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厳しい就職活動を乗り越えてやっと内定をもらったのに、漠然とした不安に襲われた経験はありませんか?この現象は「内定ブルー」と言われており、学生側からみると働くモチベーションの低下、会社側から見ると将来有望になりうる学生を失うリスクというデメリットを生んでしまいます。この記事では、そんな内定ブルーの原因と解消法、また就活中からできる対策方法をご紹介します。

「社会に出たくない」内定ブルーの原因とは?

内定ブルーは就活を終えた学生に起こる心の変化ですが、それには当然そういう心情になった原因が存在します。これは主に3つのパターンに大別されます。

①就活の結果に納得がいっていない

まず最も多いのが、就活で納得の行く結果を出せなかったパターンです。志望度の高い企業に落ちてしまったり、気持ちに整理がつかないまま就活を終えた人に多く当てはまります。内定を貰った瞬間は嬉しかったはずなのに、心に引っかかるものがあって素直に喜ぶことができないということです。就活中は目の前の選考に追われて、自分の考えを振り返る余裕も中々ないので、ある意味仕方のないことだと言えます。

②社会人として働ける自信が無い

二つ目は、内定を貰えたこと自体には喜びを感じているものの、会社に入った後に社会人として働いていくことができるのかどうか、自信を無くしてしまうパターンです。入社後の新入社員の職種が選考の段階であらかじめ決定されている場合なども、その職種で結果を出せるのか、まだ社会に出たことのない学生だと不安になってしまうことがあります。働き方改革のあおりを受けて、ニュースで過労問題が盛んに取り上げられていることも要因の一つだと考えられます。

③会社の悪い噂をネットで見た

三つ目は、会社の悪い噂をネットなどで見てしまい、入社意欲が減退するパターンです。ある会社に内定を貰うと、就活が始まるまでは気にかけてもいなかったような情報がどんどん目に入ってきます。その情報の中にはポジティブなものばかりではなく、ネガティブなものも存在します。それを過剰に気にしてしまい、心の中で大きく捉えてしまうということです。

内定ブルーの解消法

内定ブルーの原因を三つ挙げましたが、これらはどれも改善することが可能です。その解消法をそれぞれの原因について考えていきます。

①「就活は縁だ」と考える

志望度の高い企業に内定を貰えなかった場合は、「自分には縁が無かった」と考えればいいと思います。実際のところ、就活は対策をすれば必ず内定がもらえるゲームでは決してありません。面接官との相性や会社の求める資質、就活生本人の性格など、小手先では変えられない不確定要素というものが就活では大きく影響します。明らかに後悔が残ってしまう場合は就職留年をするのも一つの選択肢ではありますが、自分なりにベストを尽くしたうえでの結果であるならば、その結果を受け入れて前に進むことが大切です。

②自分に今足りない資質を考え、行動に移す

社会人として働く自信が持てない場合は、まず自分が就く可能性が高い職種に求められる資質と、今の自分がそれを兼ね備えているかどうかを考えてみましょう。もし欠けていた場合は、行動に移してそのスキルを会得する努力をすべきです。
例えば、入社後は営業に配属される予定で、自分が人見知りだと自覚している場合は、より会話の多い接客のアルバイトを試してみるなどです。本当の自信は、積み重ねてきた行動によってのみ培われます。

③両親や周りの先輩と話す

会社の悪い噂を聞いて不安になってしまう時は、その旨を両親や先輩など、既に社会に出て働いている人たちに相談してみましょう。学生のうちは何かと会社に理想像を抱いてしまいがちですが、案外現実ではそのような悪い噂も社会ではよくある、ささいなことだと分かる可能性もあります。または、そもそものネットの情報がデマであるケースも良くあります。ネットの情報だけで早まった判断をする前に、身の周りの人の意見を冷静に聞いてみましょう。

就活中からできる内定ブルーの対策

ここまでは就活を終えた後に出来る内定ブルーの解消法をお伝えしましたが、就活中に事前に予防する方法もあります。

悔いを残さないほど全力で取り組む

まず心がけるべきことはシンプルで、就活に対して真摯に、全力で取り組むことです。就活は肉体的・精神的にハードな活動なので、妥協した選択肢を取ってしまうこともよくあります。しかし、就活が終わった後に後悔しても、人生に一度しかない新卒就活ができる時期はもう過ぎ去ってしまっています。そうなっては遅いので、自分で事前に決めていた計画があるならば、強い意志を持って最後までやり遂げましょう。そうしたら、例えそこで失敗したとしても、納得感を持って就活を終わらせられるはずです。

OB訪問であらかじめギャップを埋めておく

志望度の高い企業のOB訪問を繰り返すことも、内定ブルーを防ぐ手法としては有効です。OB訪問では、ある程度説明会よりも込み入った話をすることができます。せっかくの機会なので、社員の方に入社前と入社後で感じたギャップを聞いてみたり、自分の就活の軸が会社ときちんとマッチしているか、擦り合わせの作業を行いましょう。そうすることで、仮にその企業から内定が出た場合、迷いなく入社に臨むことができます。

内定ブルーは悪いことではない

内定ブルーの予防策や解消法をご紹介しましたが、内定ブルーは悪いことでは決してありません。真剣に将来のことを考えていないと起こらない感情だからです。だからこそ、この記事を参考にしていただければ幸いです。