就職活動を進める上で、正直気になる「福利厚生」。
企業の福利厚生は、社員が安心して働ける環境を提供し、長く続けやすい職場であるかを判断するポイントにもなります。
しかし、「福利厚生」と一口に言っても、その内容は企業によってさまざま。住宅補助や健康サポート、リモートワーク制度や育児支援など、どの制度が充実しているかによって、働きやすさや生活のしやすさは大きく変わってきます。
本記事では、「福利厚生まとめ⑬サービス」と題し、Top企業の中から3社ピックアップ!企業ごとの福利厚生情報をまとめ、そのポイントを紹介します!
企業選びの参考にしていただき、自分に合った職場を見つける一助となれば幸いです。
Summary
【オリエンタルランド】
〇基本情報
休日、休暇
・年間休日123日 ・年次有給休暇(初年度14日付与) 産前・産後休暇、配偶者出産休暇、結婚休暇、生理休暇、妊娠中等の通院休暇、妊娠中等の特別休暇、子の看護休暇、介護休暇、忌引休暇、病気有給休暇、その他(育児休職等)
勤務時間
9:00~17:30(所定労働時間7時間30分/休憩60分)
社宅、寮の有無
独身寮あり
福利厚生等
社会保険完備、退職金制度、カフェテリアプラン、財形貯蓄制度
〇ここがポイント
「多様な働き方の実現に向けて」
株式会社オリエンタルランドでは、従業員が仕事と生活の調和を図るための取り組みとして、育児休職、子の看護休暇、介護休職、介護休暇、病気有給休暇(家族の介護事由でも取得可能、年次有給休暇から最大60日の積み立て)などの各種制度を整えています。 社員に対しては、業務内容に応じてフレックスタイム制や在宅勤務制度、半日・時間単位の有給休暇を導入しています。 パークのオペレーションを担うテーマパークオペレーション社員については、社員の制度の中で適用可能なものを準用しています。
「仕事と子育ての両立支援策」
当社では、従業員が仕事と子育ての両立を図れるよう、さまざまな制度を整えるとともに、従業員の相談に対応する相談窓口を設置し一人ひとりの状況にあわせた支援をしています。 妊娠・出産時においては産前産後休暇や配偶者の出産時に取得できる配偶者出産休暇(有給、最大2日間)を導入しています。
育児休職からの復職後は、育児時間、育児のための勤務時間短縮、所定外勤務の免除、深夜勤務の免除、休日勤務の免除、子の看護休暇(最大7日)などの制度を利用することができます。また、授乳期の従業員のために、落ち着いた環境で搾乳ができる施設「マミールーム」を設置しています。
復職支援施策としてはシフト勤務社員に対して勤務時間を固定・短縮するミドル復帰プログラムを導入しています。そのほか、共働きの社員等を対象にしたベビーシッター等の育児補助金支援施策を導入しています。 さらに、企業主導型保育所「キッズビレッジあるぶる」を開園し、常時保育だけでなく一時保育の対応をするなど、時間的な制約がある中でも成長し、中長期的なキャリアをより描きやすくなるよう、社員やテーマパークオペレーション社員の復職を支援しています。
【JTBグループ】
〇基本情報
休日、休暇
年間休日数116日以上(週1日の法定休日とその他休日を各人指定)、年次有給休暇、結婚休暇、産前産後休暇、妊娠休暇、子の看護休暇、介護休暇など
勤務時間
1日7時間30分を基本とし、勤務個所により異なる。
社宅、寮の有無
ー
福利厚生等
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金、共済組合、確定給付企業年金、確定拠出年金
〇ここがポイント
「もっと柔軟に働くために」
・ふるさとワーク 転居が必要な遠方の事業所へ異動になったときでも、生活の拠点として登録している「居住登録地」を離れることなく、テレワークをベースにする働き方です。これにより、単身赴任とならずに家族と過ごすことも可能となります。
・テレワーク制度 在宅勤務を中心としたテレワーク制度が浸透しています。また、新たな働き方・休み方の推進を目的として、ワーケーションも積極的に推進。実施場所として、これまでのハワイ・沖縄の現地事業所に加え、休暇中の滞在先宿泊施設などにも適用拡大しました。
