してから簿記の知識を覚えて行けばいいという方針の企業も多くあるので、必ずしも入社前に資格が求められるというわけではありません。就活中からこういった部署を希望し、簿記の資格を持っている場合なら積極的にアピールしておきましょう。

簿記は役立つけど必ず必要なわけではない

簿記の資格を取得するとまではいかなくても、世の中のお金の流れを知るという意味で簿記の知識は非常に役立ちます。
就活が終わってから時間のあるうちに、社会人の基礎知識として軽く簿記に触れておくのがおすすめです。