ガクチカとは就活用語で「学生時代に力を入れたこと」の略称、学業や部活、アルバイトなどの自己PRを指します。エントリーシート(ES)を書く際、自分の個性がしっかりと伝わる文章を作るために、ガクチカを練り上げておく必要があります。今回は、そんなガクチカを作るうえで注意すべき、3つの間違いをお伝えします!
Summary
ガクチカはESの為だけにあらず!
ガクチカを作る際、ESが通過することだけを目標にしてしまってはいないでしょうか。当然、第一関門としてESが通過することは大切ですが、そこで書いたガクチカやESはその先の面接、そして内定までの長い道のりで常にあなたを企業に紹介し続ける、いわば分身のような役目をもっています。要は、面接官や人事へ事前にあなたを紹介する分身(ガクチカ)が、素晴らしいものであればあるほど内定までの道のりが易しくなるということ。ここで紹介するよくある間違いワースト3に注意して、強いガクチカを作ってください。
第3位 役職/結果ありきでガクチカを選ぶ
面接官は採用の繁忙期だと一日に数十本の面接をこなさなくてはなりません。そのような環境では「今日は何人のサークル代表や部長、主務に会っただろう」と辟易することが多々あるといいます。確かに、リーダーや代表といった華やかな役職名はアピールしたくなりますが、実際、企業は役職名に重きをおいていません。見ているのは、あなたの役職や結果ではなく、どんな瞬間であなたの個性や能力が発揮されたかです。
極端な例でいえば、甲子園にキャプテンとして優勝していたとしても、あなたの個性や能力がもっとも発揮された瞬間がガクチカとして切り取れていなければ、企業には響かないということ。優勝という結果ではなく、そこに至るまで努力したあなたらしいアプローチの瞬間こそ、切り取るべきガクチカなのです。
第2位 ビジネスにどう生きるかわからないガクチカ
ガクチカにはインパクトがあるものや耳障りの良いストーリーを書きたくなるもの。しかし、聞こえの良いストーリーを意識するあまり、ビジネスにおいて役立つ能力のアピールを忘れないように注意が必要です。例としては「サークル代表として困っていたメンバーを助けた結果、上手くいきました」といった、聞こえは良くても結局どんな能力を伝えたいのか分からないもの。“メンバーシップが強く優しい性格”だということは伝わったとしても、果たしてそれが「本当にあなたが伝えたいビジネスパーソンとしての強みなのか」をよく考えてください。ビジネスに役立つ能力としてアピールできるガクチカなのかを判断するうえでは、次の3つの軸でチェックしてみましょう。
・自ら考えて、決断、行動したことか?
・結果が出るまで実行、実践できたことか?
・周囲を巻き込んで、能力を発揮できたことか?
第1位 ガクチカが無意識のうちに“嘘”になっている
当然、嘘を書くことがいい結果を生まないことは重々理解しているでしょう。しかし、重要なのは面接官の目にどのように映るか。結局、「あなた自身の経験というつもりで書いてあるが、はたから見ると嘘と捉えざるを得ない」と面接官が評価しては、それまでなのです。もちろん、ガクチカを作る上でのテクニックや例文を活用するのは良いことですが、参考を繰り返すうちに事実との距離がどんどん離れてしまっている、ということがあまりに多いのです。つくつもりのなかった嘘でも、嘘を書いていると評価せざるを得ない候補者を採用することは残念ながらありません。
嘘と判断されないためには?
気を付けるべきは、テクニックに惑わされてあなたのオリジナリティを失わないこと。オリジナリティの感じられないガクチカは、面接官の目には“嘘”と映ることがほとんどです。事実、難関企業の内定者のガクチカはみな非常にユニークなものばかり。それは決してユニークに書こうと思って書いたのではなく、誰かのコピーから自分を表現することをせず、自分自身を表現しようと行動した結果、それがオリジナリティある文章として反映されただけなのです。実は、戦い方の時点で結果が大きく変わっていることを理解してください。
YouTubeで動画も公開中
ガクチカの作り方ついて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼【危険】駄目なガクチカの作り方TOP3