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一橋大生の就活体験記
一橋大生の就活体験記

就活中は情報収集もまた課題となります。新聞を読むなどの取り組みが一般的に行われているようです。この記事では、筆者の経験から、就活中のユニークな情報の集め方、そして効果的な情報の使い方を紹介しています。社会人になっても活かせる部分もあるので、ぜひ活用してください。

情報の利用法、そしてその先の逆質問へ

情報収集にもこだわりを

情報の仕入れ方は色々あるはずですが、手軽さからか、ほとんどの学生は似たような情報を見ています。
同質化することは悪いことではありませんが、就活において差をつけるのであれば見直してみても良いでしょう。
特に得られた情報をどう使うかという点は、マジメに考えた末のこだわりがあります。
ぜひ一読してご確認ください。きっと逆質問にも活かせるかと思います。

新聞はとにかく短時間で読み込む

その日のニュースに対して、自分の意見を持っておくことを習慣づけることが大事です。
会社訪問や座談会、セミナーがある日には、質問として聞いておきたいことがないかを探しておきました。(実際に新聞を切り取っても、何も質問できなかったこともたくさんあります。)

若者の情報の仕入れ方自体も実は話のネタ

みなさんは普段就活のために情報をどうやって仕入れていますか?
Twitter,Facebook,InstagramなどのSNSやニュースアプリから仕入れている人も多いですよね。
今回は私が実践していた就活向けの情報の仕入れ方をご紹介します。


・Youtubeの関連動画をひたすらあさる
情報収集というと本を読むなどの堅苦しい方法が頭に浮かびやすいですが、動画を見るのも十分に有効です。
要はどのような目的をもって収集するかが違うだけです。エンターテインメントとしてではなく、「勉強」として動画を視聴する習慣を私はつけていました。
例えば、物流志望の人は、物流の動画を探しましょう。今までのドキュメンタリーを空いている時間に見るだけで、立派な業界の歴史が頭に入ってきます。
まず、そんなことをやる人がいないので、差別化のポイントです。


・言語を変える
検索言語を変えるというのも重要です。英語が使える人はそれだけで複数の視点から調べることができます。
その会社が世界レベルではどのような立ち位置なのかわかります。大企業のメーカーは海外の売り上げが大半を占めていることもあるので、海外での立ち位置を知っていることは企業を選ぶうえでも大切です。


・論文を拾い読みする
もしも行きたい企業がかなりマニアックな業界なのであれば、それなりに知識をつける必要があります。本も良いですが、Google Scholarなどで論文を20~30本読めばそれだけで、かなりの知識がつきます。一日5本、それを三セット、と決めるだけで圧倒的な業界知識がつきます。隠れマッチョらしいやり方です。


・店にいく
小売業などでは店に行くのが一番の情報収集です。小売業に関しては私の体験談ではないですが、自分の目で見ることは大切にしていました。金融を見る際には、支店を数店みると勉強になりました。


私が思い出せる範囲で実践していたのは以上ですが、みなさんも自分の情報の収集方法を洗い直してみましょう。他の人と同じ情報収集の仕方をしていると皆さんがどんなに優秀でも、時間の制約上同じような情報しか得られない可能性があるので、注意してください。人と同じトレーニングをしていれば当然同じ結果になります。

マジメ系大学生の情報の使い方

時事ネタの使い方

時事ネタの使い方でよく実践していたのは、「関連する記事は導入で使う」というものです。
総合商社のOB訪問で国際税務を担当する社員の方が出てきたときのことでした。その二日前に、新聞で国際税制に関する各国間の協力についての記事が出ていました。
アイスブレイクで、「最近税制で各国の税務当局が協力しているという記事を目にしたのですが、そのような変化が起きると総合商社では何か特別なことをするんですか?」という質問をしました。
質問の仕方にはいくつかありますが、就職活動中の質問で、時事ネタを使うときに私はいつも一つのことを守っていました。
「ネタは新鮮に、態度は謙虚に」
要は、ネタは常にできるだけ新しいものを使うことが重要です。
一方で、その記事に対しての知見は社会人の方のほうが深いので、謙虚さをもって質問するというものです。
謙虚さを意識し、時事ネタを効果的に使うというのがポイントです。

一次情報は使わない癖をつける

就活生の多くが絶好のアピールチャンスで、その会社に関する情報のアンテナの高さをアピールします。
しかし、重要なのは質です。そのときのポイントは
「一次情報は使わない癖をつける」
というものです。「一般的には~と言われている」、「~という考え方もある」、「~という政府の施策がある」などの情報を挟んでもあまりアピールになりません。自分がそれに対してどう考えているのかを端的に述べることで初めてアピールになります。この癖をつければ、座談会や実際の面接での逆質問でも、質の高い情報の使い方ができるようになります。

質問のパラドクス

ここで一つ申し上げておかなければならないことがあります。
それは「質問の質をあげるためには質問の質を追ってはいけない」というものです。


経験から言うと、質問に関しては「質と量を同時に追うこと」で、質が上がります。なので、最初は的外れな質問だと分かっていてもある程度質問の回数を人よりも多くすることを意識してください。
これは幸いなことに相手さえいればいつでもできます。勇気のある人は合同説明会でもできますし、社員との座談会でも質問の機会はあります。


私は所属ゼミでも毎回必ず一回は質問するという「自分ルール」を作っていました。質問の回数を増やしつつ、質をあげていく。それが最終的に時間制限のある「逆質問」で最大限自分をアピールすることにつながります。

まとめ

情報に対してどれだけ深い考察ができるかは個人の能力によります。一方で、偏った情報源から情報を取り続けると、人間も偏ります。
幅広い情報源から、常に新鮮な情報を取ってくることが、時間のある学生の特権だと私は思っています。
今日からでも質問をするトレーニングを積んで、最後の逆質問でキラリと光る質問をできるように訓練しましょう。