就活中の学生でエネルギー業界を志望する学生の方もたくさんいらっしゃるでしょう。今回はinpex(国際石油開発帝石)で活躍される森さんのご経験を参考にしながら、エネルギーの仕事内容をご紹介していきます。我々の生活を支えているエネルギー業界について知識を深めてください。
Summary
エネルギーの仕事内容とは?
森さんはエネルギー業界のダイナミックさとグローバルに活躍できる環境に惹かれ、inpexに入社しました。エネルギーは世界各地で採掘・開発が行われておりますので、海外出張や駐在を通して各国と連携しながらプロジェクトを進めていくのが特徴です。
inpexにおけるエネルギーの仕事内容の概要
inpexの採用は、技術系と事務系の2種類です。そのうち事務系は3〜4年に一度ジョブローテーションが行われ、営業職とコーポレートの両方を経験します。ここでは特に営業分野に焦点を当ててご説明しましょう。まずinpexで取り扱っているのは、主に天然ガス・石油・再生可能エネルギーです。天然ガスや石油の場合、生産国から「このエリアから産出する可能性があるので開発しませんか?」といった入札がかかります。そして指定されたエリアの調査を開始し、実際にプロジェクトを進めるのか否かを決定するのが次のフェーズです。プロジェクトが始まるとプラントを建設するのですが、石油や天然ガスが出てくるまでには10年規模の長い年月を要することもあります。そうして産出したエネルギーをコスモ石油やエネオスなどの石油元売会社、電力会社、海外の企業に販売していくのです。
inpexのお客さんへの営業方法とは?
inpexのクライアントは何を基準にエネルギーを購入するのでしょうか。たとえば日本の客に石油を販売しようとする場合、コストは重要な判断基準になります。東南アジアの国と中央アジアの国では日本までの距離が異なります。そのため輸送コストも変わってくるので、予算に見合った提案をする必要があるのです。また森さんはタイミングも重要だと語ります。一口に石油といっても種類や品質はさまざまです。そのため客が今どの種類の石油を欲しがっているかという情報をキャッチしなければなりません。トレーダーのように毎日マーケット情報を確認したり、関係各所から直接情報を仕入れたりすることでアプローチ先を定めていくのです。昨日の情報が翌日には古くなってしまうので、スピード感が求められます。一方ガスの場合は長期的に営業活動を行います。ガスの開発には多額の開発費用が必要で、契約も10年〜15年と非常に長いです。投資判断をしてもらうためには、客側のリスクを取り払って納得させることが求められます。同じエネルギーではありますが、営業手法は商材によって大きく異なるのです。
inpexで得られるやりがいとは?
森さんは、ロンドン駐在中に中央アジアのカザフスタンの石油開発のプロジェクトを担っていました。このプロジェクトは2000年に入札が行われ、石油が産出されたのはなんと2016年です。先輩方はじめ多くの関係者の思いを受け継いでいたこともあり、初めてお客様に販売した時の喜びはひとしおだったそうです。1つの契約で動く額は数十億ですから、客も購入には慎重になります。また新しい油田から安定的に産出されるかどうかも気になることでしょう。契約に繋げるためには品質やコスト面で納得してもらうことはもちろん、一人の営業としても信頼されなければなりません。大規模なプロジェクトだからこそ困難な場面は多いですが、成功した際は大きなやりがいを感じることができるでしょう。
エネルギーの仕事で大切なことと業界のこれから
エネルギーの仕事で大切なことは案外、社会人として基本的なことです。Inpexがこれからの社会でどのような使命を負っているのかと合わせて確認しましょう。
inpexで仕事するときに必要なこととは?
inpexと海外は切っても切り離すことができません。日本と他国ではルールや常識、石油法といった法律まで異なります。海外での経験から森さんは自分一人できることの限界を知りました。大きいプロジェクトになればなるほど、現地のコンサルティング会社やローファームなどの専門家と連携することが大切になってきます。すべて一人で解決しようとするのではなく、チームをマネジメントする力が求められるのです。森さんはプロジェクトメンバーや取引先との関係構築で大切なのは、相手の国の言葉で簡単な挨拶をできるようにしておくことだと言います。これができているだけで相手の懐へ入っていくきっかけになるのです。inpexの仕事はグローバルでダイナミックではありますが、細部まで目を凝らすと対人関係が基礎になっています。世界のどこへ行ったとしてもまずは一人の人間として信頼される必要があると言えるでしょう。
これからの地球を考える使命
inpexはこれまでエネルギー業界で存在感を発揮し続けてきました。近年環境問題が叫ばれ、化石燃料に対する風当たりは強くなっています。そのような中、SDGsにも定められているように貧困地域へ安定的にエネルギーを供給する役目も負わなければなりません。現在、inpexは排出した二酸化炭素をそのまま地下に戻す取り組みなど環境に配慮した新技術にも向き合っています。inpexはこれからの地球を美しく、そして社会を豊かにする使命を担っているのです。
まとめ
エネルギーの仕事内容は規模が大きく、成功した暁にはとても大きなやりがいを感じられます。しかしその業務の細部には、どの仕事にも共通するコミュニケーション能力や情報収集能力などが宿っているのです。エネルギー業界に入社した方はそのような社会人としてのスキルを向上させ、これからのエネルギー業界を牽引していってください。
YouTubeで動画も公開中
エネルギー業界やinpexでの働きがいについてinpexの森さんと対談している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼【inpex】特別ご出演!エネルギーのお仕事の話ぶっちゃけます!