会社説明会などで目にするPR動画。カッコいい音楽に乗せて各企業の熱い想いが凝縮された映像ってスタイリッシュですよね？就活生に新提案、森ビル・本田技研工業（ホンダ）・相模鉄道（相鉄）3社の企業研究をクールなブランドムービーから紐解きます。
Summary
実は魅力たくさんブランドムービー
企業が社運を賭けて作成する「ブランドムービー」。企業の活動を広報するだけでなく、イメージも確固たるものにします。それぞれの事業内容はもちろん、各企業の映像に参加しているアーティストや著名人のご紹介もします。今回ピックアップしたのは昨年話題になった3社のブランドムービーです。あなたが知っている人も参加しているかもしれません。
- 森ビル（デベロッパー）―角館健悟 (Yogee New Waves)，mabanua (Ovall)
- 本田技研工業（メーカー）―スチャダラパー
- 相模鉄道（交通）―サカナクション，くるり，yui（FLOWER FLOWER），ミゾベリョウ（odol）
「御社のブランドムービーを拝見して理念に強く共感しました。」ってカッコよくないですか？
森ビル
DESIGNING TOKYO
六本木ヒルズやGINZA SIXなどを手がける総合デベロッパーである森ビルは都心の開発を中心に事業を進めています。ストップモーションを多用しながらそのアーバンな雰囲気を前面に押し出し、東京を作り上げてきた自信、そしてこれからも東京を支えるという意志が感じられるブランドムービーです。
ナレーションを担当しているのがバンド Yogee New Wavesのボーカル角館健悟氏、音楽を担当しているのがOvallのドラムとしても活躍するmabanua氏です。両者の音楽性と東京という都市は切っても切れない結びつき、考え抜かれたキャスティングです。
街をつくる。それは何十年もかかる仕事だ。
いわば手がけたときから、「未来」をつくっている。
（中略）
私たちは、都市の魅力を高めることで、この国のポテンシャルを引き上げる。
そして「まだどこにもない東京」をひとつひとつかたちにしていく。
本田技研工業（ホンダ・Honda）
The Power of Dreams
打って変わってファンシーなブランドムービーを放つのは本田技研工業。音楽を担当しているのはヒップホップグループのスチャダラパーです。小沢健二との共作「今夜はブギーバック」や東京サマーランドのCMなどでご存知の方も多いかと思います。
こちらの映像では、今までのCMをサンプリングしたトラックに乗せて、ホンダの今までの功績、そしてホンダが見据えているこれからを軽快なフローでラップしています。
楽曲内で歌われている通り、世界ではバイクと言えばホンダ、トップシェアのオートバイ事業だけに留まらず自動車に飛行機、ロボットの「ASIMO」など、多種多様な機械に携われることからこちらも就活生から人気のメーカーです。
世界はどんどん変わってく
人も暮らしも どんどん変わってく
ホンダはずっと誰かのために
考える 創る 夢を見続ける
愉快な楽曲の中にホンダが目指してきたビジョンが散りばめられており、そして楽曲タイトルの「The Power of Dreams」、夢のチカラはどんな製品でも実現してきたホンダの原動力であり、コーポレートスローガンそのものなのです。ホンダがいかないこのフレーズを大切にしてきたかが分かりますし、選考においてもこれにどれだけ共感できるかという点が問われるはずです。
ホンダ内定者による本選考体験記はコチラ
相模鉄道（相鉄・そうてつ）
100 YEARS TRAIN
最後にご紹介する2019年11月末に発表された相模鉄道のブランドムービーは、相模鉄道が都心直通運転を開始した際のプロモーション映像です。
それと同時に100年以上の歴史を持つ相鉄のイメージアップが図られ、大正・昭和・平成・令和を跨いで「繋がる」ことが意識されています。「繋がる」という意味で、くるりの「ばらの花」とサカナクションの「ネイティブダンサー」をマッシュアップした楽曲をyui氏（FLOWER FLOWER）と新進気鋭のバンドodolのミゾベリョウ氏が歌い上げています。染谷将太氏や二階堂ふみ氏らが出演したことでも話題となり、相鉄の広報に大きく貢献しました。
人々の暮らしを支えるため、より便利にするために鉄道各社はさまざまな事業に挑戦し、時には手を取り合うことも。今回ついに都心への直通運転を開始したのも、私鉄として長い間事業を続けてきた相鉄だからこそ出来るチャレンジですし、鉄道業界の勢力図を大きく揺るがす一手になるかもしれません。交通・鉄道業界を志望する就活生は是非とも併願しておきたい企業です。
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企業イメージを視覚的に理解できる
企業説明会で聞く人事担当の方のお話しと言えば、「将来を明るくする」「人々の暮らしをよくする」と似たり寄ったりな印象もあります。ですが、ブランドムービーを観れば千差万別。企業が世間（就活生）にどのように見て欲しいかどの面を見て欲しいかが一目で分かりますし、同じ方向性のメッセージでもそのニュアンスの違いが分かります。企業探しの新しい手法として是非ご検討ください！