文系院進学は就活で不利になるのか
文系院進学は就活で不利になるのか

就活生の中には、就職ではなく院進学を第2の道として頭によぎった人もいるのではないでしょうか。ですが特に文系は就活で不利になるという噂も聞きますし、そもそも周囲に院進学をした人がいないという状況の人が多いのが現実です。文系で院進学をし、就活を無事終えた筆者から、院進学のリアルを包み隠さずお伝えしていきたいと思います。

文系院進学は就活で不利か?

まず、文系院進学を考えると周囲から、「就活で不利になる」という反対を受けることになると思います。経験した筆者としては、不利だと感じたことはありませんでしたが、学部卒では聞かれないであろう質問や評価項目が実際にあると感じました。そのことについて説明していきます。

なぜ院進学をしたのかを説明できるか?

どこの企業に行っても、なぜ院進学をしたのかを確実に聞かれます。その際に納得できる答えができるかどうかで、明暗が分かれます。
筆者はそこまで指摘されませんでしたが、面接官を納得させられなかった場合、わざわざ院進学を決めるほどのものなのか、社会人を経験してから院に進学したほうがよかったのではと聞かれる可能性が高いです。そのため、就職に失敗したからとか、特にやりたいことが見つからないからなどの理由で院進学を決めるのは個人的にはお勧めしません。

年相応の落ち着き、冷静さは求められる

面接を受けていて頂いたフィードバックで、慌てることなく質問に返答していて院生らしい、落ち着いているという評価を受けることが多くありました。その経験から、院生は学部卒と比べると2年の差があるため、冷静さ、頭の回転の速さはより高い基準で求められている印象を受けました。院生として学部生よりも高い基準を求められることは覚悟しておいた方がいいでしょう。

学部卒では狙えない企業に就職できるかも

少々マイナスの情報が続いてしまいましたが、院進学をして就活で有利になったことも実際あります。
筆者は内部進学ではなく、外部進学をし、通っていた大学よりも偏差値の高い大学の院に入学することになりました。そのため、その大学専用の説明会や選考会に出席でき、優遇が受けられることがありました。もともとの学歴では射程範囲外であった企業にも挑戦できるようになり、実際内定を獲得できました。今の学歴では入ることが難しい企業を第一にしていた場合、院進学でそれをひっくり返す可能性があるのは非常に魅力的です。

院進学のメリット

優秀な仲間と会える

やはり、院生は大学時代に専門の勉強に打ち込み、院入学試験を合格した人たちであるため総じて優秀です。そういった人たちと知り合える環境を持てたのは、非常に良かったなと感じます。また人数も少なく、専門も一緒であるため共通の話題が多くなり、仲良くなります。就活での情報もよく共有し、助け合うことができました。そういった人のつながりを得られるという点はメリットだと言えます。

質の高い授業、ゼミを経験できる

院生だけが受講できる授業、ゼミは専門性が非常に高く、人数も少ないため、質が高いものが多いです。教授も院生の数が少ない分、目をかけてくれます。学部生では使えなかった研究手法を使って研究できたり、他の専攻分野も幅広く目を向けられる経験ができると院進学をしてよかったと思えます。勉強したい分野が明確にあり、意欲もある学生にとってはお勧めできる環境です。

院進学のデメリット

ゆっくり勉強、研究に打ち込めない

文系院生で就職を考える人はたいてい修士2年間しか在学しないと思います。ですが、難関企業を目指す学生は就活が始まる時期が早いため、研究に打ち込めなくなるという現実があります。修士1年の5月6月から夏のインターン選考が始まるため、入学してすぐに就活を始めないといけません。そのため、意外と就活に早くから追われることになり、落ち着いて研究することができなくなるのです。

学部生と比べて忙しい

学部生が大学3年のころには単位を取り終えている人もいる中で、院生は一から授業で単位をとりつつ、修士論文を書く必要があります。それにプラスして、就活もしないといけないのでかなり忙しくなります。そのため、研究に熱中しすぎるあまり、就活に時間をさけず失敗という院生が多数出るのだと思います。

院進学を考える学生へ

文系院進学をし、就活を終えた立場から、院進学のリアルをお伝えしました。院進学にはメリット、デメリットがあるため、それを考慮して院進学を決意し、就活を進められるかが重要になります。しっかりと考えて院進学することで、希望の企業へ就活できる道が開かれる可能性も十分にあります。是非この記事を参考にしてみてください。