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「服装自由と書いてある説明会に私服で行ったら自分以外全員スーツだった」等々、就職活動を進めていく中でいつの間にか作られていた就活の「常識」に悩まされることは多くあるでしょう。これらは本当に企業側が課している常識なのか、はたまた空気の読み合いの産物なのか。最後まで就活の常識に歯向いギリギリを攻めに行った筆者(女性)の実体験をお話しします。

「服装自由=スーツが無難」は本当かー企業側の心理と実態ー

「説明会や面接に服装自由と書いてある場合、これはスーツを着てこいというサインである。」就活生の間でまことしやかに囁かれる噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に「説明会 服装自由」などで検索すると多くのページがヒットすると思いますが、スーツが無難というぼんやりした結論に至るコラムばかりで本質的に必要なことかどうかは分りません。スーツが大嫌いな筆者自身も迷いに迷った経験があります。ここではまず、企業はどんな意図で服装自由と記載するのか、実際に私服で来る人はどのくらいいるのかについて整理したいと思います。

「服装自由」と書く企業の心理

そもそもどうして企業は「服装自由」という項目を予約詳細ページに記載するのでしょうか。これは「服装自由」と書くことで、「スーツでなくてもいいよ」というシグナリングをしているつもりなのです。実際スーツで来て欲しい場合や、受験者を迷わせたくないという意図がある場合は明確にスーツを指定してくる企業も少なくありません。企業によっては「次回は役員面談だから、カチッとした服装の方がいいかもね」などと選考の段階が進むにつれ伝えてくれる場合もあります。スーツを着てきて欲しい時はスーツを指定する、というのが企業の本音でしょう。そんな企業の意図とは裏腹に、多くの学生が強迫観念的にスーツを選んでいるのが現状なのです。

服装指定がなかった企業の採用イベントの目視での私服率

「私服歓迎かそうでないかは業界にもよるだろうし、結局のところよく分からない」そんな方のために、私が説明会や選考に赴いた企業の採用イベントにおける私服率を業界別に一覧にしてみました。
合同説明会:1割
不動産(採用イベント):0.5割
不動産(選考):0割
外資金融(採用イベント):1割
外資金融(選考):0割
ITメガベンチャー(採用イベント):3割
ITメガベンチャー(選考):2割
ベンチャー(採用イベント):7割
官庁(採用イベント):2割
官庁(選考):0割

やはり業界によって割合に差が見られました。特にIT系の採用イベントは比較的私服率が高く、参加する際はためらわずに私服で行く事ができるでしょう。

「服装自由」の文字を見て学生が考えるべきポイント

衣服は自己ブランディングの道具だという視点を忘れない

就活に限らず、人は髪型や服装によって相手に印象を与える部分が大きいです。逆に言えば服装に気を配る事で、自分を見せたい様に見せる事ができると言えます。場合によっては、わざとスウェットにスニーカーのようなミレニアルな服を着ていきながら鋭い洞察力を示すことで切れ者の自分を演出するのも選択肢としてはありだと思います。衣服に限らず、印象を考えて就職活動を行うと、視座の高い就活ができると思います。

スーツを来ている学生はきちんとした私服が選べないだけだと意識する

スーツを着ている学生に私服の自分が挟まれることに気まずさを感じる学生もいるでしょう。しかしそんな心配は杞憂です。なぜなら彼らは付和雷同型の学生か、きちんとした私服が選べない学生か、スーツを着ることでスイッチが入る学生かのどれかであり、あなたが居心地の悪さを感じる必要など毛頭ないからです。
基本的には就活の場では「きちんとしている感」が出せる服が適した人が多いのは事実でしょう。それが転じて「ちゃんとした服なんてない!迷うくらいならばスーツで」と思った大多数の学生たちがスーツを着て採用イベントへ向かったことで「服装自由=スーツ」の神話が形成されたのです。私服で自分の印象を操作しようという視座の高い就活生とは別の軸で判断が行われた結果であり、私服が良い学生は戦略的に私服を選ぶべきです。

相手企業の社員が業務時に来ていそうな服をイメージする

仮に「社会人らしい」私服を着たいと考えた場合は、相手企業の社員が来ていそうな服をイメージすると良いでしょう。企業の社員は仕事の一環として仕事モードで採用活動に参加しています。
これは持論ですが、担当社員の業務時の服装に近い服装で行くと気まずさなく自信を持って私服を着られるのではないかなと思います。その会社の社員の方の雰囲気に合わせて私服を選び、場合によってはスーツと私服を使い分けるのがいいように感じました。

清潔感のある私服で参加する際のメリット

「スーツを着たくないけれど、ネットのコラムを見るとスーツが無難って書いてあるし、スーツ以外を着たら浮いちゃうんじゃないかな・・・」そんな気持ちでこのページを読んであるあなたには、ぜひ私服での、中でも清潔感のある私服での説明会・選考への参加を後押ししたいと思います。以下では私服参加で得られるメリットをまとめます。

他学生に比べて自分を落ち着いて見せる事ができる

第一に、私服で参加する場合、他の就活生に比べて自分を落ち着いて見せることができます。スーツの方が大人に見えるというのは学生の目線に過ぎず、リクルートスーツを着ている時点で量産型の学生にしか見えないのです。就活メイクと呼ばれる化粧と黒のリクルートスーツで身を包んだ就活生の姿を見て何だか奇妙さを感じる大人は少なくありません。
ここで自分に似合った、清潔感のある服を着ているだけで話す前から自分を大人に見せることができ、社員に対し自分を良く印象付けることができます。

気合いが入り、自分に自信を持って振舞うことができる

スーツの状態にストレスを感じたりそわそわして落ち着かなくなってしまったりする人は、採用イベントにも私服で参加することをおすすめします。就活では大人と話し慣れる事が必要であり、大人と話し慣れている人が就活を制すると行っても過言ではありません。それは大人と話し慣れている事で志望企業の社員の前でもしっかり社会人らしい態度で自分の意見を伝える事ができ、社員に対して社会人になって一緒に働いているイメージを社員に沸かせる事ができるからです。
仮にスーツが苦手な人にとって、スーツを着なければならないというだけでその日は憂鬱なものになってしまい、自信のない振る舞いになってしまうのであれば、それによって被るデメリットは甚大です。

前後の予定にもTPOを合わせることができ、体力温存につながる

加えて、私服をベースにする事で前後の予定にもTPOを合わせることができます。私服の場合はビジネスカジュアルであっても上から何かを羽織るなどすればカジュアルに見せることは容易です。健康面でもスーツに比べて私服を取り入れた方が天候への対応もしやすいです。長い就活期間就職イベントに生活の主導権を奪われ、ストレスを感じることをなるべく少なくするためにも、居心地の良い服で挑みましょう。

「周りもそうしているから」という見えない目線に悩まされることはない

就活におけるスーツのルールは不安を煽る一部の大人と、付和雷同型の学生達が作り出した不文律に過ぎず、採用担当の社員が求めている事ではありません。自分らしさは見た目と話し方の印象で決まります。自身の経験から、私服の方が自分らしく自信を持って振る舞えるという方は、迷いなく採用イベントに私服で参加することをおすすめいたします。