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街づくり
街づくり

街づくりに関心がある学生にとっては、あこがれのデベロッパー業界と鉄道業界。
しかし、その違いを説明しようとなると意外と難しいのではないでしょうか。やはり、採用担当者も学生が併願することが多いためか、なぜその業界でないといけないのかを聞いてくることが多いようです。業界間での違いを踏まえて志望理由を言うことができるようになると、より志望度の高さを示すことができるため、違いをしっかり把握していきましょう。

デベロッパーと鉄道会社

まず、デベロッパーと鉄道会社の基本を押さえておきましょう。

デベロッパーとは?

不動産に関する業務は①開発、②流通、③管理の3つに分けられます。その中でデベロッパーは①開発に携わり、発注者として建物や街のデザインを描くのを担当しています。
「街づくり」に携わることで、あらゆる法人とその土地に住む人とも関わることになり、社会全体に大きく影響を与えることができる職業です。
また、待遇がよいことでも有名で、転勤は少ないですし、給与や福利厚生などの待遇も手厚いものになっています。スケールの大きい仕事ができることや待遇の良さから就活生からの人気を集めているものの、採用人数はわずか30人前後であるため、選考難易度はトップクラスです。

鉄道会社とは?

鉄道会社の事業というと、新幹線や在来線の運行というイメージが強いかと思います。ですが、鉄道会社も「沿線価値の向上」を目指して、駅周辺の駅ビル開発や不動産事業も手がけています。線路付近でマンションやホテル、商業施設の開発を行い、居住者・観光客を増加させることで、鉄道の利用数を増やそうとしているのです。JR東日本のルミネやアトレ、JR西日本のルクアなどが例として挙げられます。

デベロッパーと鉄道会社の違い

デベロッパーも鉄道会社も、「街づくり」に企画段階から携わってできるという点ではっ共通しています。それでは、違いはどこにあるのでしょうか。

確実に街づくりに関われるデベロッパー

デベロッパーの強みは①確実に街づくりに関われる、②開発地域が限定されていないの2つあります。
鉄道会社の事業は、不動産事業だけでなく、鉄道事業・輸送事業・旅行業など多岐に渡っています。そのため、街づくりがしたくて鉄道会社に入社しても希望部署に入れなかった、部署移動があって数年しか不動産事業に携われなかったというリスクが存在しています。
そのため、鉄道会社と比べると、デベロッパー、特に三菱地所や三井不動産に入社できれば、「街づくり」事業に携われる可能性は高いです。
また、鉄道会社は保有する線路沿いの開発しかできないのに対し、デベロッパーにはその制限がありません。少子高齢化のため、日本市場が縮小傾向にあるのを受けて、デベロッパー各社
は海外進出にも注力しています。そのため、海外での勤務を志す人にもおすすめです。

沿線価値の向上に努める鉄道会社

鉄道会社の不動産事業は「沿線価値の向上」のために行われると説明しました。そのため、デベロッパーと比べると①長期的な視点で開発を行う、②面的なまちづくりができるという違いがあります。
デベロッパーは高い収益性を出すために、投資・開発・回収をどれだけ短いスパンで行えるかが重要になってきます。そのため、1つの地域を発展させるために腰を据えて開発するということが難しいようです。その一方で、鉄道会社は沿線地域全体の資産価値を上げることを主目的としているので、中長期的な視点で面的な開発を進めやすいという特徴があります。
ですが、これは、保有する線路付近の開発しかできないとも言い換えることができます。また、不動産事業を行うのは鉄道会社の1部署であるため、配属されないリスクが高いことも念頭に入れておきましょう。

各業界の強み・弱みを理解し、説得力のある志望動機作りへ

デベロッパーと鉄道会社を比較して、それぞれの業界の強み、弱みを紹介していきました。鉄道会社もデベロッパーも就活生からの人気が高いため、併願して臨む人が多いかと思います。ですが、同じ志望動機を使い回すのではなく、違いを踏まえて、その業界により刺さる志望動機を作ることができれば、通過率を上げることができます。この記事を参考に説得力のある志望動機を作ってみてください。