国際協力銀行(JBIC)の企業研究
国際協力銀行(JBIC)の企業研究

「社会貢献」「海外で働きたい」就活生にとっては、必見の国際協力銀行(JBIC)。海外の大規模案件を入社してすぐに携われることで人気を集めていますが、採用人数が20人も満たないという難関企業でもあります。

この競争を勝ち抜くためには、まずJBICの企業分析を徹底的にしておくことが必要不可欠です。今回はJBICの役割、業務内容、他社比較を一挙にお届けしています!

国際協力銀行の役割

4つの使命

JBICでは以下の4つを使命に業務を遂行しています。

●日本にとって重要な資源の海外における開発および取得の促進

●日本の産業の国際競争力の維持および向上

●地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進

●国際金融秩序の混乱の防止またはその被害への対処

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

日本にとって重要な資源の海外における開発および取得の促進

資源の大半を海外からの輸入でまかなっている日本にとって、海外からの石油・天然ガスなどのエネルギー資源や鉱物資源の安定的な調達は必要不可欠です。

この資源の安定して確保するために、JBICでは資源国政府を相手に交渉し、プロジェクトが円滑に実施される環境づくりに努めたり、プロジェクトへの長期の資金提供を行っています。

日本の産業の国際競争力の維持および向上

新興国の台頭やグローバル化の進行などを背景に、国際的な競争は激しさを増しています。

この競争力の維持のために、JBICでは

●日本企業による機械・設備や船舶等の輸出に対する支援

●日本企業の海外でのインフラ事業参画への支援

●海外市場の成長を取り込むべく行われる日本企業(中堅・中小企業を含む)の海外での製造・販売事業等への支援

を行っています。

地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進

気候変動問題への対応をするために、JBICでは再生可能エネルギー発電所の整備や省エネ設備の導入等、地球環境を保全する効果のある案件に対して、融資・保障・出資を通じた支援を行っています。

国際金融秩序の混乱の防止またはその被害への対処

1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマンショックなどを見れば分かるように、金融秩序が崩れると、日本経済や企業にも多大な影響を及ぼします。JBICでは、こうした金融危機に対応するために日本政府と協働して施策を講じてきました。

例えば、2008年のリーマンショックに対しては一時的にですが、

①開発途上国向け輸出支援のためのサプライヤーズ・クレジット(輸出企業向け信用)

②国内大企業を通じた開発途上国事業に対する貸付

③日本企業が行う先進国事業への貸付および保証

の3業務「海外事業支援緊急業務」が日本政府により認められ、日本企業の海外事業を支援していました。

他社との比較

商社との違いは?

海外での大規模プロジェクトに関われるということで、商社志望の学生もJBICの選考を受けることがあるようです。それでは、商社とJBICとの違いはどこにあるのでしょうか?

まず、商社と比べると、

●配属リスクが大きくない

●若手社員でも大規模なインフラプロジェクトに関われるチャンスがある

●政府要人クラスを相手に交渉することができる

という魅力があります。

しかし、商社と比べると融資、出資という形でプロジェクトに関わるため、プロジェクトの中心として、回していくという役割よりも支援者という立ち位置が強いです。そのため、時間をかけてもいいからプロジェクトの企画立案に携わりたいという意欲を持つ人には、商社の方が向いていると言えます。

他の政府系金融との違いは?

JBICは政府系金融機関の1つですが、日銀、DBJなどの他の政府系金融機関とは何が違うのでしょうか。

やはり、海外案件の多さではJBICは他の追随を許しません。海外で働くということが就活の軸になっている人は、JBICが一番オススメでしょう。三菱商事や東京電力など日本の大企業とともに海外での発電所プロジェクトに携わるなど、ひとつひとつの案件が大規模であることも魅力の1つです。

しかし、日銀、DBJと比べると給与が安いという欠点がJBICにはあります。給与や待遇を重視する人はよく検討した方が良いでしょう。

【参考:政府系金融の立ち位置図】

国際協力銀行の魅力はここ!

若手のうちから海外の大規模案件に関わることができる、政府要人クラスとの交渉ができる、日本経済の発展という公的意識を持って働けるところにJBICの魅力はあります。

ES、面接で志望動機を語る際には、JBICの魅力を理解した状態で挑めるように事前に企業分析を進めるようにしましょう!