就活生のみなさんは“営業”にどのような印象をお持ちでしょうか。泥臭く、体力勝負のようなイメージを持たれやすい職種ですが、ビジネスにおいてその存在は必要不可欠です。新卒を営業に配属して現場を叩き込む企業は多く存在しますし、ビジネスの基礎を担う“営業”を理解しておくのは非常に重要です。今回は“売れる営業”としてバリバリ活躍した元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが、営業の真髄とは何か語ります。
Summary
営業のないビジネスは無い
ビジネスにおいて、プロダクト(商品/サービス)を顧客に届ける導線上には必ず “営業”(セールス)という機能が必要になります。相手が一般消費者でも企業でも、誰かが自社のプロダクトを買ってくれなければビジネスは成り立ちません。ゆえに“営業”の無い企業は存在しないといっても過言ではないでしょう。近年驚異の成長を見せているアメリカ企業、テスラモーターズのCEOであるイーロン・マスク氏も著書でその重要性について触れています。
マーケティング(自然と売れていく仕組み作り)が発展しているアメリカでは、セールス(営業)はその下位概念という考え方が一般的です。しかしイーロン・マスク氏は「世界最高のプロダクトがあってもトップに立てるか確かでないが、世界最高のセールスがあればトップになれる」という旨のことを述べています。次世代を代表する企業ともいわれるテスラモーターズでさえ、セールスマネジメントにコミットすることを重視しているのです。
メーカーでも商社でもコンサルタントでも、そのプロダクトの価値を顧客に伝達し、理解させ、期待値を獲得しないことには売上は発生しません。要はどれだけ優れたプロダクトがあっても顧客がそれ自体の存在や価値を認知していなければ意味がないということです。また企業に勤めている以上、そのサラリー(俸給)は自社の売上に左右されます。プロダクトの“質”を高める戦略やマーケティングももちろん重要ですが、結局はセールスによって“量”を得る必要があるのです。
”売れる営業”とは
テレビドラマや漫画の影響か、多くの方は“営業”に対して「飛び込みでいらない商品を売りつけて帰っていく」というような何となく嫌なイメージを持たれていることでしょう。そのようなイメージを持たれても仕方ないような営業マンが存在することも確かですが、一方で一流の“営業”を見れば彼らからビジネスパーソンとして学ぶべきことは数多くあります。
“売れる営業”として活躍される方々の共通点のひとつに「仕事を楽しんでいる」という特徴が見られます。彼らは自身の仕事に誇りを持ち、それを他者と共有することに喜びを感じており、これは他の職種で活躍する方にも同様に見られる特徴です。「好きこそものの上手なれ」ともいいますが、仕事を楽しんでいるビジネスパーソンには自然と求心力が生まれます。超一流のビジネスパーソンには共通してそのようなマインドがあるといえるでしょう。「仕事を好きになる=“売れる営業”になる」というわけではありませんが、自身のパーソナリティやキャラクターと紐づいた“営業”を心がけている方は共通して売れている傾向があるそうです。
レクミーおじさんの「営業論」
最後に、Dell株式会社でインターンながらセールス全国1位達成や、ヤマハ発動機でカンボジア・ラオス地域でのバイク販売事業立ち上げ従事などの経歴をもつレクミーおじさんこと戸田さんがセールスで大切にしていることを(ほぼ)原文ママでお伝えします。
営業は商品そのものを売りこむのではなく、相手のニーズ(欲求)を満たすためにどのような価値を提供できるのか、それを提案するものといえます。営業職に配属されなくとも、この考え方を理解しているといないとでは成果に天と地ほどの差がでます。ぜひご自身の「営業論」の参考にしてみてください。
YouTubeで動画も公開中
ビジネスにおける“営業”の大切さについて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。本記事の内容はコチラの動画の後半部分(8:32~)でお話しています。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
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