就活をする際に、自身のことを深く理解するために行われる自己分析。一般的には過去の経験を振り返って行われ、面接などでも自分がこれまで経験してきたことを題材に語られることが多いです。しかし今回は少し趣向を変え、“自分の将来から振り返って自己分析をする方法”をご紹介します。面接で自身の将来性をアピールするのにきっと役立つはずです。
Summary
自己分析の原則
一般的に、自己分析は過去の経験から自身の行動様式を紐解いていきます。企業人事がスクリーニング(選考・審査)を学ぶ際に使われる用語に、”Past behavior predicts future behavior”というものがあります。これが意味するのは、「過去の行動様式は将来の行動様式を予見する一番の証拠である」という原則的な考えです。
要は、その人が過去に行ってきたことは将来も行う可能性が高いということ。例えば時間に厳しい友人か、ルーズな友人どちらが待ち合わせに遅刻する可能性があるかと考えれば明らかに後者である、といったことです。この原則をそのまま受け取れば、“過去のことをよく振り返り将来の話をする”という順番になります。
自分の将来から振り返って自己分析をする
では、順番を逆にとって考えるとどうなるでしょう。先ほどは“過去のことをよく振り返り将来の話をする”という順番でしたが、ここでは“将来から振り返って現在の自分を語る”という順番で考えてみましょう。具体的には「将来こうありたい」とう理想を見つけ、設定し、そこと過去の積み重ねから成っている現在の自分のギャップはどれくらいありどのようなものか、それを探す作業です。
ひとつ例をご紹介すると、デベロッパー志望の就活生だったAさんは合同説明会などで何十人もの社員と話をする中で、目指したい社会人像を見つけ出し、説明会後に自身の自己分析に活かしていたそうです。自分が将来どうありたいかを探す自己分析の使い方のいい例です。
まずは理想像を探すところから
とはいえ、自分が将来どうなりたいかなどなかなか分からないでしょう。しかし仮置きでもいいので理想像を設定しておくことが非常に大切なのです。子どもが憧れのプロ野球選手の投球フォームや打法を真似するように、みなさん自身が社会に出たときにどんなビジネスパーソンになりたいかということを深く考えてみてください。自分のやりたいことであればどんなことであれ、そこに良し悪しはありません。
そのためにも様々な大人に会う機会を持ったり、雑誌や書籍から情報をインプットすることで、理想像の解像度をあげていくことをお勧めします。興味を抱いた業界や職種を見つけ、その中でもどのように活躍していきたいかを鮮明にイメージできれば、そこにたどり着くために必要な経験や方法を逆算することができます。それが説得力のある自己分析や志望動機にもつながるはずです。
YouTubeで動画も公開中
将来から振り返ってする自己分析の方法について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
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