ページ上部バナー
早期内定で就活終了のメリット・デメリット
早期内定で就活終了のメリット・デメリット

近年、就活は企業に採用時期が委ねられるようになり、早期に内定が出る人もいればこれから正念場を迎える人もいるなどバラつきが多いのが特徴です。そこで、早期内定を承諾し就活をさっとを終わらせるべきかどうか、早期に内定を承諾した筆者の経験をと併せて考察します。内定時期にバラつきのある今だからこそ自分のタイミングで就活を終える、後悔ない決断をしましょう。

内定おめでとうございます

多数の候補者の中から選考を通過し、内定を獲得した就活生の皆さん、内定おめでとうございます。ほとんどの就活生にとって、とにかく内定があるかどうかが精神面において最も大きな影響を与えるトピックではないでしょうか。しかし、次に問題となるのはその内定を承諾するか、延期して就活を続行するか、ということです。

就活を終えるタイミング

内定が0→1になるとき、浮足立ってしまう就活生がほとんどです。加えて出来るだけ早く就活を終わらせて遊びたい、解き放たれたい、と考える就活生も多いでしょう。また、早期に終える人は優秀という見方をする人もいるようですが、一般的に就活を早く終える就活生とは、志望している企業が外資系企業、IT系、メディア・広告系企業である就活生が多いのが特徴です。これらの業界は11,12月から本選考を行い、年内に新卒枠が埋まってしまう場合が多いからです。その他の業界を志望している人は通年通りGW頃に本格化し内定が決まるケースが一般的です。
そのことを踏まえて大切なことは、就活を終えた後の生活、就職後の人生について考え「もっと就活しておけばよかった」と後悔しない決断をすることです。

早期就活終了のメリット・デメリット

では実際に早期に就活を終了するとその後の大学生活でどのようなメリット・デメリットがあるか、筆者の経験を交えて考察します。

メリット

早期に就活を終了することの一番のメリットは精神的プレッシャーからの解放でしょう。就活の道を通ってきたほぼすべての人が就活終了時にその解放感を味わっていることと思います。
2つ目のメリットは確実に卒業するまでの余裕を手に入れられる点です。就活期には、どうしても大学の授業を休みがちになり、単位取得が通常よりも少し難しくなる場合もあります。一方でほとんどの企業では入社条件にその年度での大学の卒業が含まれているため、卒業単位に余裕がない人にとっても早期に就活を終えることで、再び振り出しからの就活をすることのないよう、取り組む時間を持つことができます。
最後に、他の就活生に比べて社会人への第一歩を一足先に踏み出すことができるという点です。この点において筆者は非常に大きなメリットを感じました。社会人として働いていく準備を進めることができる点は、入社時の環境・状況の変化に適応していくために役立つと感じています。

デメリット

一方で、早期に就活を終了することのデメリットを考察します。一つ目に挙げられるのは、早期に就活を終えて遊びたいと考えていても同期の友人は就活に勤んでいることが多く、一緒に遊ぶ相手を選ばなけれ場ならない点です。加えて、同期への内定を報告するかどうかという問題もあります。ストレスやプレッシャーが強くかかる就活生にとって早期内定と就活終了の報告をするのは相手からするとマウントに感じられたり、関係がぎこちなくなるケースもあります。友人の就活サポートに回ることも可能ですが浮足立ったSNS投稿で反感を買うことのないよう配慮が必要でしょう。
続いて早期終了の最大のデメリットは終了後に他の就活生の話を聞いて志望が変わってしまうことです。どのタイミングで就活を終えたとしても志望が変わることはありますが、早期に終了していて志望の変化があると「もう少し選考を続けておけばよかった」などと後悔してしまう可能性が高いでしょう。筆者の友人も早期に就活を終了していましたが、秋口になり周りの友人の内定先を聞いていくうちに志望が変わり秋からの選考に再度挑戦して苦労している姿を見ました。
さらに、就活生の時ほど多くの業界業種をまたいで、ビジネスの目を挟まずに関わることができる機会はとても貴重です。納得がいくまで就活生として企業に赴くことも大学生活を謳歌することと同じくらい重要視すべきでしょう。

早期に就活終了したらやりたいこと

実際に早期に就活を終えた筆者がしてきた残りの大学生活の過ごし方を紹介します。

勉強・資格取得

1つは、学部の専門的な勉強や資格取得です。就活を終えたことで今までとは異なる見方で授業を楽しむことができるようになった部分もありました。加えて、社会人になってからわざわざビジネススクールなどで学べることも大学の講義で十分に習得できることも多いため、改めて学生の本分【勉強】に取り組むことで合理的に豊かな時間を過ごすことができます。
また、せっかく早期に職業が決まったからには必要なスキルをあらかじめ身につけておくことで、その先の将来で一歩リードすることに繋がります。入社してから資格の取得をすることは今まで以上に勉強時間も割けなくなるため時間のある今のうちに取得しておくと余裕ある新卒生活を送ることができるでしょう。

社会人との交流

二つ目に、社会人との交流イベントに参加することです。これも上記の勉強や・資格取得と同じく、社会人として一歩リードするのに役立ちます。業界向けのSNSやメディアで一般向けに開催されるイベントでは、社会人がビジネス上の交流を目的として参加しています。就活で身につけた【大人とのコミュニケーション能力】を活かして、積極的に業界内の人と交流しておくことで入社後も社内外で相談することができるでしょう。

バカンス

最後に、やはり早期に就活を終えてはじめにしたいことといえば【バカンス】でしょう。ストレスとプレッシャーに耐え抜いた自分を讃え、褒美をあげることも必要です。まとまった時間を取ることが社会人になってからは難しいため、趣味に没頭のも良いでしょう。さらに留学や長期間・遠方への旅行をする絶好のタイミングでしょう。大学生だと、ヨーロッパなどへの飛行機代のディスカウントがあったりと、お得に行くこともできるのでおすすめです。

冷静な決断を

いかがでしたか。正念場を迎えた就活生の皆さんにとっては、一刻も早く就活を終えたいと願う人も多いでしょう。しかし、早期に内定を得られたとしても考慮すべき点や本当に終了して後悔がないか、など一度冷静になって考えてみる必要があります。就活もその先のことも考えながら納得のいく決断をしていきましょう。