外資系IT企業とは
外資系IT企業とは

GAFAという言葉が浸透して久しいですが、新卒採用でも外資系IT企業の存在感は高まっています。アクセンチュアやIBMは500名以上の採用を行っていますし、業界が気になっている方も多いはず。そこで今回は主要各社の紹介、年収の比較まで行っていきます。

大手外資系IT企業(ソフトウェア・ハードウェア)

SAPジャパン

SAPはドイツの巨大外資ソフトウェア企業です。法人向けERPパッケージシステム、”SAP”は世界中の企業で圧倒的なシェアを誇ります。これまで多くの企業で導入されてきたシステムの”SAP ERP”が有名ですが、近年は”S/4 HANA”というクラウドシステムへの刷新に力を入れており、クラウド化というビジネストレンドにしっかりと追随しています。またSAPジャパンは好待遇な会社でもあり、平均年収は約1040万円とのことです。(Openwork参照)

日本オラクル【Oracle】

オラクルはデータベース周辺のシステム(RDBMS)で世界的シェアを誇る外資系ソフトウェア企業です。日本オラクルは青山に拠点を構えており、従業員は2000人以上と現地法人ながら巨大な規模となっています。近年はサービスの拡充に伴い、上記のSAPと競合関係にあります。新形態のクラウドサービスを導入したり、中堅企業向けサービス拠点を新設するなど攻めの戦略を展開しています。

日本アイ・ビー・エム【IBM】

IBMは世界最大のIT企業で、メインフレーム(据え置き型コンピューター)からコンサルティングビジネスまで幅広いサービスを展開しています。従来はメインフレームを中心としたハードウェアメーカーとして世界的プレゼンスを発揮していましたが、90年代の経営危機を契機にITソフトウェア、サービス企業へ転身し業績を立て直しました。外資系ながら、支社の日本IBMは一万人以上の大規模な日本法人で、毎年500人以上の新卒採用を行っています。

マイクロソフト【Microsoft】

マイクロソフトは米国発の外資系ソフトウェア企業です。Windowsを始めとしたトップシェアソフトウェアを多数備えており、GAFAと組合わせてGAFMAとも称されます。日本マイクロソフトは外資系ながら新卒窓口を用意しており、狭き門ではありますが新卒でも応募ができるようです。(法人営業職・技術営業職・技術職)特にPC向けソフトウェア企業として有名ですが、近年はAzureというクラウドソリューションも展開するなど、サービスの拡大に余念がありません。

セールスフォースドットコム【Salesforce】

セールスフォースはクラウドのCRMシステムを主力とする外資系ソフトウェア企業です。CRMとは顧客ニーズを分析し、よりよいマーケティングを実現するためのITソリューションを指します。セールスフォースはサブスクリプションモデルと呼ばれる、継続的に課金する方式を採用しているため、顧客の満足度を販売後も高め続けることを重視しています。圧倒的な成長率を誇るセールスフォースは近年新卒採用をスタートさせ、2020年度は40名ほどの採用を行いました。

日本HP

HPは正式社名をヒューレット・パッカードといいます。米国のハードウェア企業で、特にPC本体のメーカーとして有名です。PCのシェアではLenovoとトップを争うトッププレイヤーであり、ITサービスではIBMの競合として勢力を拡大しています。PCハードウェアの市場は競争が熾烈なため、クラウドなどの新たなサービス開発を実らせることができるかが今後の飛躍の鍵となります。日本HPは50名以上の新卒採用を行っており、【セールス】【コンサルタント】【エンジニア】の採用枠が用意されています。

大手外資系IT企業(情報処理サービス)

アクセンチュア【Accenture】

アクセンチュアはかつて存在した会計事務所アーサー・アンダーセンをルーツにもつITサービス企業です。日本ではコンサルティングファームとして知られており、IT戦略からアウトソーシングまで幅広いサービスラインを備えた大企業へと成長しています。外資系コンサルといえばアクセンチュア、という方も多いのではないでしょうか。高成長を続けるアクセンチュアはグローバルでIBMとしのぎを削っています。アクセンチュアの国内新卒採用は500人以上と大規模化していることでも有名ですね。コンサルティングファームの中では働き方改革に取り組んでいることも重要なポイントです。

