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就活でのマウンティング
就活でのマウンティング

上位校の就活生の皆さんの周りには、いわゆる「就活マウンティング」をする人はいなかったでしょうか。就活に成功した同期が自身の輝かしい内定先を嬉々としてSNSに書き込んでいると、少しイラっとすると共に「自分には能力はないのだろうか」と落ち込んでしまいますよね。しかし、そうしたマウンティングは気にしなくて良いのです。

就活マウンティングが起こってしまう背景

そもそも、なぜ就活生の間でマウンティングが起こってしまうのでしょうか。それには本人の性格というよりも、二つの大きな要因があると考えられます。

動物としての本能

そもそも、「マウンティング」とはサルが個体間の優位性を示すために行う行動を指した言葉です。そして、その性質は当然サルから進化した生物であるヒトにも引き継がれています。特に序列をつける傾向のある男性の間では、その傾向は更に顕著になります。しかし人間は本能を理性で押さえつけられる動物のため、中にはマウンティングを控える人もいるでしょう。これは良い悪いの話ではなく、マウンティングとは人間の誰もが根っこに持ちうる性質であるということです。

就職活動の過酷さ

マウンティングが蔓延してしまう理由として、就職活動の過酷さも挙げられます。ほとんどの人気企業は採用人数が非常に少ないです。そのため、その中に選ばれた就活生たちには「自分たちは優秀だから内定できたのだ」というある種の選民思想のようなものが芽生えてしまう可能性もあります。また就活の過程で苦しみ、自己イメージを傷つけられるほど、それを修復するためにマウンティングが強くなるということもあります。

就活マウンティングという行為に意味はない

マウンティングに本質的な意味はありません。そのため、マウンティングをされたとしても凹んだりする必要は全くないのです。これには理由が3つあります。

常に上には上がいる

企業の中でも社員よりも社長、社長よりも株主の方が上という立場の違いがあるように、マウンティングしてきた人より優れた人はこの世には何人もいます。そのことが分かっておらず、大学生という狭い世界の中で悦に浸ってしまうのは、「井の中の蛙大海を知らず」を体現してしまっていると言っても過言ではないでしょう。

幸福度と社名に相関関係はない

幸福度と社名の相関性の弱さも挙げられます。誰もが羨む大手企業に入社しても、入社前とのギャップに押しつぶされそうになっている人、逆に無名のベンチャーやBtoB企業でイキイキと楽しそうに働いている人、筆者はそのどちらも就職活動を通じて見てきました。だからこそ、会社の知名度だけで上下をつけることなどできないと強く感じます。

入社後、会社名でマウンティングできる機会はない

これは当然の話ではありますが、同じ会社に勤めている人に会社名でのマウンティングはできません。日常の中でほとんどの時間を自社での仕事に費やすわけですから、会社名を常に意識して仕事をできるとは考えづらいです。だからこそ、他人を貶めてまでマウンティングをしている人を見たら「社会に入る前に、残り少ない学生生活の中で必死に優秀さをアピールをしようとしているんだな」と優しく見守ってあげてください。

舞い上がってしまった時こそ要注意

とはいえ、自分がずっと志望していた企業に内定を貰えたら嬉しくなるのが人情です。しかし、本人が意図していなかったとしても、相手にはマウンティングとみなされる可能性もあります。そのため、舞い上がっているのが自覚出来たら以下の行動をおすすめします。

まずSNSからは離れよう

SNSで多数の人に内定自慢などをするのは避けたほうが無難でしょう。もちろん好意的に受け取ってくれる人もいるでしょうが、就活がうまくいっていない人は不快に感じてしまう可能性もあります。「SNSは別に誰かのためにやっているわけではない!」という声もあるかもしれませんが、これはあくまで他人への気遣いというレベルで収まる話です。無駄な人間関係のゴタゴタを避けるためにも、まずは一旦冷静になりましょう。

話すとするなら両親や優秀な先輩に

就活の成功を話す相手は両親や優秀な先輩など、あくまで立場が自分よりも上の人を選びましょう。相手は自分よりも立場が上だと分かっているのでマウンティングととられる可能性はありませんし、褒めてもらえれば自己承認欲求も十分満たされるでしょう。間違っても同じように就活をしている同年代の人には自分から進んで話さないようにしましょう。

STOP!就活マウンティング

就活マウンティングは最悪の場合人間関係にひびを入れるリスクを孕んでいます。だからこそ、相手がマウンティングしてきても気楽に受け流し、自分でそのように捉われる可能性のある行動は慎むように気を付けましょう。