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二次募集02
二次募集02

3月になって企業情報が解禁され、企業の採用ホームページを見てみると、「二次募集」というワードが目に入ってきます。二次募集の実際の就活における立ち位置はどのようなものなのでしょうか?一次募集への提出が間に合わない場合、二次募集でESを作り込んでから応募すればいいのでは?と考える方も多いと思います。この記事では、そんな二次募集のリアルをご紹介します。

就活における二次募集とは

そもそも、二次募集とは読んで字のごとく一次募集を行った企業が再度募集を行うことを言います。

時期は企業によるが、内定がすでに出ているケースも

時期は明確に決まっているわけではありませんが、人気の大手企業は一次募集の締切の1か月~2か月後に二次募集の締切を持ってくることが多いです。そのため、二次募集が開始されたときにはすでに一次募集の最終面接を行っていたり、もしくはすでに内定を出しているケースも散見されます。

一次募集で受けて落ちた場合は基本的には受験不可

志望度の高い企業に一次面接で落ちてしまったから、二次募集でもう一回リベンジ!というのは、正直ほぼ不可能に近いです。そもそも一次募集に応募した場合は二次募集への応募を断る、という企業も多く存在します。
また、一次募集で落ちてしまったということは、何か足りない部分が必ず存在したということです。就活留年で一年間の猶予を得て再チャレンジするなら、その足りない部分を改善できる可能性もありますが、1か月程度の時間で自分を変えて企業の欲しい人材になる、というのは不可能です。その場合は潔く諦めましょう。

企業はなぜ二次募集を行うのか

殆どの企業が、一次募集だけではなく二次募集も行っています。その理由を今一度確認してみましょう。

内定辞退などで内定枠に空きが出たため

留学やスポーツに熱中していた学生を拾うため

総合商社などのグローバルな志向が強い企業では、留学や体育会の活動に集中していた学生を求めるために、内定が出そろった夏以降にも選考を行っています。なぜなら、海外からの帰国や大切な大会に臨んでいる忙しい学生は、3月からの就活にはほとんど参加できていないケースが多くみられるからです。基本的にこのような採用スタンスを取っている場合、これらのタイプに当てはまらない通常の学生が内定を得るのはかなり厳しくなります。

採用人数が多いため、企業側の負担を分散

採用人数の多い企業では一度で多くの学生の面接や書類選考をする必要があります。多くの学生を見るということは採用担当者の負担も増えるため、あえて一次と二次で採用枠を決め担当者の負担分散と優秀な人材の見逃しを防ぐ狙いがあります。とはいえ、一次募集での採用枠の方が多く設けられていることがほとんどです。

結論、二次募集は不利!

二次募集の概要を説明しましたが、実際にここで内定を獲得するのは一次募集よりはるかに難しいです。その理由を考えてみましょう。

倍率が非常に高い

上記で述べた通り、二次募集は「内定辞退によって生まれた採用枠の空きを埋めるため」に行われます。とはいえ、人気企業にもなるとそれ以上に魅力的な企業の内定を獲得することは非常に難しいため、多くは内定辞退をせずにそのまま入社を決める就活生が多いです。そのため、二次募集の内定枠は多くても数人程度で収まり、その枠に多くの就活生が殺到します。これらの事実を考えると、何か差別化できる要因がないと二次募集での内定獲得は難しいと言わざるを得ません。

志望動機が話しづらい

志望動機の説得力が弱まってしまうのも痛いです。「人生における◯◯というエピソードを経て、本当に御社に入りたいと思いました!」という旨の内容を熱意を持って話したとしても、「ならなぜ一次募集で応募しなかったのか?就活前半であまり内定がもらえなかったから受けているだけでは?」と面接官に受け取られてしまう可能性があります。二次募集では説得力のある志望動機を作るハードルが一次募集の時よりも上がる、という事実は覚えておいて損はないでしょう。

本当に行きたい企業は一次募集で応募しよう

志望度が高い企業は、たとえガクチカや志望動機が完全に納得のいくものができていなかったとしても、必ず一次募集で応募するようにしましょう!とはいえ、一次募集が殆ど全滅してしまった場合には大きなチャンスになります。その際にはより説得力のある志望動機を話せるよう、しっかり準備をしてから望むようにしてください。