・勤務日数短縮制度 これまでの「週5日勤務」という一律的な働き方にとらわれることなく、社員の希望に応じて年間の勤務日数を選択することができます。育児や介護などの理由がなくても申請することができ、年間勤務日数は5つのパターンから選択可能。給与は勤務日数に応じた支給となります。
・フレックスタイム制度 コアタイムのないフレックスタイム制度を導入しています。定められた範囲の中で出退勤の時間を自律的に決めることができ、育児などにも対応しやすくなっています。 ※グループ会社や業務によって異なる場合もあります。
「自律的な成長のために」
・副業ガイドライン 「活躍の場を広げたい」「さまざまな分野の人とつながりたい」「仕事で培った能力を社外で活かしたい」などの理由で副業を行う社員が増えています。価値観の多様化や環境変化を踏まえ、働き方の基本的なルールや副業時の留意点の周知を目的に、新たにガイドラインを制定。副業を通じて自己実現や社会貢献を果たし、会社と社員双方の成長につながる前向きな制度活用を尊重します。
・自己成長支援休職制度 社員自身の自己研鑽意欲の高まりを踏まえ、自己成長に取り組む社員を推奨することを目的とした休職制度を新たに制定しました。「ビジネススキル向上や国家資格取得に向けた専門スクールへの通学」「語学力向上に向けた海外留学」など、会社が指定する事由により、3ヶ月以上最大2年間まで休職することができます。
【ユー・エス・ジェイ】
〇基本情報
休日、休暇
年間120日(月平均10日)、年次有給休暇(初年度15日、最大20日)、産前・産後休暇、育児休業、介護休業など
勤務時間
【パーク勤務者】土日祝含む早番・昼番・遅番の7時間45分勤務のシフト制
【オフィス勤務者】土日休みを中心とした7時間45分勤務です。配属先によってシフト制やフレックスタイム導入
社宅、寮の有無
なし
福利厚生等
ー
〇ここがポイント
「パーク招待券」
パークの無料招待パスや、割引価格でスタジオ・パスを購入できるクーポンを定期的に配布しています。(対象者は勤務時間など諸条件に準ずる)これらのパスやクーポンを活用して家族や友人をパーク=職場へ招待できます。
「両立支援」
・妊娠・出産・育児・介護などのライフステージやライフイベントに応じ、従業員がキャリアプランを継続していけるよう、会社としてサポートしています。働きやすい職場環境を作ることで個々のワークライフバランスを実現し、その結果、会社にとって人材の活性化となり、業績の向上につながることを目的とします。
・男性62%・女性95%の育児休業取得率 当社の育児休業取得率は、男女ともに高い取得実績となっています。女性社員の取得率は2023年度には100%。男性社員も政府が掲げる目標値「2025年までに男性の育休取得率30%」を例年大きく上回り、複数回の分割育休に以外に、出産特別有給休暇・年次有給休暇等を上手く活用した「各自のライフプラン」スタイルが増加しています。
・サポート休暇 疾病の通院治療または入院による休業や、介護、看護、会社が指定するボランティア参加等でも利用可能な「サポート休暇」を取得することができます。働き方にあった複線型の支援制度とともに、個々に寄り添った対応を心掛けています。
まとめ
いかがでしたか?企業の福利厚生は、働く環境やライフスタイルに大きな影響を与える重要な要素です。
特に就活生の皆様にとっては、自身の働き方や将来の生活設計に合った福利厚生が用意されている企業を選ぶことが、充実したキャリアと生活の両立に繋がります。この記事でご紹介したように、各企業は独自の福利厚生制度を整えており、基本的な制度からユニークな施策まで多岐にわたります。 就職活動では、単に「どんな制度があるか」だけでなく、その制度が自分の価値観や目標に合っているかをよく考えることが大切です。
ぜひ、この記事ををうまく活用し、自分に合った働き方を実現できる企業を見つけてください。 皆さんの就職活動が成功することを心より願っています!