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近年は働き方改革が進んでおり、どの企業でも残業などに厳しい規制がかかっています。とはいえ、全ての企業がホワイト企業になったわけでは決してありません。「将来は絶対ホワイトな企業に入りたい!」と考えながら就活をしている方も多いのではないでしょうか。そういう方は、BtoBメーカーを見てみるのはいかがでしょうか。この記事では、そんなBtoBメーカーの魅力に迫ります。

BtoBって何?

世の中のビジネスの多くは、「BtoC」と「BtoB」に大別されます。BtoCはBusiness to Consumer、つまり一般消費者に対してモノ・サービスを販売するビジネスを指します。テレビでも頻繁にCMを流しているため、完成車メーカーや航空会社など、就活生の間でも知名度の高い企業が多いです。それに対し、BtoBはBusiness to Business、つまり法人を顧客としているビジネスのことを指します。

BtoBメーカーがホワイトな理由

そんなBtoBのビジネスを展開している企業の中でも、BtoBメーカーは労働環境が非常に整っている企業が多いです。具体的な業界で言うと素材・部品メーカーなどがこれに当たります。

労働組合の力が非常に強い

まず、BtoBメーカーでは労働組合の力が非常に強い傾向があります。メーカーはそれぞれ工場を持っており、そこでは高い技術を持った技術労働者の方たちが働いています。そのような人たちが労働組合を組織しており、本社側に賃上げ要求をしたり、36協定が守られているかをチェックするのです。労働組合の要求を無視してしまうと、最悪ストライキを起こされて工場の稼働がストップしてしまう恐れがあります。このような社内構造があるため、強い労働組合が存在するBtoBメーカーはホワイトな労務体系ができやすいのです。

参入障壁が高く、高い技術力を持っている

BtoBメーカーは良質な商品の大量生産を実現するために、大規模な工場や研究開発費が必要になります。そのため、「明日からメーカーを起業しよう!」と思ってもそもそも莫大な資金力・技術力を持っていないと商品を生産することが出来ません。そのため、素材・部品メーカーは非常に参入障壁が高いビジネスであると言えます。参入障壁が高く、高い技術力が必要なビジネスだと、それだけライバルが少なくなり、商品が売れやすくなります。商品が売れやすいと言うことは、営業をするときなどの負担が大幅に軽減されます。

経営を安定化させやすい

BtoBメーカーには製造工程の中でも上流工程、つまり原料に近いモノの生産を受け持っている会社が多いです。上流になればなるほど、顧客の幅が広くなります。例えば、ある会社の自動車が売れなくなるとその会社は大打撃を受けてしまいますが、原料を提供していた素材メーカーは他の自動車メーカーに販売することで横の展開がしやすく経営が安定しやすいのも特徴です。経営が安定していると、それだけ従業員にも福利厚生や給料面での還元ができる環境が整います。

BtoBメーカーを受けるうえで知っておきたいこと

狭き門だが倍率が高いわけではない

「BtoBメーカーは採用人数が少ないから入社するのは難しい」という声もあるかもしれませんが、実際の倍率で見たら他の業界と大きな差はないと考えられます。
なぜなら、BtoBメーカーにはターゲットが一般消費者ではない関係から、ビジネスマンの間では超有名でも実際に就活をする大学生の中では知名度が低い、という会社が多く存在するからです。テレビでCMを見ない日はないトヨタ自動車は、採用人数が事務系で150人程度にもかかわらず、実際の採用倍率は50~100倍とも言われています。そのため、もしBtoBメーカーを受けたいのであれば早めに業界研究を進めておきましょう。

文系でも入社できる

BtoBメーカーと聞くと、「文系の募集はなさそう」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはどの企業も事務職の募集を出しています。いくら良い製品を作れたとしても、それを顧客に提案し、販売する営業職の存在が必要不可欠だからです。
また、いくら上流工程で顧客の幅が広いとはいえ、顧客のニーズを明確にし、それに合った商品を開発するマーケティング的な視点や、企業の認知度を高めるブランディング戦略は文系社員が比較的得意とする分野でもあります。文系の皆さんも、ぜひ選択肢の1つとして検討してみて下さい。

チャレンジングな仕事を求める人には向かない

BtoBメーカーには魅力的な要素がたくさんありますが、デメリットもあります。それは安定した環境のため、若いうちから裁量権を持ってチャレンジングな仕事をしたい!という人にはあまり向かないと言うことです。ある程度の経験と技術を学んでから新しい物を生み出したいという方には向てる業種ではあります。

一度しかない就活、広い視野を持とう

この記事を読んで、初めてBtoBメーカーという選択肢を考え始めた、という方も多いと思います。一度きりしかない就職活動なので、ぜひ広い視野を持ちながら考えていきましょう!