一橋大生の就活体験記
一橋大生の就活体験記

企業の方と話せる座談会では有益な情報を聞ける機会が多数あります。しかし、その場を活かせず質問できないこともあるはずです。この記事では、筆者の実践していた具体的な質問の仕方を紹介します。解決方法が具体的なので、就活生の方もすぐに実践できるはずです。

差が出る社会人との座談会の使い方

社会人との座談会の有効活用法

座談会の時間でどう質問しても盛り上がらないことがあります。何を聞いていいのか分からず、質問をひねり出しても自分のためになる質問ができているのかわからないという経験はないでしょうか?私はあります。会社側としては忙しい社員の人に参加してもらっているので、その人にしか聞けない質問をしてほしいというのが狙いとしてあるわけなのです。
質問の方向性にはいくつか押さえておくべきポイントがあり、要点をついた質問ができれば、ためになる話を聞くことができます。私が実践していた座談会テクニックをご紹介します。

座談会で有効だった質問とそのタイプ

聞いておいてよかった質問と、その理由をご紹介します。
・「生きるために働いているというのが第一にあるとは思いますが、そのうえで強いて挙げるなら今の夢や目標はなんですか?」
その人の目標を聞くことで人生観やその職場でのキャリアの描き方などがわかり参考になります。人の人生観を真面目に聞く機会は中々ないので、良い経験です。
その人の人生を断片的に聞く質問はためになると私は思いました。


・「今の部署で尊敬できる先輩はいますか?」
仕事が大変でも、その部署で目標となる人がいる会社は良い会社だと私は思います。その人が何を目標に、どんな姿を憧れにしているのか聞き出しましょう。
就活ではよく自分の夢などを聞かれますが、日々の業務では毎日毎日夢をもって働いているわけではありません。
その代わり、ミドルサイズの目標を掲げてみなさん頑張っています。「尊敬できる先輩」というのはその目標像である可能性が高いので聞いておくと参考になります。


・「仕事が苦しいときどうしてますか」
厳しい質問ですが、苦しいときにどう乗り越えているのかきくとのちのち良いでしょう。


・「育休・産休はきちんととれますか?」
女性だけでなく、男性もとれる会社はしっかりしている会社だと感じました。


・「休日は何をしていますか?」
休日どうやって過ごしているのかも聞いてみるとよいでしょう。自分がその会社で働いた時の様子を想像できます。

気づきましたか?

全社的なことを聞く質問が一つもないですよね?
たとえば、「御社はこのように考えているようですが、他社と違うのはどこですか?」などという全社的な質問が散見されますが、一社員に聞いてもためになる回答は返ってきません。
なぜなら、その方が経営企画のような部署で働いているとは限らないからです。
座談会で意識すると良いのは、「自分が働いたらどうなるのか」を想像して質問することです。常に、働く人の目線に立って質問できるかどうかを私は重視していました。
ポイントは「座談会は自分の人生観を他人のそれと照らし合わせるために使う」ということです。
社員を「会社の人」として見る前に、一人の「人生の先輩」としてみると聞いてみたいことも自然と出てくると思います。

攻めの質問

今まで紹介したのは守りの質問であり、「柔」の質問です。では攻め(剛)の質問はなんでしょう?それはやはりその人の業務に焦点を絞った質問です。
業界の他のプレイヤーとの折衝で難しいと感じる部分や、全社的な方向性に感じることなど、頭を使った質問はかなり攻めている質問です。以下は実際に私がひねり出した質問です。


・対造船
「世界には大手の船会社がいると聞きました。マースクなどです。彼らはとにかく規模で勝負している印象を受け、業界全体も規模がモノを言っているようにも感じます。モノを届けるという意味ではどの会社がやっても変わらない中で、御社が他と差別化している点を働いていて感じることはありますか?」
きわどい質問ですが、自分が働くとなると、会社が吸収合併される可能性も無きにしも非ずなので、聞いておきたかった質問です。
究極的に言えばモノを移動させるだけの物流において、「差別化」という難しい部分に切り込んだかなり攻めの質問です。


・対商社
「ネームバリューを武器に転職される方も多いと思いますが、内部からみていて転職することについてどう考えていますか?どういうタイミングで転職したいと思うと考えられますか?」
聞いてもよさそうな雰囲気だったので聞きました。まだ働いたことの無い時分で聞くのは難しいですが、どういうときに転職したくなるのか参考程度に聞いておくのは自分のキャリアを考える上でも攻めの質問になると思います。


・対半官半民
「パブリックなマインドをもって仕事をするというイメージがわきません。働くうえでは実際にどのように意識されているのですか?私としては、毎日それを意識しながら働くというのはあまり想像がつかないのですが。」


会社が抽象的なワードで自社を宣伝することは多々あります。下手をすると上げ足をとるような言い方になるので、気を付けながら聞きました。しっくりこないものはしっくりこないので、そういう時は素直に質問します。本来わからないこと、理解できないことを聞くのが質問の役割なので。

まだまだありますが、どれも守りの質問と違って、自分の聞きたいと思ったことを聞いています。攻めの質問で返ってきた回答で会社のイメージができた会社もあるので、今でも座談会で聞いておいてよかったと感じています。

高等テクニック

ここから先はかなり高等テクニックで、私の本気です。二つほどよく使っていたテクニックを紹介します。
・あえて人事部の視点に立つ
「人事からすると~さんの経歴は海外でも活躍できる社員を育てているように感じるのですが、ご自身でそのように感じることはありますか?」
大企業では自分のキャリアを最終的に決定するのは人事です。社員はその意向をくみ取りつつ働きます。そこに切り込んだ質問はかなり突っ込んでいます。
自分の意向がキャリアに反映されているのか聞きたいときに使っていたテクニックです。


・性格的な部分と業務の関係を聞く
「~さんからは~のような印象を受けるのですが、会社でそれが最大限活かされていると感じますか?」
その人の性格的な長所が会社の業務でどのように活かされているのか先輩から聞く質問です。パーソナリティと業務との関係を聞くのはよく私がやっていた方法です。
自分のパーソナリティが活かされる職業につくことのできる社員さんが多いか知りたいときに聞いていました。

まとめ

座談会ではまず上記で上げた守りの質問ができるようにしましょう。その後、少し深い質問をしましょう。ポイントは、会社に質問するのではなく、そこで働いている社員に質問をしているんだという意識です。相手の立場に立って積極的に質問しましょう。全力で質問することはかっこいいことだと私は思います。