IBM(GBS事業部)

GBS事業部はIBMの中でも旧PwCコンサルティングの流れをくむサービス部門です。IBM他部門とは事業内容が異なるため、こちらに分類しました。そのため、現在でもコンサルティングサービスを中核としたソリューションを提供しています。メインフレームなどハードウェアのIBMのイメージとは異なり、AI開発やITコンサルティングがメインビジネスです。IBMの頼みの綱である”Watson”を活用したITソリューションもこの部署で提案されてるそうです。今年社長に就任した山口氏もGBS出身であることから、GBS部門は今後も注目していきたいですね。

総合コンサルティングファーム(Deloitte・PwC等)

IT業界で現れた新勢力が外資系総合コンサルティングファームです。デロイトトーマツコンサルティングやPwCコンサルティングはアクセンチュアに追随する形でデジタル部門を拡充しています。近年はSIer企業からの人材引き抜きも積極化しており、待遇もいいことからIT人材の活躍の場として今後も拡大が期待されますね。なお、こうしたITコンサルティング領域では、アクセンチュア、IBM(GBS)、アビームコンサルティングなどがメインのプレイヤーとなっています。

大手外資系IT企業(インターネット)

グーグル【Google】

言わずと知れた巨大インターネット企業です。新興巨大IT企業群GAFAの代表的企業で、検索エンジンGoogleを中心に据えた多様なサービスを展開しています。特にYoutubeなどのネット広告ビジネスが売り上げを支えているのが現状です。しかし検索エンジン周辺の分野は個人情報など規制が厳しく、Googleは新規事業の確立を積極的に推進しています。日本法人では新卒採用が行われており、【セールス】【エンジニア】の募集が行われています。

Facebook

ソーシャルメディアを運営するグローバル企業で、20億人以上が利用しています。売り上げの大半は広告事業によってなりたっており、Instagramが成長のエンジンとして機能しています。残念ながら日本では新卒採用を行っておらず、中途のみの採用となっています。

アマゾン・ウェブ・サービス【AWS】

Amazon Web Serviceはクラウドを主力事業とする巨大IT企業です。クラウド領域では世界シェア30%以上の数字を叩きだすトップ企業として君臨しています。かつては安定性に欠けると敬遠されることもありましたが、今となっては企業を支えるインフラとして幅広く普及しています。AWSジャパンは新卒採用を行っており、【営業・ITエンジニア・ITアーキテクチャ】を募集しています。

LINE

LINEは言わずと知れたコミュニケーションアプリ「LINE」を中核とするIT企業です。100名弱の新卒採用を行っており、職種は【技術職・サービス企画職・企画営業職・デザイン職】の4種類。SNSの企業として登場したLINEですが、近年はLINE Payをはじめとした金融サービスを急拡大させており、銀行業へ挑戦する姿勢を見せています。

外資系IT企業の待遇

外資ITの平均年収は日系最大手企業に匹敵

上の図は外資系IT企業各社と日系企業である三菱商事、野村證券の平均年収を一覧にしたものです。口コミ件数が少なすぎるGoogleとAWSは載せることができませんでしたが、概ね700~1000万円の水準にまとまっているのがわかります。好待遇の筆頭である三菱商事ほどではありませんが、野村證券に匹敵している時点で十分に高い水準であると言えるのではないでしょうか。

フラットな賃金体系

外資系IT企業の待遇で印象的なのは、日系企業に比べて若手から給与が高いことです。
【アクセンチュア 430万円~】
【日本IBM 480万円~】
【マイクロソフト 620万円~】
初年度報酬が公開されている会社の年収は以上の通りです。日本企業の初年度年収が概ね300万円台からスタートすることを考えると、若手から高水準のオファーがなされているといえます。

一括りにできない外資IT

今回は外資系IT企業の各社紹介や待遇の分析を行いました。外資系ITといっても、さまざまなサービス、新卒採用を行っていることがおわかり頂けたと思います。レクミーのウェブマガジンでは外資系企業に関する記事を他にも公開していますので、是非ご覧になってください。