社会人として満足のいくキャリアを歩んでいくには、どのようにキャリア形成を行なっていけば良いのでしょうか。今回はヘッドハンターとして活躍される高野さんをお招きし、若手のキャリア形成について詳しく教えていただきました。誤った選択をしないように高野さんの話を参考にしながら、ポイントを押さえて就職活動を進めていきましょう。
Summary
仕事ができる人とは
社会人になり重宝されるのは、仕事ができる人です。では、仕事ができる人とは具体的にどのような人なのでしょうか。仕事ができる人とは、仕事で結果を残せている人です。結果とは数字を残すなど定量的に言えるものであるほど良いです。また、単に結果を出すだけではなく、なぜ結果を残せたのかきちんと理解し説明できなければいけません。つまり、再現性のある仕事をすることが大切なのです。
キャリア形成を踏まえて最適な企業を狙おう
就職活動において大手企業への就職を希望される方も多いと思いますが、将来的に転職を考えているなら大手以外が狙い目です。反対に定年まで同じ会社で勤め上げようと考えている方は、大手企業を狙うと良いでしょう。
「大手以外」への入社が転職には有利
キャリアを築いていくうえで、最初にどの会社に入社するかはとても重要です。将来転職を考えている方は、大手以外の会社が狙い目です。大手企業では結果が数字に現れにくく、3~5年と短期間でジョブローテションを繰り返すため転職向きのキャリアを築きにくくなっています。転職を考えるなら投資銀行やITコンサル、あるいは成長産業の会社への入社がおすすめです。成長中の産業は需要が供給を上回るため、転職を有利に進めやすくなっています。
一社で勤め上げるなら大手企業が最適
転職せずに一社で勤め上げたいと考えている方には、大手企業が最適です。大手企業の場合は終身雇用を前提に人事も作られていることが多いので、大手企業を狙うのであれば転職は考えずに就職した方が良いでしょう。将来のキャリアを考えたうえで、自分にあった企業を探してみてください。
採用への第一歩は「一緒に働きたい」と思わせること
採用面接において何より大切なのは、面接官に「一緒に働きたい」と思ってもらうことです。どれだけ才能があってもアピール方法を間違えると、不採用となってしまう恐れがあるので注意してください。
若手の才能は見抜くのが難しい
一流の人事やヘッドハンターでも、若手の才能を見抜くのは容易ではありません。採用前にはそれほど期待していなかった人材が、想像以上に活躍するケースも珍しくないそうです。また、見極めが難しいゆえに才能ある人材を面接で不採用にしてしまうこともあるようで、一度不採用になった人が中途で入社し取締役になったケースもあるそうです。このように才能があっても不採用になってしまうことがあるため、面接では誤解を招かないようにアピールすることが大切なのです。若手の場合は話し方や言葉使いから、甘く見られることも珍しくないので注意が必要です。
面接での正しい振る舞いとは
面接官に誤解されないようにするには、TPOをわきまえて面接の場にあった話をすることが大切です。アピールするために、とにかくなんでも話せばいいというわけではありません。また、マウントを取るような言動は控えましょう。

市場価値の高い人とは
転職をするうえで市場価値は非常に大事です。市場価値が高いほど、多くの企業から声がかかり転職が進めやすくなります。ではどのような人が市場価値が高いのか、詳しくみていきましょう。
第二新卒者は比較的人気が高い
第二新卒採用を行う企業も増えているように、入社1~3年目の若手は市場でも比較的人気が高くなっています。若手のうちから転職をする人は珍しくなく、実際にメガバンクでも3年で3割程度が退職をしています。若手の場合は柔軟性があり成長も見込めるなど企業としても採用するメリットが多く、社会人としての基礎が備わっていれば転職に結びつくケースが多くなっています。
30歳以降はトップクラスの評価を得ていないと厳しい
30歳以降になると残念ながら、今まで従事していた業界と異なる業界から声がかかるケースは少なくなっています。ただし、エースとして活躍していた人やトップクラスの評価を得ていた人は業界を問わず高い評価を受けることが多く、転職をしてもきちんと結果を残すケースが多くなっています。
満足のいくキャリアを歩むには
満足のいくキャリアを歩める人もいれば期待通りのキャリアを歩めない人もいますが、満足のいくキャリアを歩むにはどうしたら良いのでしょうか。キャリア形成のポイントを紹介します。
会社に期待しすぎない
一つ目に大切なのは、会社に期待しすぎないことです。仕事をしていると自分の期待どおりに進むことよりも、期待どおりに行かないことの方が多いです。期待値が高すぎると、不満を感じやすくなってしまうので過度な期待はやめましょう。会社にばかり期待しすぎるのではなく、あくまで結果をだすのは自分なので自分がしっかり頑張ることが大切です。他責思考になるのではなく、自責思考で物事を考えると良いでしょう。
成長しそうな企業や会社を選ぶ
二つ目に大切なのは、成長しそうな企業や会社を選ぶことです。例えば、近年はインターネットの周辺業界は右肩上がりに成長を続けており仕事の需要も多いため、インターネットに関わる仕事をしていると自然と自身の市場価値も高くなります。納得のいくキャリア形成を行うには、企業分析や市場分析を行い成長産業を見極めることも必要でしょう。
キャリア設計をしっかり行い納得できるキャリアを歩もう
満足のいくキャリアを歩むには、希望するキャリアを実現できる企業や業界をしっかり見極めていくことが大切です。就職活動では幅広い業界の方に出会えるので、積極的にいろんな会社を見て決断していくと良いでしょう。
YouTubeで動画も公開中
若手のキャリア形成について詳しく教えていただいた高野さんとの対談模様はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼一流ヘッドハンターに聞いた「伸びる」若手キャリアの作り方