就活留年の内定戦略
就活留年の内定戦略

就職活動に失敗し、頭に浮かんでくる選択肢が「就活留年」。かなり深刻な響きですが、実際に就活留年した筆者は自分の失敗した原因と向き合い、正しい戦略を取ることで人気メーカーから内定を獲得することができました。一度目の就活で学んだ知識・経験をきちんと引き継いだ「強くてニューゲーム」のような就活を目指しましょう。

就活留年した人の強み

就活留年をすると、余分な学費がかかったり、生涯年収が多少減ってしまうというデメリットがあります。
しかし、内定を得るという観点でいえば就活留年はそこまで大きなマイナスにはなりません。また、就活留年したからこそ得られるメリットも十分に存在します。

同期の多くが就活を終えているため、選考に関するアドバイスを集めやすい

留年で一年卒業が遅れると、「自分は就活生のまま、同期は一足先に社会人」という構図が出来上がります。そのため、先輩とは違って気軽にOB訪問ができ、ESや面接などの選考に関する情報や、説明会ではわからない内部事情を簡単に知ることができます。就活はあくまでも情報戦です。そのため、信頼できる友達からの情報は非常に貴重です。就活留年が決まったことが言いづらくても、きっと強い味方になってくれるはずなので、信頼できる友達にはぜひ話をしておきましょう。

ある程度面接慣れしている

留年する前に就活をしていればある程度の面接を受けているため、安定した精神状態で選考に臨むことができるのも大きなメリットです。「インターン選考に多く参加すれば同じなのでは?」という声もあるかもしれませんが、一部の企業を除いてインターン選考と本選考の緊張感は全く違います。早い段階で数日間囲い込みたい優秀そうな学生を選ぶことと、社員として採用して何十年も給料を払う人材を選ぶことはまるで意味合いが異なるからです。そのため、本選考をすでに経験していることは大きなアドバンテージであると言えます。

よくある就活留年生3タイプ

同じ就活留年と言っても、そこに至る経緯によっては内定獲得のために意識すべきことが多少変わってきます。ここでは、就活留年の理由としてよくある3パターンを例に挙げます。

「留年してでも憧れの企業に行きたい!」A君

一定以上のレベルの企業から内定を貰ったのにも関わらず、憧れの企業に再チャレンジするためにもう一度就活を決意したタイプです。

「頑張ったのに納得のいく内定がどこからももらえなかった。」B君

ちゃんと早い時期から動いていたのに、最終的には内定を貰えなかった、または滑り止めの企業にしか受からなかったタイプです。

「そもそも完全に就活を舐めてたわ・・」C君

本選考の時期までに全く準備をしてこなかったために、いざ蓋を開けてみると惨敗してしまったタイプです。本選考までに大した準備をせず、気の向くまま三社だけ受験し、当然のごとく全落ちしてしまった筆者もこのタイプに含まれます。

【タイプ別】就活を進めるにつれて意識したい、たった一つのポイント

【A君】:セーフティーネット万全の状態で去年とは違う自分を見せる

本当に行きたい会社に落ちてしまうと、本当に悔しいですよね。しかし、落ちてしまったのには必ず理由があり、同じ状態で受けてもまた繰り返してしまうだけです。
その理由を自分なりに分析した上で、その欠点を埋めるように留学・長期インターンなどの新しい活動に取り組み、「失敗を乗り越えて成果を出した経験」を積んでいきましょう。
去年よりもさらに成長した姿を見せた上で、変わらずその会社を志望し続けているという熱意を示せば面接官に強い印象を与えられるはずです。ただし、その企業だけに盲目的になるのは危険なので、自分のやりたいことをしっかり見極めて他の企業や別業種での就活も視野に動くようにしましょう。

【B君】:模擬面接やES添削を受け、自信の欠点を客観的に見つける

夏のインターンからきちんと就活の準備を始めていたのに、滑り止めの企業にしか受からなかったということは、「努力の量は問題ないが、努力の方向性が間違っている」可能性があります。
しかし、方向性が間違っていることを自覚し、修正することはなかなか難しいです。そのため、客観的な評価を受ける機会を増やしましょう。例えば、就活を終わらせた友達やOB・OGと模擬面接をしたり、ESを添削してもらい、外部から修正すべきポイントを指摘してもらいましょう。

【C君】:とにかく早めに動き出し、優秀な就活仲間と出会う

そもそも就活に対してやる気を感じられなかったC君に必要なのは、就活に対するいい意味でのプレッシャーです。インターンや説明会への参加を通じて周りに優秀な就活仲間を作れば、自然と「みんな就活に本気で取り組んでいるから、自分も頑張らなきゃ」という焦りが生まれます。筆者もこのタイプの人間だったので分かりますが、モチベーションを一人で維持し続けることができる人は稀です。なのでまずは早めに行動に移し、就活に本気で取り組めるような環境を構築しましょう。

共通して対策しておきたい「留年理由」に関する質問について

先程も述べたように、就活留年は内定を得るうえではそこまで大きなデメリットにはなりません。しかし、それはあくまで「なぜ留年したのですか?」という質問にきちんと納得できる回答をできる、という前提での話です。

ネガティブな留年理由をそのまま語るのは危険

就活留年をした理由が「受けた企業が全落ちしてしまって」「就活をサボっていました」など、ネガティブな印象を与える可能性のある理由で留年してしまった場合は、そのまま話すことは避けたほうが賢明です。あくまで就活は相対評価のため、ピカピカの経歴をもっている非留年生にはどうしても見劣りしてしまいます。

留年の理由をポジティブに言い換える

誰もが納得できそうな留年理由でない場合は、ポジティブな言い換えを意識しましょう。
筆者の場合、真の留年理由は「なんかめんどくさくて三社しか受けなかった」という身もふたもないものですが、実際の面接の場では「長期インターンやサークル活動が忙しかったため、業界を絞りすぎていた」と言い換えていました。もちろん、あまりにも現実と乖離した言い換えは危険ですが、ある程度の方便は就活では必要です。

留年を決めた後、自分なりに取り組んだことを話す

就活留年の理由を話すと、多くの面接官は「では留年が決まった後、あなたは何をしていましたか?」という質問をしてきます。そのような質問に対しては留学や長期インターン、新しいアルバイトなど自分のレベルを高めるために取り組んだ活動を話しましょう。もしそのような活動をまだ始めていない、という方は今すぐにでも取り組んでください。面接解禁までの期間があまりなかったとしても、少しでもその活動に取り組んでいれば、短い面接時間で軽く語る程度のエピソードは作れるはずです。

就活留年もいい経験だと考えて、前向きに取り組もう

就活留年をしてしまうと、自分への劣等感が大きくなってしまい、「これから自分はどうなるんだろう」と不安になってしまう方も多いと思います。しかし、「自身の失敗を振り返り、改善を繰り返していけば必ず道は開ける」と個人的な経験から学ぶことができました。就職活動は辛いこともたくさんありますが、ぜひ前向きに頑張ってください!